世界史の受験勉強をする時に教科書を利用する受験生は多いでしょう。
大学入試は教科書に記載されている範囲から出題されることが一般的ですので、教科書を使って勉強することは正しい方法です。
しかし教科書だけを使った勉強では、世界史で安定して高得点を狙うことは難しいでしょう。
今回は世界史の勉強が教科書だけでは難しい理由と、教科書を使った正しい勉強法を解説していきます。
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目次
世界史の大学受験対策は教科書だけで十分ではない
世界史の大学受験対策は教科書だけでなく、他の参考書や問題集を使って勉強する必要があります。
教科書だけで勉強するのは非効率
世界史を勉強する時に、いきなり教科書を最初から読み進めて暗記しようとする受験生が多くいます。
しかしこの勉強法は間違いです。
まずは世界史の通史の大まかな流れを把握するところから勉強を始めるべきだからです。
実際に皆さんが持っている世界史の教科書はとても分厚いはずです。
受験勉強を本格化した時、いきなりその分厚い教科書を読み進めて暗記しようとすると、暗記の抜け漏れや意味が理解できなかったりと非効率な勉強になってしまいます。
世界史の教科書を使って勉強することは正しい勉強法ですが、教科書だけを使って勉強しようとすることはとても非効率なのです。
時代という軸で記載されている
世界史の教科書は下記のように、時代ごとに古代から現代までの世界の歴史が記載されていることが一般的です。
例)
5世紀までの地中海・西アジア
・古代オリエント世界
・ギリシア世界
・ローマ世界
教科書で勉強を進めていくことで、それぞれの時代に、それぞれの地域でどのようなことが起きていたのか。
という時代という軸で勉強を進めていくことができます。
しかし、その一方で各地域ごとにどのような歴史が築かれてきたのかという点が分かりづらいというデメリットもあります。
受験勉強はこの「時代」と「地域」の両方の軸で勉強をしていく必要があるため、教科書だけではなく別の参考書も利用することで効率良く勉強を進めることができるのです。
一問一答などでアウトプットが必要
教科書だけで暗記を行う「インプット」の勉強だけをしていても、本当に暗記や理解できているのかを確認することができません。
そのため一問一答や問題集を使って、暗記した内容をきちんと理解できているか「アウトプット」していく必要があります。
そして理解しきれていない箇所があれば、もう一度教科書などを使ってインプットをします。
このように世界史の受験勉強はインプットとアウトプットを繰り返す勉強が必要になるのです。
そのため教科書だけを利用した勉強法はおすすめではありません。
世界史の受験勉強の教科書の使い方
世界史の受験勉強をする際に、どのように教科書を使えば効率良く勉強を進められるか解説していきます。
- 教科書は何度も反復して使う
- 教科書は知識の補充に使う
教科書は何度も反復して使う
教科書を使って世界史の勉強をする時、重要語句を前から覚えていく勉強法をする受験生がたくさんいます。
そしてそのような受験生の特徴として、1〜2回教科書を読んで全て暗記しようとしているのです。
確かに世界史の教科書はかなり分厚いため、何度も読み返す気にはなりませんよね。
しかし、どれだけ時間をかけようと1〜2回読んだから内容を理解して、重要語句を全て暗記することは不可能です。
英単語の暗記でも、「毎日1時間かけて30単語を覚える」という勉強をしたとしても、昨日覚えた単語や一昨日覚えた単語はどんどん忘れていくものです。
そのため何度も英単語帳を反復して使いますよね。
それは世界史の勉強でも同じことで、重要なところは何度も反復して使いながら暗記していくことが大事になります。
教科書は知識の補充に使う
最初に少し説明したように、いきなり教科書を前から後ろまで全部読み進めていくことはとても非効率です。
そのため、まずは教科書以外の参考書で世界史のざっくりとした流れを理解することが重要です。
教科書を利用する際は下記のようなことを意識しながら知識を補充していくようにしましょう。
- 大まかな流れの合間合間にどのようなことが起きていたのか
- 大まかな流れに記載されている内容の深堀り
- 大まかな流れがなぜ起きたのか(前後の因果関係)
このようなことを意識しながら、必要に応じて随時教科書を開いて知識を補充していくことが、教科書の正しい使い方になります。
世界史の教科書を使った正しい勉強法
最後に、世界史の教科書を利用した正しい勉強法を解説していきます。
これを読んで是非勉強法の参考にしてください。
- 「時代」と「地域」の2つの軸で全体像を理解する
- 一問一答で理解を深める
- 教科書を使って知識を埋めていく
- 過去問対策を行う
「時代」と「地域」の2つの軸で全体像を理解する
先ほども少し説明したように、世界史の勉強をする時は「時代」と「地域」の2つの軸を持って勉強を進めていく必要があります。
時代軸:それぞれの時代でどのようなことが起きたか
地域軸:それぞれの地域がどのような歴史を築いてきたか
まずは教科書以外の参考書を利用して、この2つの軸で世界史の全体像を理解するところから始めましょう。
実際に下記の共通テスト過去問の問題を見ていただくと、単純な知識を問う問題よりも、歴史的背景を考察したような問題が多く出題されます。
そのため、まずは全体像を把握していきながら知識の繋がりや細かな知識の補充を行っていくべきなのです。
2023年度共通テスト世界史の問題:https://www.toshin.com/kyotsutest/sekaishi-b_question_0.html
Toshin.com
一問一答で理解を深める
世界史の大まかな流れが理解できたら、一問一答を使って勉強していきましょう。
一問一答を使うことで、大まかな流れの中でどのようなことが起きていたのかをより細かく理解していくことができます。
もちろん、あくまで全体像を理解しただけに過ぎないので一問一答で分からない問題も多く出てきます。
その時に教科書を使って勉強していきます。
教科書を使って知識を埋めていく
教科書はいきなり最初から読み進めていっても1回や2回で暗記することは不可能で、途方もない時間がかかってしまいます。
そのため全体像の理解や一問一答で分からないところが出てきた際に、教科書を使って勉強していくようにしましょう。
そのため下記のように勉強の流れをイメージしながら教科書を使って知識を埋めていくようにしましょう。
全体像の把握
↓
一問一答&教科書
一問一答は受験対策で重要となる箇所を出題してくれていますので、そこをピンポイントで教科書を使って勉強していくことで効率的に勉強を進めていくことができるのです。
過去問対策の演習問題を行う
全体像の把握と一問一答&教科書での勉強がひと段落ついた段階で基礎固めは完了です。
ここまできちんと勉強できていれば、世界史に関する学力はかなり高くなっていることでしょう。
最後に過去問対策を徹底するようにしましょう。
共通テストだけ利用する方、二次試験・一般入試でも利用する方、様々なパターンがあります。
自分が必要としている学力に合わせて対策していくことが大事になります。
二次試験・一般入試の対策をする場合、記述式の対策が必要になってくる方もいるでしょう。
その時も過去問対策の演習問題を行いながら、知識が足りなかった場合は必ず教科書を使って再度インプットするようにしましょう。
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