これから塾を選ぼうと考えている方で大手塾と個人塾どちらに通えばいいか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
「とりあえず大手に通わせておけばいいのか...」
「個人塾の方が面倒見が良さそうな気もするけど...」
こういった悩みを抱えている親御さんに向けて今回は大手塾と個人塾の違いと、お子さんがどちらに向いているのかを一緒にん解決していきます。
目次
大手塾のメリット
大手塾のメリットは大きく以下の3つが挙げられるので、順に説明していきます。
- 豊富な情報量
- 授業の質が高い
- 利便性に優れている
豊富な情報量
受験に合格するにおいて入試対策や受験勉強のちょっとしたコツやテクニックというのはとても大切になってきます。
その一点で合否を分けることも珍しくありません。
そういった点で見ると大手塾というのはこれまでに多くの受験生を見てきて、卒業生を輩出してきているため受験対策のための情報量は個人塾よりも豊富にあると言えるでしょう。
授業の質が高い
これは一概に大手と個人塾で一概に分けられるわけではありませんが、比較的には大手塾の方が授業の質が高いと言えます。
その理由としては大手塾の方が優秀な人材の確保に困らないからです。
もしあなたが塾講師として就職しようと考えた時に、個人塾よりも安定していて給与面で優れていそうな大手塾を選ぶ方のほうが多いでしょう。
また、最近は映像授業という有名講師の授業をオンラインあるいは動画で受けることもできるようになってきているため、そういった大手塾であればCMに出ているような講師の授業を受けることも可能なのです。
利便性に優れている
最後に、塾を選ぶ際にとても大事なことが家からどれぐらい距離にあるのか、駅の近くか、周囲は夜も外灯が明るくて安全かという利便性の面です。
どれだけ優れている個人塾であっても通塾するだけで2時間もかかるようでは続くものも続きません。
また、塾から帰る時間帯になると周囲が真っ暗で怖いと感じるような場所だとお子さんを通わせるのに不安ですよね。
大手塾は基本的に駅近くにありますので、こういった利便性の面では不安がなくお子さんを通わせることができます。
大手塾のデメリット
大手塾のデメリットは以下2つになります。
- 授業内容・カリキュラムが限られている
- 費用が高い
授業内容・カリキュラムが限られている
大手塾の特徴としては授業内容やカリキュラムが限られており、その中からできるだけ最善のものを受けられるようになっています。
個人塾であれば融通が利いたり、柔軟に対応して苦手な分野を徹底して教えてもらえるようなこともありますが、大手塾ではなかなかそういったことはできません。
個別指導塾であれば大手塾でもこういった融通は比較的ききやすいですが、映像授業や集団授業では難しいでしょう。
そのため、生徒一人ひとりに寄り添うというよりは大手塾のカリキュラムに合った子はどんどん成績を伸ばしていくという授業形態になっています。
費用が高い
大手塾は個人塾と比較すると費用が高い傾向にあります。
それはメリットでも説明してきたように優秀な人材の確保や利便性のある立地での開校、こういったところにどうしてもお金がかかってしまいます。
そのためどうしても入塾金や授業料などが個人塾よりも高くなりがちなのです。
それ以外にも夏期講習や冬期講習の費用もかなり高いこともありますので、大手塾に通わせようと考えているのであれば先に年間費用を確認しておくことが大事になります。
個人塾のメリット
個人塾のメリットは以下3つになります。
- 一人一人に合った授業、スケジュール
- その地域の情報に強い
- 相談や質問がしやすい
一人一人に合った授業・スケジュール
個人塾は大手塾と比較すると柔軟に生徒一人ひとりに合った授業やスケジュールを立ててくれます。
もちろん、何でも希望を聞いてもらえるわけではありませんが部活動や他の習い事なども加味して勉強のスケジュールなどは考えてくれるでしょう。
それ以外にも塾に通い始めて思うように成績が伸びない時に、大手塾ではどうしても限られたカリキュラムの中で対策を考えるので限界があります。
そういった点では個人塾の方が親身に対応してくれる可能性が高いでしょう。
その地域の情報に強い
個人塾は受験対策などの情報量という点では大手塾には劣ります。
しかし、その地域の学校の定期テストの対策やその地域周辺の学校の受験対策という点では大手塾よりもノウハウが確立されていることが多くあります。
特に学校の定期テスト対策で塾を考えている場合は大手塾よりも地元で人気の大手塾の方が成績が伸びやすい傾向にあります。
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質問や相談がしやすい
大手塾だと集団授業や映像授業の講師とはなかなか話す機会がない場合も多く、質問や相談を直接することが難しいこともあります。
個人塾であれば集団授業であっても人数を絞っていたりすることで、生徒との距離感が近く講師に直接質問や相談ができる環境になっていることが多いです。
成績を伸ばすためには質の高い授業を受けるだけはなく、自分で考え「何が分かり、何が分からないか」を自分自身で把握することがとても大切です。
そして、そういった分からないことに対してすぐに質問ができる環境が整っていることは重要になります。
個人塾のデメリット
個人塾の主なデメリットは以下2つになります。
- 講師の質にバラツキがある
- 環境が優れていない
講師の質にバラツキがある
映像授業でない限り、大手塾でも個人塾でも当然ながら講師の質は校舎ごとに違います。
しかし個人塾の方が講師の質にバラツキがあり、大手塾と比較すると講師の質が低い傾向にあるのは事実です。
これは、これまで説明してきたように大手塾の方が優秀な人材を確保しやすいという点や、大手塾の方がノウハウや教育が充実していることが多いのです。
個人塾ではどうしても講師一人一人のポテンシャルに頼りがちになりますので、当たり外れの幅が大きいと言えるでしょう。
環境が優れていない
当然ながら個人塾よりも大手塾の方が校舎の設備などは整えられている傾向が強くあります。
例えば大手塾は広い校舎を借りて運営することで自習室が確保されていることも多くなっていますが、個人塾はどうしても授業を行う教室しかないところも多々あります。
また、長時間勉強を行うためには机や椅子はできるだけストレスの少ないものを利用することが重要です。大手塾であればそこまで予算を回すことができても個人塾ではそこまでお金を出せないのが現状でしょう。
授業を受けるための最低限の環境は整っていますが、それ以上の環境を望む場合は実際に体験授業を受けてみるのも一つの手です。
大手塾に通うべき子供の特徴
以下のような特徴であれば大手塾に通うことで成績を大きく伸ばすことができるでしょう。
- もともと、ある程度の学力がある
- 自分で勉強する癖がついている
- 家計の予算に余裕がある
大手塾はある程度授業内容やカリキュラムが限られていますが、その一方で質の高い授業を受けることができます。
もともと学力があり、自分で勉強できる習慣がある子供にとっては自分で予習復習を行いながらレベルの高い授業を受けることでぐんぐんと成績を伸ばしていくことができます。
逆に自分で勉強できない子供が大手塾に入塾すると置いていかれることも多々ありますので注意が必要です。
また、大手塾の方が費用が高くなりがちなので予め年間費用を塾と確認して、予算内であるかどうかも確認しておきましょう。
個人塾に通うべき子供の特徴
以下のような特徴であれば個人塾に通うことで成績を大きく伸ばすことができるでしょう。
- あまり勉強が得意でない
- 勉強のやり方が分からない
- 学校の定期テストの対策を重点的にしてほしい
あまり勉強が得意でなかったり、そもそもどうやって勉強すればいいのか分からないという子供が大手塾に入塾しても付いていけないことが多いです。
個人塾であれば一人一人に柔軟に対応してくれたり、一緒に勉強のやり方を考えてくれたりもします。
また、個人塾はその地域の情報には強いため学校の定期テストを重点的に対策して欲しい場合は大手塾よりも地元で有名な個人塾の方がオススメになります。