自分の子供は塾に通わせるか、家庭教師をつけるべきなのか悩んでいる親御さんは多くいます。
塾は通う必要があるけど家庭教師は家に来てもらう。
塾と家庭教師の違いはこのようになんとなくは分かっていても、具体的なメリット・デメリットまではあまり深く考えたことはない人も多いでしょう。
今回は塾と家庭教師で悩んでいる方に向けて、塾と家庭教師を比較しながらお子さんがどちらに向いているのかを解決していきます。
塾のメリット・デメリット
メリット
- いろいろな授業形態がある
- 自習室など勉強をする環境が整っている
- ライバル(友達)が近くにいる
デメリット
- 授業内容やスケジュールがある程度決められている
- 家や学校から通う必要がある
メリット① いろいろな授業形態がある
塾には集団授業や個別指導の他に映像授業など複数の授業形態があります。
塾によっては集団指導と個別指導の両方に対応している塾もあり、あなたのお子さんの希望に沿った授業形態を選ぶことができます。
特に集団授業や映像授業を行う講師は個別指導や家庭教師よりレベルが高い傾向があるため、質の高い授業を受けたいという方であれば塾で集団授業や映像授業を受けることをお勧めします。
メリット② 自習室など勉強する環境が整っている
最近の塾は自習室が完備されているところも多く、そう言った塾では授業がない日でも自習をするために塾に通うことができます。
それ以外にも塾には質問や相談に応えてくれる講師やチューターがいたり、多くの参考書も無料で利用することができます。
自宅ではなかなか勉強できない子供でも、塾に来れば勉強のスイッチが入るという子も珍しくありません。
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メリット③ ライバル(友達)が近くにいる
これはメリットに挙げましたが、時にはデメリットになることもあります。
近くにライバルや友人がいることで刺激をもらって勉強により励む子供もいれば、友達とふざけてばかりで勉強に集中しない子供もいます。
それを見分けるためには体験授業を受けてみることが一番です。
体験授業を受けた段階で周囲が友達とふざけていたりする場合は、その塾はあまりいい塾とは言えないでしょう。
友達が同じ塾にいても授業はしっかりと集中して行われているようであれば、それはいい刺激になります。
デメリット① 授業内容やスケジュールがある程度決まっている
塾で集団指導を受けようと思うと授業内容はもちろんあなただけに合わせたものではありませんし、スケジュールもあらかじめ決められています。
個別指導は授業内容はあなたに合わせても、塾が確保している講師の数などによってスケジュールの希望が叶うかどうか影響を受けます。
唯一、映像授業であれば好きな時に塾に通い、好きなタイミングで受けられるといった塾もあります。
デメリット② 家や学校から通う必要がある
最近はコロナウィルスの影響でオンライン授業も盛んにはなっていますが、基本的に入塾すると家や自宅から塾に通う必要があります。
当然、家や学校から遠い塾だとその分だけ勉強する時間が通塾の時間に割かれてしまうというデメリットがあります。
また、それ以外にも塾の最終授業が終わる時間が21時を回ることは多々あり、その時間から子供が帰ってくるのは心配ではありますよね。特に塾の立地によっては夜は街灯がなくて真っ暗になることもあるので注意が必要です。
家庭教師のメリット・デメリット
メリット
- 授業内容を自分でコントロールできる
- 講師の変更がしやすい
- 部活との両立ができる
デメリット
- 費用が高い
- 自宅で勉強する環境を整える必要がある
メリット① 授業内容を自分でコントロールできる
家庭教師は基本的にマンツーマンで授業が行われるため、授業の内容も自分でコントロールすることができます。
例えば数学の中でも特に苦手な部分を重点的に教えてもらったり、分からないところはじっくり時間をかけて繰り返し教えてもらうなんてこともできます。
そのため塾とは違って授業についていけないといった状況は生まれにくいのがメリットです。
メリット② 講師の変更がしやすい
意外と気づきにくい点なのですが、塾に通っていて講師を変更するのと家庭教師で講師を変更するのでは子供の心境は大きく違います。
塾は講師を変更したとしても、これからも通い続ける場合は塾で会うたびに少し気まづい思いをしてしまいます。
その点、家庭教師であれば講師を変更してしまうと、その講師にはもう顔を合わせることはないので気兼ねなく変更ができます。
講師との相性が合わないまま我慢するより、自分にあった講師を見つけることがとても重要で、家庭教師の方がその点では優れています。
メリット③ 部活との両立ができる
塾はどうしても授業の時間が決められてしまい、部活をしていると授業に間に合わないなんてこともありますよね。
家庭教師であれば確実に空いている時間を伝えておくことで、部活との両立もやりやすくなります。
塾によっては部活をやめさせようとするところもありますが、家庭教師であればそういった不安もありません。
デメリット① 費用が高い
家庭教師は基本的に塾よりも費用が高くなる傾向にあります。
特に、実績のある社会人の家庭教師を依頼しようとすると費用がかなり大きくなってしまうので、家庭教師を紹介してくれる会社を複数確認しておくことをお勧めします。
また家庭教師を依頼すると授業料以外に交通費を支払わないといけないケースも多々ありますので、あらかじめその費用も予算に入れておきましょう。
デメリット② 自宅で勉強する環境を整える必要がある
家庭教師を依頼すると当然ながら自宅に招くことになります。
そのため自宅で授業を受ける空間や環境を整えておく必要があります。
また、成績を上げるためには家庭教師に授業を受ける時だけ勉強するのではなく、自分で予習や復習なども必要になります。
そういった時も自宅で勉強に集中出来る環境が整っているかどうかというのも重要になります。
塾に通うべき子供の特徴
以下のような特徴であれば家庭教師ではなく塾に通うことをお勧めします。
- 自宅で勉強する習慣、環境がない
- 勉強のスケジュールをある程度管理してほしい
- とにかくレベルの高い授業を受けたい
まず、大事なことが自宅で勉強する習慣があるかどうか、そもそも自宅は勉強できる環境なのかどうかという点です。これが確保できていなければ家庭教師を依頼しても勉強に集中はできないので塾に通う方がいいでしょう。
また、塾に通うことで勉強のスケジュールなども一緒に考えてくれるので、そういった強制力がないと勉強できない子供にもオススメです。
それ以外にもとにかくレベルの高い授業を受けたいのであれば大手塾の集団授業を受けるといいでしょう。
家庭教師を依頼するべき子供の特徴
以下のような特徴であれば塾ではなく家庭教師を依頼することをお勧めします。
- 家で勉強する習慣がある
- 部活や習い事と両立させたい
- 特定の苦手なところだけ教えて欲しい
家庭教師を依頼するのであれば家で勉強する習慣がついていることが必須になります。家で勉強できない子供が家庭教師をつけても、その時間は勉強できてもそれ以外の自習を怠って成績が伸びることはほとんどありません。
また、家庭教師であれば希望通りのスケジュールで自宅で授業を受けられるため、部活や習い事で忙しいお子さんにはお勧めです。
塾に通うほどではないけど特定の苦手なところだけ誰かに教えてもらいたいと言った時も家庭教師を活用することで、効率よく苦手分野を克服できるので検討してみてください。