- 「大学にもう一度通って専門分野を学びなおしたい」
- 「MBAの資格を取得してキャリアアップしたい」
- 「大学卒業の経歴が欲しい」
このように考えている社会人の方は多くいますし、実際に私の塾にもこのような問い合わせがたくさんあります。
しかし、いざ行動に移そうとしてみると大学に通う方法がいろいろあって分かりづらかったり、仕事と勉強の両立に対して不安を感じたりしまいますよね。
そこで今回は、忙しい社会人が働きながらも大学に通う○つの方法を紹介しますので、その中からあなたにとってベストの方法を見つけていきたいと思います。
目次
社会人が大学に通うのは可能?
まず、そもそもの話にはなってしまいますが、社会人の方が大学に通うのは可能なのか?という疑問についてです。
結論から言いますと、可能です。
具体的には東京大学や京都大学といった多くの国公立大学や、早慶やMARCH、関関同立といった有名私立大学も社会人の入試が可能になっています。
それ以外にも保育士や教員免許、MBAといった資格を取ることができる大学も多くあります。
また、政府の各省庁がリカレント教育という社会人の学び直しや障害教育について、下記のような取り組みを行っており
国を挙げて社会人の方の学び直しを推進しているのです。
【厚生労働省】
- 一人一人のライフスタイルに応じたキャリア選択の支援
- 労働者・求職者のリカレント教育機会の充実
- 学び直しに資する環境の更なる整備
- 転職が不利にならない柔軟な労働市場や企業慣行の確立
【経済産業省】
- 価値創出の源泉である人材力の強化・最適活用の実現
- IT・IT利活用分野の拡充支援
【文部科学省】
- 大学・専修学校等の教育機関における「リカレントプログラム」の拡充に向けた支援
- リカレント教育推進のための学習基盤の整備
詳しくは文部科学省の文部科学省におけるリカレント教育の取組についてをご確認頂ければと思います。
このように社会人の学び直しというのは政府によって推進されている取り組みになります。
働きながら大学に通う3つのメリット
社会人の方が大学に通うには退職する方法や休職する方法などもあります。
しかしこれを読んでいるあなたは働きながら大学に通うことを考えていると思いますので、退職や休職と比較して働きながら大学に通うことによる3つのメリットを紹介していきます。
安定した収入がある
当然ですが働きながら大学に通いますので、今までと同じように会社から安定した収入を得ることができます。
退職や休職をするとどうしても収入がなくなるため、収入がない状態で大学に通うと生活に直結してきますので精神的に追い込まれてしまうことも少なくありません。
一定期間、収入がないことを気にしなくてもいいぐらい貯金をした上で大学に通うのであれば退職や休職しても金銭面での精神的負担を減らすことができます。
やはり社会人の方が金銭的に余裕がない状況で大学に通うのはおすすめはできません。
卒業後の心配がない
安定した収入があるというメリットに繋がることではありますが、働きながら大学を卒業できた場合、卒業後に就職活動をする必要がないというのも大きなメリットです。
退職してから大学に通うと少なからず卒業後の就職先に不安を感じてしまうでしょう。
また、就職活動が思うようにいかないと「大学に通ったせいで就活が上手くいかない」と大学に通ったことをネガティブに捉えてしまう可能性もあります。
せっかく一大決意として退職して大学に通っても、卒業後に後悔する結果になってしまってはとても残念です。
その点、働きながら大学を卒業できるとそのような心配がないというメリットがあります。
人脈が広がる
これは退職した方でも働きながらの方でも共通のメリットです。
大学に通えば多くの学生や社会人の方と出会うことができます。
年下の学生からも学べることはたくさんありますし、多くの刺激を受けることができるでしょう。
また、常に自分の仕事にどのように活かせるかという視点を持って大学に通うことができれば、今働いている仕事の視野も広げることもできます。
社会人になってから大学に通う方は少ないのが現状ですが、その分、実際に通うことができた人というのは社会人としてとても貴重な体験をすることができると言っていいでしょう。
社会人の方が大学に通うと、その広がった人脈や視野をよりリアルに今後の人生に繋げることができるのです。
働きながら大学に通う2つのデメリット
働きながら大学に通うのは大きなメリットがあるとともに、デメリットがあることも想像ができると思います。
そのメリット・デメリットを理解した上で、あなたにとってどの選択がベストなのかを判断することが何よりも重要です。
そのため、これから説明する3つのデメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。
体力的に厳しい
これが一番分かりやすく、多くの方が不安を感じている部分ではないでしょうか。
先ほど説明したように働きながら大学に通う方法はいくつかありますが、どの方法であっても体力的に厳しいのは間違いありません。
昼間は仕事をして、夜は通信制の授業を受けるという方もいれば
昼間に大学に通い、夜から仕事をするという方もいるでしょう。
どちらにしても1日の中で会社と学校という拘束される時間が増えることで、かなり疲労を抱えてしまいます。
また、大学には授業以外にも課題をする必要があったりもしますので休日も大学の勉強や課題に追われる方も少なくありません。
大学に入学したとしても卒業できなければ本末転倒ですので、意味のある大学入学にするためにまずはこのデメリットを理解しておくことが大事になります。
時間の制約が大きい
2つ目のデメリットは先ほどの体力面とかぶるところがありますが、働きながら大学に通うことでプライベートにかける時間がとても少なくなってしまうという点です。
先ほども説明したように大学には授業以外にも課題をする時間もありますので、休日が潰れてしまう可能性も大いにあります。
そのため今まで時間を費やしてきた自分の趣味であったり、友人や家族との時間、婚活といったことにかける時間が少なくなってしまいます。
このように、働きながら大学に通うことは自分のキャリアという面ではとても大きなメリットがある反面、しっかりと大学に通うことを覚悟をした上で入学しなければ結局卒業せずに辞めてしまう結果になることも多々あります。
そのため、このメリット・デメリットをしっかりと理解した上で働きながら大学に通うかどうか判断してください。
働きながら大学に通うことのQ&A
ここからは働きながら大学に通うことに関するQ&Aを紹介していきます。
社会人で大学に通っている人は少ない?
社会人の方で大学に通っている方の割合を見てみますと、文部科学省のデータですと大学入学者のうち25歳以上の割合はわずか1.9%しかいないとのことです。
欧米ではこの割合が20%を超えていたりもしますので、国際的に見るとまだまだ日本は社会人の学び直しは珍しい状況ですね。
しかし、政府の施作を見る限りこの割合は今後日本でも増加していくと考えられます。
社会人で大学に通うと浮いてしまう?
社会人の方が大学に通うことをイメージすると、やはりきになるのが「浮いてしまうのでは?」という点です。
先ほども説明したように社会人で大学に通っている人はまだまだ多くありません。
ただ、「浮く」というのがどういったものを指すのかは個人差があるので、ここで断言することはできませんが
大学にはいろいろな方が通っていますので基本的に大学は自分が興味がある人と時間を過ごせばいい場所です。
また、明確な目的があって通うのであれば一人で過ごすことも苦にならないという方であれば気にならないのではないでしょうか。
やはり、自分の意識次第というところが大きいでしょう。