世界史の受験勉強をしていると、必ず「覚えることが多すぎる」という壁に当たりますよね。
その結果、世界史が難しいと感じてどんどん苦手意識を感じてしまいます。
確かに世界史は暗記する重要語句などがとても多く、暗記できるかどうかで世界史の点数は大きく左右されます。
しかし「覚えることが多すぎる」と感じている受験生の多くは、とにかく全て暗記しようとしてしまっていることがあります。
そのため今回は、世界史が苦手・難しいと感じている受験生に、暗記の量を減らすコツを解説していきます。
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目次
世界史の難易度
まずは世界史は他の社会科目と比較して本当に難しいのか、解説していきます。
共通テストの平均点
下記が社会科目の共通テストの平均点の推移になります。
世界史は2023年は少し平均点が下がりましたが、2021年と2022年は平均点が60点以上あります。
これは日本史と同じぐらい、地理よりも高い傾向にあることが確認できます。
世界史は社会科目の中でも特別点数が取りにくい科目ではないことが分かります。
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
日本史 | 64.26 | 52.81 | 59.75 |
世界史 | 63.49 | 65.83 | 58.43 |
地理 | 60.06 | 58.99 | 60.46 |
倫理・政治経済 | 69.26 | 69.73 | 60.59 |
暗記量
社会科目の暗記量としては一般的には下記のようになります。
世界史>日本史>倫理・政経>地理
覚えることが多いと言われている日本史と比較すると、世界史の暗記すべき量はやや多いのが特徴です。
社会科目の中で世界史が一番暗記量が多いため「覚えることが多すぎる」という感想はいたって当然のことだと言えます。
日本史と世界史の向き不向きについては下記の記事でまとめているので参考にしてみてください。
世界史が苦手・難しいと感じる原因
世界史が苦手・難しいと感じるには大きく3つの原因があります。
- 覚えることが多すぎる
- 何を優先して覚えるべきか分からない
- 時代ごとに何が起きているか分からない
覚えることが多すぎる
やはり一番苦手意識を与えてしまっている原因は覚えることが多すぎるということでしょう。
先ほど説明したように社会科目の中でも一番暗記量が多く、覚えにくくて長ったるいカタカナが多いことも受験生を困らせる要因です。
日本史のように語句が漢字であれば、文字と意味をリンクして覚えやすかったりもします。
しかし世界史のカタカナは文字の並びと意味をリンクさせにくく、どうしても単純な暗記に頼ることになってしまいます。
何を優先して覚えるべきか分からない
日本史は小・中学校の歴史の授業でも学ぶため、高校で学ぶ範囲はこれまで習ってきたことを深堀りしていく内容になります。
そのためある程度重要な箇所や、歴史のターニングポイントとなるような出来事を予想しながら勉強を進めていくことができます。
世界史は高校生になってから本格的に学ぶため、「何が大事で何が大事じゃないのか」ということがイメージしづらいという特徴があります。
そのため教科書を読み進めていても、何を優先して覚えるべきか判断がつかない受験生が多くいます。
その結果、下記のように間違った勉強法をして成績が上がらず苦手意識を感じてしますのです。
- 教科書を隅から隅まで覚えようとする
- 優先順位をつけずに全て重要語句として扱う
時代や地域ごとに何が起きているか分からない
世界史が苦手な人の特徴として、一つの出来事を独立して暗記し、繋がりや流れをイメージできていないことが挙げられます。
例)インドの古典文明
ガンジス川流域での活動や宗教、統一国家の成立などインドの古典文明とはどのようなものかを暗記している受験生は多くいるでしょう。
しかし下記のようなことまでイメージできているでしょうか。
- インドの古典文明の時期に他の地域ではどのようなことが起きていたか
- インドの古典文明はその後どうなっていくか
このように一つの出来事に対して、「その時代の他の地域の状況や関連」「その地域の前後の因果関係」を意識せずに暗記してしまっているのです。
その結果インドの古典文明については理解できても、それが他の歴史とどのように繋がっているかが一切分からないのです。
「覚えることが多すぎる」を解消する方法
世界史が苦手・難しいと感じる一番の原因はやはり「覚えることが多すぎる」ことです。
そのためこの「覚えることが多すぎる」問題をどのように解消していけばよいか解説していきます。
- いきなり教科書を読み進めない
- まずは2つの軸で流れを理解する
- 大きな流れの合間にある知識を増やしていく
いきなり教科書を読み進めない
世界史の受験勉強を始める時に、いきなり教科書を前から読み進めて暗記しようとする受験生がたくさんいますが、この勉強法は間違いです。
もしこのような勉強をしてしまっている人、これからしようと考えていた人は一度下記のことをイメージしてみてください。
- このまま分厚い教科書を読み進めて、読み終わるのはいつになるか
- 読み終えた時にどれだけの量を暗記できているか
- これをあと何回繰り返せば納得できる量を暗記できるのか
特に受験勉強が本格化している高3生であれば、世界史だけに時間をかけてられはいられませんよね。
しかしこのような勉強をしていれば途方もない時間が必要になることは簡単にイメージできると思います。
そのためいきなり教科書を読み進める勉強法はしないようにしてください。
まずは2つの軸で流れを理解する
世界史の「覚えることが多すぎる」問題は、単純に暗記しようとする量が多すぎることが問題です。
世界史の絶対的な暗記量を減らすためには、まず「時代」と「地域」の大まかな流れを暗記して理解するようにしてください。
この時に細かな知識を暗記する必要はありません。
- それぞれの時代で各地でどのようなことが起きたのか
- それぞれの地域でどのような歴史が築かれてきたのか
まずは簡単にで良いので、これらを自分の言葉で説明できるようにしてください。
そうすることで単純な暗記ではなく、自分自身で理解しているので簡単に忘れることはありません。
大きな流れの合間にある知識を増やしていく
2つの軸で大きな流れを理解できれば、その合間合間にある出来事や人名などの語句を暗記するようにしましょう。
そうすることで、これから暗記していく出来事が大きな流れのどの部分にあたるのか、そして歴史にどのように影響したのかをリンクさせながら覚えることができます。
「覚えることが多すぎる」と感じてしまっているのは、ひたすら『古代→現代』に向かって暗記しようとしていることが原因です。
まずは世界史の全体像を把握してから、細かな知識を埋めていくことで暗記の効率を格段に上げることに繋がります。
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