「個別指導と集団指導どちらの塾に通えばいいか分からない。。。とりあえず近くで有名な塾に通ってみようかな」
と考えている受験生や親御さんはたくさんいます。
確かに近くにある皆んなが通っている塾であれば安心感もありますが、塾に通う一番の目的は成績を上げることです。
そして成績を上げるために重要なことが自分に合った塾を見つけることです。
どんなに有名な塾や地元で評判の良い塾であっても自分の今の学力や勉強方法に合わなければ全く成績が伸びないことも多々あります。
そこで今回はあなたが個別指導と集団指導どちらの塾の方が合っているのかを解説していきます。タイトルにもあるように判断する基準はあなた自身の学力とご家庭の予算で決まります。
目次
個別指導と集団指導の違い
「そんなこと説明してくれなくても知っているよ」という方もいるかと思いますが、まずは個別指導と集団指導の以下の違いを簡単に説明していきます。
- 授業形式
- 金額、費用
授業形式
これはイメージしやすいかと思うのですが、個別指導は講師が1人に対して生徒が1〜3名であることがほとんどです。
個別指導で1対4以上で授業を行っている塾は今の所私は知りませんし、そこまでいくと個別指導ではないように思います。
一方、集団指導は学校のように講師1人に対して多くの生徒がいる授業形式です。具体的な生徒の人数は塾によって違い、5人ほどの少人数制もあれば40人近くで授業を受けている塾もあります。
金額、費用
一般的に塾にかかる費用は年間で50万〜80万程度になり、授業料も個別指導の方が高く、集団指導の方が高い傾向にあります。
個別指導であれば年間50万〜80万、集団指導であれば年間30万〜50万ほどが相場となります。
個別指導の方が生徒一人一人にかける時間が多くなるため、その分だけ費用も高額になるという仕組みです。
個別指導のメリット・デメリット
それではここからは個別指導の特徴について説明していきます。
メリット
◆講師が付きっきりで教えてくれる
◆自分に合ったカリキュラム
◆相談がしやすい
◆勉強方法を一緒に考えてくれる
◆曜日・時間を自分で決められる
デメリット
◆比較的、講師の当たりハズレが大きい
◆費用が高い
◆周囲の受験生から刺激を受けづらい
個別指導のメリット
講師が付きっきりで教えてくれる
集団指導だと先生1人に対して生徒がたくさんいるため、授業中に生徒一人一人を気にかけることはあまりできません。
しかし、個別指導は最大でも1対3で講師が付きっきりで授業を行ってくれます。
そのため授業についていけているか、分からないところはないかという点を随時確認しながら授業を進めていくことができるのです。
自分に合ったカリキュラム
個別指導だと1年間のスケジュールを自分の学力や都合に合わせて進めることができます。
試験や模試の前は自分の苦手なところを重点的に対策したいとか、授業のスピードが早ければもう少しゆっくり確実に進めたいという希望も伝えることができます。
集団指導だと生徒一人一人の都合に合わせて授業の内容やスピードを変えることはできないので、個別指導の大きな魅力になります。
相談がしやすい
個別指導は基本的に科目ごとに決まった講師が担当して、その講師が付きっきりで教えてくれるため信頼関係が構築しやすいのです。
集団指導だとどうしても先生との壁を感じてしまい話しづらいと感じてしまう生徒も多いですが、個別指導の講師だと少しでも疑問に感じたことを積極的に質問できる環境が整っています。
勉強方法を一緒に考えてくれる
受験を乗り切るためには塾の授業も大切ですが、それ以外の1人の時にどれだけ質の高い勉強ができるかというのがとても重要になります。
勉強が苦手な人は勉強方法を知らないということが多いですが、個別指導であればそう言った勉強方法についても相談しながら一緒に考えてくれることが多いです。
曜日・時間を自分で決めれれる
集団指導は毎週何曜日の何時からという日程が決まっていることがほとんどです。生徒側がその時間に自分の都合を合わせる必要があります。
個別指導はあらかじめ自分の都合のいい時間を伝えておくことで自分の都合のいい時間で授業を受けることができるのです。
個別指導のデメリット
比較的、講師の当たりハズレが大きい
講師の当たりハズレというのはどの授業形式でもあります。
しかし、集団指導は講師の人数が少ないため厳選されていることが多いです。
その反面、個別指導は集団指導と比較すると講師の質はあまり重要視しておらず質の低い講師でも平然と雇うような塾が多いのも事実です。
費用が高い
先ほどの費用のところでも説明しましたが、個別指導の方が集団指導ようりも授業料が高くなる傾向にあります。
もちろん、ご家庭で同じ予算で計算すると集団指導では多くの科目を受講することができますが、個別指導では受講できる科目が少なくなってしまうこともあります。
周囲の学生から刺激を受けづらい
意外なデメリットがこの周囲からの刺激についてです。
集団指導だと周りを見渡すと本気で授業を受けている生徒ばかりだと、自然と自分も背筋を正して授業に臨む生徒もたくさんいます。
個別指導だとどうしてもそう言った刺激が受けにくく、焦りや緊張感に欠けてしまう可能性もあるのです。
個別指導がオススメの人の特徴
以上のメリット・デメリットより個別指導がオススメの人の特徴は以下になります。
- 学校の授業についていけない
- 苦手科目・分野がはっきりしている
- 勉強する習慣が身についていない
- 勉強方法を一緒に考えて欲しい
このような学生であれば集団指導ではなく個別指導の塾に通うことをお勧めします。
自分に合ったカリキュラムで講師と二人三脚で授業を進めていくことで苦手を克服していきながら徐々に成績を伸ばしていくことができるでしょう。
集団指導の特徴
次に集団指導のメリット・デメリットについてです。
メリット
◆質の高い授業が受けられる
◆周囲から刺激を受けられる
◆費用が安い
デメリット
◆相談がしにくい
◆授業内容が自分のレベルに合わない可能性も
集団指導のメリット
質の高い授業が受けられる
集団指導の一番のメリットは質の高い授業を受けられることです。
個別指導よりも厳選された講師が授業を行っていることが多く、具体的な受験対策の勉強から知っておくと便利な情報までその科目の幅広い知識を持っていることが多いのです。
ある程度自分で勉強ができる生徒にとっては、相性がいい先生が見つかるとさらに劇的に成績を上げるといったことも頻繁に見受けられます。
周囲から刺激を受けられる
集団指導は多くの受験生と一緒に授業を受けるため自分と同じように頑張っている人が近くにいることで多くの刺激を受けることができます。
学校だとどうしても友達ばかりなのでピリピリしたり緊張感を持つこともあまりないのですが、塾だと違う学校の人達もいて全員がライバルのように見えてくるのです。
このような刺激からさらに勉強への意欲に繋がる生徒は多くいます。
費用が安い
個別指導と比較すると集団指導は授業料が安いため、多くの科目数を受けることもできます。
学校の授業だけでは受験対策に限界があることも多いため、自分が受験する全科目を塾で授業を受講したいと考えている生徒や親御さんもいるでしょう。
個別指導だと全科目受けるとかなり高額になりますが、集団指導だと比較的安く済ませることができるのです。
集団指導がオススメの人の特徴
以上のメリット・デメリットより集団指導がオススメの人の特徴は以下になります。
- 自分である程度勉強ができる
- 周りからの刺激を受けたい
- 多くの科目を受けたい
- 費用を安く済ませたい
このように自分の勉強法を既に確立している生徒だと個別指導よりも集団指導の方が成績が伸びやすい傾向にあります。
また、全科目の受験対策をしたい場合も個別指導だと費用がかなり高額になるため集団指導を受けることをオススメします。
オンライン個別指導や映像授業も視野に入れよう
ここまで個別指導と集団指導のメリット・デメリットからあなたが合う方を見つけていただきましたが、大学受験対策にはそれ以外の授業形式があります。
それがオンライン個別指導と映像授業になります。
どちらもすぐ近くに講師がいないというデメリットがあるものの、オンライン個別指導には近くに希望の塾が無い場合でも受けられるというメリットがあります。
映像授業にも有名な講師の授業を受けられるなどのメリットがありますのでどちらの方法も一度視野に入れて塾を選んでみてはいかがでしょうか。
