塾・予備校は生徒にマッチしたものだと偏差値20アップなど劇的に生徒の成績を上げてくれます。
一方で、もし生徒と塾・予備校の相性がよくない場合だと毎日塾に通っていても全く成績が伸びず、むしろ成績が悪化してしまうことがあります。
それぐらい塾選びというのはとても重要なことなのです。
しかし、塾選びをおろそかにして安易に「近所の塾でいいや」や「とりあえず大手で」といった考えを持っている人がたくさんいます。
私もLightという大学受験専門の塾を経営していますが、多くの方に入塾していただきたいと思う一方で、明らかに当塾と相性や目的が合わない場合は入塾を控えていただくこともあります。
私自身、それがお互いのためになると考えているからです。
そんな塾経営者である私が高校生が塾・予備校を選ぶときの注意点と、実際にあなたに最適な塾を見つけるための5ステップを紹介していきます。
ぜひ、これを読み終えた後にあなたにあった塾を見つけていただければと思います。
目次
大学受験対策の塾・予備校に通うメリット
塾・予備校の選び方を説明する前に塾や予備校に通うメリットについて改めて確認しておきましょう。
- 成績が伸びる
- 勉強する環境に置かれる、勉強の習慣がつく
- 自分にあった勉強法を見つけられる
- 受験対策について教えてくれる
- 進路相談ができる
成績が上がる
塾に通う一番の目的であり、メリットであるのが成績を上げることですよね。
冒頭でも説明したように生徒と塾・予備校の相性がマッチしている場合は劇的に成績を上げることができます。
私も学生時代に高校3年生になるまでは偏差値が45ぐらいでしたが、塾に通うことで受験をする直前には偏差値が65を超えていたという経験があります。
勉強する環境に置かれる、勉強の習慣がつく
塾や予備校に通うことで半強制的に勉強する時間が作られます。また、周囲の生徒たちが勉強している姿を見ると「自分も勉強しないと」と刺激をもらうことが多々あります。
塾・予備校に通わず一人で黙々と勉強できる子供はそれほど多くありません。
ついついスマホを見てしまったり漫画を読んでしまったりしてしまいますが、塾や予備校に通うことで勉強するという習慣を身につけることができます。
自分に合った勉強法が見つかる
これは通う塾にもよりますが、生徒一人一人に合った勉強法を一緒に考えて見つけてくれる塾・予備校もあります。
私は大学受験では塾・予備校での勉強も大切ですが、一人の時にどのように質の高い勉強をするかが受験を乗り切れるかどうかが大きく影響すると考えています。
そのため当塾では質の高い授業を行うことはもちろんのこと、生徒一人一人の勉強法を確立するという点も大事にしています。
受験対策について教えてくれる
大学受験で志望校に合格するためには純粋な学力は当然必要ですが、ちょっとしたテクニックで合否に影響を与えることがあります。
それは受験勉強という面や、志望校対策、試験への望み方など学校では教えてもらえないような(教師はあまり知らない)ことを教えてくれるのです。
進路相談ができる
塾・予備校では授業を教えてもらう以外にも進路相談も行えます。
成績が予想以上に上がったから志望校のレベルを上げたい時や、逆に思った以上に成績が伸びずに志望校を下げるべきか悩んだ時など。
高校でもこう言った進路相談をできることも多いですが、高校は大学に進学させるための機関ではないので塾や予備校の方が大学受験に対する知識は深いと考えて問題はないでしょう。
あなたに最適な塾・予備校を選ぶ5ステップ
これから塾・予備校を選ぶ上で意識しておかないといけない4つのステップを紹介していきます。
STEP1:自分に合う授業形式(個別、集団、映像)を確認しよう
大学受験対策の塾・予備校で行なわれている授業形式は大きく個別指導、集団指導、映像授業の3つになります。
個別指導の中にも当塾のように対面の他にオンラインでの個別指導を行っている塾もあります。
それぞれのメリット・デメリットはこのようになります。
メリット | デメリット | |
個別指導(対面) | 生徒一人一人のカリキュラム 質問がしやすい 苦手科目・分野の対策をしてくれる | 塾によっては講師の質が低い 費用が高い |
個別指導(オンライン) | どこからでも希望の授業を受けられる 講師を幅広く選べる | 精神的な距離を感じてしまう可能性あり 周囲からの刺激が受けづらい |
集団指導 | 比較的、講師の質が高い 費用が安い | 講師に質問がしづらい 自分のペースで受けられない |
映像授業 | 質の高い授業が受けられる 好きな時に受けられる | 講師に質問ができない |
以上のメリット・デメリットを踏まえてそれぞれの授業形式に合う方の特徴をまとめました。
STEP1として、まずはこの中から自分がどの授業形式に合うかを確認してみてください。
個別指導(対面)
- 学校の授業についていけていない人
- 自分の苦手科目・分野がはっきりしている人
- 勉強する習慣が身についていない人
- 勉強方法から一緒に考えて欲しい人
個別指導(オンライン)
- 個別指導(対面)と同じ悩みの人
- 近くに希望の塾がない人
- 部活動など受験勉強以外で忙しい人
集団指導
- 自分である程度勉強ができる人
- 周りの人から刺激を受けたい人
- 費用を安く済ませたい人
映像授業
- 自分である程度勉強ができる人
- 勉強のペースを自己管理できる人
- 授業を受けたい講師がいる人
STEP2:通える範囲で塾を探してみる
自分に合った授業形式を確認したら次は自分が通える範囲で塾を探してみましょう。
一般的に通いやすい塾の距離というのは1.5〜2.0km圏内と言われています。
この距離を超えてしまうと塾に通うだけで肉体的・精神的に疲れてしまったり、勉強する時間が削られてしまったりすることで塾を辞めてしまう人が多くなってしまうのです。
そのためまずは3〜4km圏内にある塾を探してみてください。
自宅から4km圏内にするのか通っている高校から2km圏内にするのか悩みどころではありますが、できれば家から4km圏内にする方がいいでしょう。
理由としては塾・予備校には平日以外に土日に通うこともありますので、やはり自宅から近い方がいいと考えています。
ただし、学校から自宅への帰り道であれば自宅から4km圏内ではなくても通うのは難しくないでしょう。
- 自宅から4km圏内
- 自宅から学校への行き道の駅近く(自宅から4km圏外でもOK)
- STEP1で確認した授業形式
STEP2としてはこの条件に当てはまる塾を探してみてください。
STEP3:予算と相談する
ここまでで複数の塾をピックアップできたかと思います。
STEP2の段階で塾が見つからなかった場合はオンライン授業を行っている塾を選ぶことをオススメします。
次は見つけた複数の塾を比較していくのですが、まずはご家庭の予算をある程度見積もっておくといいでしょう。
この時、塾・予備校に通うために支払うのは授業料だけではないということに注意してください。
- 授業料
- 夏期講習、冬期講習代
- 入塾金
- 教材費
- 設備維持費
ピックアップした複数の塾について、これらの費用とご家庭の予算を照らし合わせてみてください。
STEP3はこの中から予算内で収まるであろう塾を見つけることです。
大学受験の為の塾・予備校は想像以上にお金がかかりますので、予算内に収まらない可能性も大いにあります。
そういった時のためにオンライン塾というのは常に頭の片隅に入れておくことをオススメします。
STEP4:各塾の特徴を確認しよう
STEP3までで候補の塾が絞られてきたと思います。
最後のステップとしては各塾の特徴からあなたがどの部分を優先するかを改めて確認してみてください。
主にこれらの特徴を確認してみるといいでしょう。
- 具体的な立地(夜道も安全かなど)
- 自習室があるか
- 大学受験に特化しているか
- キャンペーン
その他にも合格実績が気になるかとも思いますが、合格実績は成績が良く志望校に合格した成功体験しか載せていないことがほとんどなので参考程度にしておいたほうがいいでしょう。
それよりもその塾と相性が合うかという点を重視していきましょう。
STEP5:体験授業を受けよう
STEP4の段階で残っている候補についてはすべて体験授業を受けてみることを強くお勧めします。
実際に行ってみないと分からない講師の質や塾の空気感は体験授業である程度判断することができます。
また、体験授業を受けた際に疑問があればすべて確認しておきましょう。
「勉強方法まで一緒に考えてくれるのか?」「個別指導の講師と相性が合わない時に変えてくれるのか?」
こういった入塾するまでにこういった疑問は解消しておくことで、あなたに最適な塾を見つけることができます。
STEP5は体験授業に行き、疑問を解消することです。
塾・予備校の選び方まとめ
塾・予備校を選ぶ時は安易に家から近い塾、大手の塾を選ぶのではなく自分の相性とマッチした塾・予備校を探すようにしましょう。
- 自分に合う授業形式(個別、集団、映像)を確認
- 自分が通える範囲の塾・予備校で1の条件に合った塾を探す
- ご家庭の予算内で通える塾・予備校を探す
- 各塾の特徴を確認しておく
- 気になった塾・予備校は体験授業に行く
これらのステップを踏むことであなたに合った塾・予備校を見つけることができるでしょう。