文系の高校生であれば日本史か世界史を使って大学受験をする方が多くいるでしょう。
その時に日本史と世界史ってどっちを選択すればいいのか悩みますよね。
日本史と世界史には向き不向きがあるのも事実です。
ただし、向き不向きを無視した場合であれば、世界史がおすすめではあります。
今回は日本史と世界史のどちらが簡単か、そしてどのような向き不向きがあるのかを解説していきます。
日本史と世界史の選択に悩んでいる方は必ず最後まで読んで、参考にしてください。
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目次
日本史と世界史はどっちが簡単?
日本史と世界史の選択で悩んでいる方であればどちらが簡単のか気になりますよね。
簡単な方を選びたいのは当然です。
そのため暗記量と共通テストの平均点の推移で日本史と世界史の難易度を比較してみましょう。
暗記量は世界史の方が多い
暗記量は一般的には世界史の方が多いと言われています。
日本史は小・中学校の歴史でも学ぶため、そこでしっかりと学んできたかも影響してきます。
つまり小・中学校でしっかりと歴史を学んできた人は日本史の暗記量は比較的少なく済ませることができます。
その点、世界史は小・中学校ではあまり学んでこないため、受験で新たに暗記する内容がかなり多くなります。
世界史は浅く広く、日本史は狭く深く学んでいく科目ですので暗記の質も少し異なります。
共通テストの平均点
共通テストの平均点を見ると、2022年は世界史が10点以上も高いですが、それ以外の年は大きく差はありません。
過去のセンター試験の平均点を確認しても、日本史と世界史で大きな差はなく、やや世界史の方が高いぐらいです。
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
日本史 | 64.26 | 52.81 | 59.75 |
世界史 | 63.49 | 65.83 | 58.43 |
どちらが簡単か結論を出すとすれば、下記のようになります。
暗記が得意な人:世界史
暗記があまり得意でない人:日本史
日本史か世界史を選ぶ基準
暗記量と共通テストの内容だけで比較すると、暗記が得意な人は世界史、そうでない人は日本史の方が簡単に感じるだろうと結論づけました。
しかし、実際はそこまで単純ではありません。
日本史か世界史の向き不向きを判断する時の基準がいくつかあるので解説していきます。
- 志望校の受験で利用できるか
- 共通テストを見て解けそうな問題はあるか
- 教科書を見た時の好き嫌い
志望校の受験で利用できるか
一番大切なことはあなたの志望校の受験で利用できる科目を選ぶことです。
志望校の受験で利用できない場合は、勉強してきたことがすべて無駄になるので、必ず最初に確認するようにしましょう。
文系の学生であれば、日本史と世界史のどちらを選択してもほとんどの大学で利用できることが一般的ではあります。
ただし「日本文化学科を希望する場合は世界史は選択できない」という可能性も十分考えられます。
まずは自分が受ける可能性のある大学の学部・学科の受験科目を確認するようにしましょう。
共通テストを見て解けそうな問題はあるか
社会科目は理科と違って、普段の生活で教養として触れる機会が多くあります。
そのため、まだ本格的に勉強していない段階でも知識に差がある場合があります。
日本史か世界史のどちらを選択するべきか悩んでいる方は、共通テストや志望校の過去問を見て、解けそうな問題があるか確認してみてください。
この時、実際に正答できる必要はありません。
「解けそうだな」と感覚的に感じるのがあれば、それは勉強をしていくことで解けるようになってくるでしょう。
「ほとんど何を言っているか分からない」ものと「解けそうだな」と感じるものであれば、解けそうな方を選択する方が勉強はスムーズに進められます。
教科書を見た時の好き嫌い
最後に教科書や参考書をバーっと見てみて、どちらの方が学びたいかというのも大事になります。
例えば、昔から日本の歴史が好きな方であれば日本史の方がとっつきやすいでしょう。
逆に世界の文化などに興味がある方であれば世界史の方が好きだと感じることもあります。
あとは先ほどの共通テストの考えと似ている点ですが、教科書を見て「なんとなく分かりそう」という感覚も大事になります。
このように、自分はどちらが好きなのか、あるいは教科書を見た時にどちらの方が興味があるかも選択する基準になります。
日本史に向いている人の特徴
ここからは日本史に向いている人の特徴を解説していきます。
- 日本の歴史に興味がある
- 小・中学校で歴史の勉強をしっかりしてきた
- 漢字が苦手じゃない
日本の歴史に興味がある
高校で日本史を学ぶ前から日本の歴史に興味がある高校生はたくさんいますよね。
- 日本文化
- 神社・仏閣
- 戦国時代
例えばこのような事に興味がある方は、日本史の勉強を楽しく進められるので向いていると言えるでしょう。
「好きこそ物の上手なれ」と言うように、好きなものは前向きに勉強することができますし、自然と成績が上がりやすいものです。
小・中学校で歴史の勉強をしっかりしてきた
日本史は高校生から本格的に学ぶのではなく、小・中学生の時から徐々に学んできています。
高校の日本史は小・中学校で学んだ内容をより深く勉強していくイメージです。
そのため小・中学生の時からきちんと歴史の勉強をしてきた人は、高校でも抵抗なく日本史の勉強に取りかかれるでしょう。
逆にあまり歴史の勉強をしてこなかった方は、他の受験生と比較すると不利になるため、世界史を選ぶ方が無難な選択です。
漢字が苦手じゃない
日本史の重要語句は漢字で書かれていることがほとんどです。
共通テストのみで日本史を使う場合は漢字が書けなくても問題はありません。
しかし二次試験・一般入試でも日本史を使う場合、記述式で出題される可能性もあります。
その場合は漢字をしっかりと書けるようにならないといけません。
「難しい漢字を見るだけで嫌になる」という人もいますが、そのように漢字が苦手でなければ日本史を選択しても問題ないでしょう。
日本史の勉強方法については以下の記事でまとめているので参考にしてみてください。
世界史に向いている人の特徴
ここからは世界史に向いている人の特徴を解説していきます。
- 「世界」に興味がある
- これまで歴史をあまり勉強してこなかった
- カタカナが苦手じゃない
世界の歴史に興味がある
世界の歴史だけでなく、「世界」そのものに興味があれば世界史を楽しく学ぶことができます。
- 西洋文化
- 世界大戦
- 植民地の歴史
このような事に興味がある方は、比較的楽しく勉強を進められるので向いていると言えます。
「世界の歴史」というピンポイントではなくていいので、日本ではなく世界に向けて勉強を広げてみたいという興味がある方には世界史はおすすめです。
これまで歴史をあまり勉強してこなかった
世界史は日本史と違い、高校生になってから本格的に学びます。
そのためこれまでの勉強量による周囲との差は小さく、高校生になってからでも十分に巻き返すことができる科目です。
そのため小・中学校であまり歴史を勉強してこなかった方は世界史を選択した方がいいでしょう。
カタカナが苦手じゃない
日本史は漢字をたくさん覚える必要がありますが、世界史はほとんどがカタカナになります。
「カタカナが並ぶと全部同じに見える」という方もいますが、このような方は世界史を選択しない方がいいでしょう。
逆に「漢字よりもカタカナを覚える方が楽だ」と感じるのであれば世界史の方がおすすめです。
世界史の勉強方法については以下の記事でまとめているので参考にしてみてください。
決め手がなければ世界史を選択しよう
ここまで日本史と世界史の向き不向きを解説してきましたが、どうしても決め手がない場合は世界史をおすすめします。
理由としては、これまで説明してきたように以下の2つです。
- 前提知識の差が少ない
- 共通テストで少しだけ世界史の方が平均点が高い
また、日本には日本史好きの方がたくさんいるため、日本史選択をすることでそのような受験生とも戦わなければなりません。
その一方で世界史マニアは日本史マニアと比較すると、あまり多くない印象です。
また、最初に説明したように世界史の方が若干ですが共通テストの平均点が高い傾向にあるので、決め手がなければ世界史を選択しておけば間違いないでしょう。
日本史・世界史を効率良く勉強するなら
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