浪人生は現役生以上に大きなプレッシャーを感じています。
どんな悩みが原因でプレッシャーを感じているのでしょうか?
- 今年こそ合格できるか、毎日不安で気が気じゃない…
- 勉強しないといけないのはわかっているけど、親が口うるさくてしんどい
- 色々と対策を講じたいけれど、お金がどんどんかかるから親に申し訳ない
浪人生がプレッシャーを感じすぎてしまうと、このように常にイライラしてしまい、精神的に追い込まれてしまうことで勉強に集中できなくなってしまいます。
どうしてそんなにプレッシャーを感じてしまうのでしょうか?
気にしなければいいだけなのに、そう疑問に思う人もいるでしょう。
ここでは浪人生のプレッシャーの原因を理解して、どう対処しながらつき合っていけばいいのかを解説します。
関連記事
目次
浪人生のプレッシャーの原因
①後がない、失敗が許されない状況
浪人生がプレッシャーを感じる一番の原因が、この『1年が勝負のため後がない、失敗が許されない状況』だということです。
志望校合格の為に浪人は仕方がないと考えている受験生は多いです。
しかしその大半は、一浪まではOKだが二浪はさすがに避けたいと考えている人がほとんどでしょう。
その立場に立つとこれは非常なプレッシャーとなりますし、現在あなたはそのプレッシャーを正に感じているのではないでしょうか。
難関国公立大学の場合、共通テストと二次試験の二種類の試験で高得点を取る必要があります。
現役時代共通テストで高得点取れたとしても、一浪後の共通テストで同じように高得点が取れるとは限りません。
二次試験も同様で、両方のテストで同時に高得点を出すのは至難の業なのです。
また国立・私立大学関係なしに、各教科の出来不出来でも同じことが言えます。
去年は数学ができなかったが今年は英語ができなかった、なんてことはよくありますよね。
そんなネガティブなことを考えただけで、不安と緊張で押しつぶされそうになりますよね。
後がない状況というのが、プレッシャー最大の原因ではないでしょうか。
②親の期待を裏切れない
親は浪人しているあなたのことが心配で不安だから、ついついあなたに口出ししてしまいます。
しかし、これがあなたを追い詰めるプレッシャーになってしまっていますよね。
あなたもこのような経験があるのではないでしょうか。
- 模試の結果を見ては小言や説教が始まった
- ちょっと息抜きにスマホをいじっていたら嫌味を言われた
あなたが「志望校に合格したい」と考えるのは当然ですが、親もあなたと同じように「浪人する以上いい大学に行って欲しい」という気持ちがあります。
子供の将来を考えているのはもちろんですが、他にも親には色々な事情があります。
親戚(特に祖父母)にあれこれ言われたくない、知り合いにバカにされたくない、といった大人の事情です。
その辺りの事情を子供本人もわかっているので、親がうるさいと思ってもあからさまに文句は言えません。
その分親の期待がモヤモヤとしたプレッシャーになるのです。
③金銭面の負担が大きい
金銭面でも大きなプレッシャーを感じている浪人生は少なくありません。
予備校代・オンライン学習代・テキスト代・模試代など、浪人するのに当然お金はかかります。
金額にすれば2,30万~100万超えることもザラにあります。
そのお金を出してくれているのは、ほとんどの場合が親御さんですよね。
親御さんに申し訳なく思い、それがそのままプレッシャーとなるだけでなく、親から金銭的な面で小言を言われ始めると申し訳ない気持ちと同じぐらいイライラのストレスがたまってしまいますよね。
この時に金銭面で親に負担をかけたくない、少しでも親からの小言を減らすためにバイトを始める人もいます。
しかしこれは本末転倒、辞めた方がいいです。
親御さんの収入事情でどうしてもバイトが必要というのなら仕方ありませんが、親御さんに費用を負担してもらえる状況なら思い切ってそれに甘えてください。
多少小言を言われたとしても、あなたが志望校に合格するという目的を達成するためには1分たりとも無駄にはできないのです。
関連記事
④成績が思うように伸びない
ここまでプレッシャーの原因を説明してきましたが、これら全てが解決していたとしてもあなた自身の成績が伸びていない場合は自分自身のプレッシャーで押しつぶされてしまうことがあります。
あなたのプラン通りに成績が伸びている場合、どれだけ他に悩みがあろうともだいたいのことは解決してしまいます。
しかし、成績が思ったように伸びていない場合、ささいなことで思いつめてしまったりマイナス思考になってしまいます。
浪人生は春頃は現役生との差が大きく偏差値が高く出る傾向がありますが、秋頃からその差もどんどん埋まっていき、春頃よりも偏差値が下がってしまうことも多々あります。
このような現象により受験が佳境を迎える頃には「勉強しているのに徐々に成績が下がってしまっている」という状況に陥ってしまうのです。
プレッシャーとの付き合い方
成功をイメージする
志望校に合格して大学生になった時にやりたいことをイメージし続けることが大切です。
- 部活やサークルに入る
- バイトをしてみたい
- 恋人が欲しい
- 留学したい
などなど、高校生まではあまりできなかったことも大学生であれば多くの時間や機会、出会いがあるため可能になります。
浪人時代は毎日がプレッシャーとの格闘の連続です。
心を強く持つために、「この先将来楽しいことが待っているぞ」とイメージしてモチベーションを高く保ち続け、プレッシャーと上手に付き合うことが大切になります。
無事第一志望校に合格した場合、その大学に対する愛着はひとしおです。
浪人時代の苦労も無事第一志望に合格すれば、良い思い出に変わるのです。
関連記事
今が一番つらい時と理解する
浪人生活はプレッシャー、孤独、不安とつらい時間が1年間も続きますが、ここがあなたの人生のターニングポイントになるのです。
そのためには今が一番つらい時期であることを理解して受け入れる必要があります。
そんなつらい時期に手を抜かずに勉強し続けることは、並大抵の努力ではできません。
そんながんばる自分を手放しで褒めてあげましょう。
先ほども説明したようにつらい1年を努力で乗り越えれば、その先は楽しい時間が待っています。
楽しい時間を手に入れるために、ここをサボるか本気でがんばれるか。
あなたのがんばりが今後の自分の人生を左右します。
毎日のルーティーンを作る
自分なりの毎日のルーティーンを作ってみてください。
そうすることで多くのメリットを得ることができます。
- 何をすればいいかが明確
- 余計な不安にかられない
- 時間を最大限有効活用できる
毎日決まった時間に起きて決まった分量の勉強をし、決まった時間に食事を取って決まった時間に寝る。
簡単なことのように思えますが、いざ実践するのはなかなか難しいです。
予備校に通っていればある程度時間の拘束があるので、ルーティーンも作りやすいです。
しかし宅浪などの自宅学習だと、徐々に生活リズムが乱れがちになります。
しかし、ルーティーン通りの生活を送ることで、逆にプレッシャーを軽減することが可能となります。
学習時間をうまく盛り込み勉強三昧の生活を送れば、他の事を考えている余裕はなくなるからです。
結果、勉強に対する好循環が生まれ成績も着実に上がります。
がんばって勉強中心のルーティーンを確立し、実践してください。
相談できる人を探す
浪人生はつらく厳しい1年を過ごしますので、気軽に相談できるあなたの味方を見つけておくことがプレッシャー回避においてとても重要になります。
浪人生活がつらいことを親や兄弟が理解を示して相談に乗ってくれるようであれば日々の勉強に励むこともできますが、家族が忙しかったり大学受験にそれほど詳しくないことで相談できない状況であるケースがほとんどです。
また、高校生の頃は学校の先生が身近にいましたが浪人生になると学校の先生は一気に遠くの存在になってしまい、気軽に相談できる存在ではなくなってしまいます。
だからと言って一人で溜め込んでしまうとプレッシャーに押しつぶされてしまいます。
そこで、相談できる人として予備校や塾の先生がオススメです。
予備校や塾の先生はこれまで浪人生を何十人、何百人と見ていることで浪人生特有の悩みやプレッシャーに共感してくれるからです。
浪人生が予備校や塾に通うメリットとして、もちろん成績を上がりやすいということが一番ですが、それに付随して気軽に相談できる人と出会える場でもあるのです。
浪人生がやってはいけないプレッシャー回避の方法
浪人仲間で傷の舐め合い
大学受験の塾や予備校に通っていると、どうしても浪人組と現役組でグループが分かれがちです。
これ自体は特に悪いことではなく、その中でお互いに刺激し合いながら受験勉強に励むことができるのであれば、現役であろうと浪人であろうと何も問題はありません。
しかし、浪人生のグループの一部では勉強にそれほど集中せず「また明日から一緒に頑張ろう」とか言って勉強をサボる人たちも少なからずいます。
プレッシャーを感じている時に同じような境遇の人を見つけることで安心を得られることもできますし、自分より頑張っていない人を見つけて気持ちが気持ちが落ち着くこともあるでしょう。
しかし、決して浪人仲間で傷の舐め合うような低レベルの受験生活を送ることだけは避けるようにしましょう。
そのようなグループに属することは一時的にはプレッシャーから逃げることができ、居心地良く感じてしまいますが、結局成績が上がらず本番が近づくにつれて後悔や焦りが強くなって失敗してしまうのです。
現実逃避して勉強から逃げる
もう一つは自分自身と向き合わず現実逃避してしまうことです。
これまで説明してきたように浪人生は多くのプレッシャーと戦いながら受験生活を送る必要がありますが、それを成功させるかどうかは自分自身をいかに分析できるかが重要になります。
あなたは現役の時に志望校に合格できなかったために浪人という道を選んだはずです。
つまり、現役時の勉強では量・質ともに足りなかったと考えるべきなのです。
そのため勉強時間の確保であったり、勉強方法を見直す必要があるのですが、「浪人は現役よりもめちゃくちゃ時間があるから夏頃から頑張ろう」などと自分と向き合わず現実逃避することは絶対に避けましょう。
このようなケースで志望校に合格した人を見たことがありませんし、結局勉強時間が足りなかったと後悔している人をたくさん見てきました。
プレッシャーを軽減させることは可能
ここまで説明してきましたように浪人生がプレッシャーから逃れることはできませんが、いくらか軽減することは可能です。
浪人仲間との情報交換も勉強に関してはアリですし、プレッシャーの軽減にもつながります。
わからない所を教え合う・励まし合うなど、勉強に関連したものであれば有益なものとなります。
しかし勉強以外の話をダラダラしゃべるだけの関係は、返って受験生活においてマイナスになります。
不規則な生活を送る・スマホをいじるなど、勉強以外のことに時間を割くのもよくありません。
これらは逆に後々さらに大きなプレッシャーとなって自分に返ってきます。
そうなるとさらにつらいことになりかねません。
プレッシャーに押しつぶされ、現役時代合格した大学より偏差値の低い大学しか合格できなかった。
そんなことになったら目も当てられないですよね。
1年でケリがつくようプレッシャーを乗り越えてがんばってください、応援しています。