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目次
成績は勉強してすぐには伸びない
「寝る間も惜しんで勉強しているのになぜか成績が上がらない」
勉強時間に比例して成績が上がらないと、不安になりますよね。
私もかつて受験生だったころ、勉強しているにもかかわらず成績が上がらず1人焦っていたのを思い出します。
夏までの時期に成績が上がっていなくても心配無用です。
なぜなら、受験勉強しはじめのころはどうしても暗記がメインになってしまい、成績が上がりにくいからです。
このように成績は伸びるのにも伸びないのにも原因があります。
- 成績が伸び悩む原因
- 成績の伸び悩みを解決する方法
について具体例に基づき詳しく解説していきます。
成績が上がらない受験生はまずは原因を特定して、一つずつ解決していけば成績急上昇間違いなしです。
成績が伸び悩む原因
成績が伸び悩んでいる受験生の皆さん、以下の原因に当てはまりませんか?
- インプットしかしていない
- 暗記したことを理解できていない
- 参考書を開いて勉強した気になっている
- 復習をしていない
- 塾の授業を受けただけになっている
これから、成績が伸びない原因について丁寧に解説しています。
ぜひ最後まで読み進めて、あなたが項目に当てはまるかどうか確認してくださいね。
インプットしかしていない
「英単語1000コも覚えたのになぜか成果が上がらない」「授業で習った内容なのに、テストになると解けなくなる」
これらは、インプットばかりしていてアウトプットが足りていない勉強方法をしていることが原因です。
そもそもインプットとアウトプットってなに?ということで、簡単にまとめました。
インプットとは、知識や情報などを頭に入れていく作業です。
- 授業を受ける
- 参考書や教科書を読む
- 暗記
アウトプットとは、インプットした知識を使うことです。
- ノートにまとめる
- 問題演習・テスト
- 人に教える
- 発表する
- ブログやSNSで情報を発信
では、どうしてインプットだけの勉強法では、成績が上がらないのでしょうか。
実は、脳には使わない記憶を消去する機能があります。
使われていない=アウトプットされていない記憶です。
つまり、アウトプットしない知識はいずれ忘却されてしまうので、一度覚えた公式や解き方でも定期的に復習を繰り返すなど、必ずアウトプットして使う必要があるいうことです。
ただ闇雲にアウトプットをすればいいわけではありません。
コロンビア大学のアーサー・ゲイツ教授の実験で、インプット:アウトプット=3:7が理想的であると証明されています。
つまり、インプットの2倍以上アウトプットする必要があります。
実際、「アウトプット大全」という有名な、学びに関する著書もあるぐらいです。
大学入試もまさしく「初めて見る問題を解く」というアウトプットの一例と言えるので、インプットだけでは太刀打ちできません。
アウトプットの例を参考にして、早速今日から実践しましょう。
暗記したことを理解できていない
高校からは穴埋め問題はほとんどなく記述式が多くなってきます。
そのため、ただ単語を暗記するだけではいづれ点数の頭打ちが出てきます。
特に、理数系の科目は公式を覚えるだけでは意味がなく、理解していないと解けない問題が増えてきます。
たとえば、生物で頻出の「ミトコンドリア」は、呼吸や代謝の仕組みを理解して初めて使える単語です。
つまり、点としてではなく線として階層的なつながりとして、単語を理解することが大切です。
大学入試では記述形式の正答率が合否を左右しますので、単なる暗記ではなく知識として理解するようにしましょう。
参考書を開いて勉強した気になっている
あなたの参考書は、まっさらできれいな参考書ではありませんか?
とりあえず、参考書を開いてみるものの簡単で解ける問題ばかりに手を出して、応用問題は手つかずのまま。
もしくは、解説やポイントを読み線を引くだけで熟読せず流し読みしてばかり。
それでは、参考書の間違った使い方をしているため、成績は上がりません。
【参考書の正しい使い方とは?】
- 参考書を進めるペース決める
- 1つの参考書をやり込む
- 間違えた問題や曖昧な問題をゼロにする
事実、東大京大など超一流大学に合格する受験生は、1冊の参考書をボロボロになるまで使う人が大半です。
適切に参考書を使って、成績アップを目指しましょう。
復習をしていない
復習やらないといけないとわかりつつ、実際行動に移していないのではないでしょうか。
また、解ける問題をもう一度解いて復習した気になっているのではないでしょうか。
復習する問題は「完全に定着していなくて解けない問題」だけにしないと時間の無駄使い、成績が上がらない原因になります。
では、どうして復習をしないと成績が上がらないのでしょうか。
「エビングハウスの忘却曲線」というのを知っていますか?
これは「時間が経つにつれて、人は物事をどれくらい忘れるのか」についての研究結果です。
- 20分後、全体の42%を忘れる
- 1時間後、全体の56%を忘れる
- 1日後、全体の74%を忘れる
つまり、1日も経てば授業内容のほとんどすべてを覚えていないということです。
ただし、復習を繰り返すことによって、学んだことが定着していつでも引き出すことができるようになります。
大学入試ですぐに知識を使えるようにするために復習をすると考えて、繰り返し見直しをしてください。
新しいことを学んだら、少しでも復習する習慣をつけましょう。
塾の授業を受けただけになっている
「高い月謝代を払って毎日塾に通っているのに成績が上がらない」
塾の授業をただ座って受けているだけで右から左に聞き流しているため、成績が上がらなくて当たり前です。
いくら超有名講師のわかりやすい塾の授業を受けたとしても、積極的に受けない限り無駄になります。
さらに言うと、分かりやすい解説についつい完全に理解した気になって復習まで怠ってしまいがちになります。
塾でトップの成績をとる生徒は、1番前の席に座り先生と積極的にコミュニケーションをしていますよね。
なので、今日からあなたも授業を受けたら何か一つ質問できるぐらい、能動的に授業に参加しましょう。
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成績の伸び悩みを解決する方法
「どうすれば効率的に成績を上げることができるのか?」
時間の限られた受験生の多くが悩んでいるのではないでしょうか。
私が受験生の時も、暗記中心の勉強法や複数の参考書を使った勉強がテストで通用せず、手も足も出ない時期がありました。
これから、かつての私と同じ境遇の現受験生にお勧めしたい方法を3つ紹介します。
- 覚えるだけでなく理解する
- 参考書は1冊ずつ終わらせる
- 勉強量を増やす
自分のオリジナルの勉強法では成績が上がらない人は必見の内容です。
難しいことは一切ないので、最後までぜひ読み進めてくださいね。
覚えるだけでなく理解する
大前提として暗記も大切ですが、暗記した内容を理解することで成績向上につながります。
上で説明した通り、ただ音の羅列として覚えた単語では記述問題で苦労します。
私が塾講師をしていた時よく感じていたことです。
60点未満であれば暗記した内容で乗り切ることができますが、それ以上成績を上げようと思うと理解した内容を記述する力が重要になってきます。
最終目標の大学入試では記述問題が大半なので、言葉間のつながりまでしっかり理解するようにしましょう。
参考書は1冊づつ終わらせる
もしかして、あなたは「参考書コレクター」ではないですか?
参考書コレクターとは、評判がいい参考書を片っ端から買ってしまい、結局どの参考書も中途半端になってしまう人のことです。
成績が上がらず、ついつい不安になって参考書をたくさん買い求めてしまう気持ち、私もそうだったのでよくわかります。
しかし、参考書をたくさん集めても意味がないので、今日からは1冊をやり込んで完璧にしたら次の新しい参考書に進むということを心がけるようにしてください。
復習が大事と口酸っぱくお伝えしてきましたが、参考書で間違えた問題を何度も解き直し、全ての問題が解けるようになれば成績もついてきます。
まずは、自分のレベル感より少し上の参考書を確実に終わらすようにしましょう。
勉強の量を増やす
成績を上げるためには、まずは勉強量を増やしましょう。
「俺、昨日12時間勉強したわ」という勉強時間自慢をよく聞きますが、時間ではなくノルマで管理してください。
なぜなら「解ける問題を増やす」ことで、着実にテストの点数につながるからです。
ただ、闇雲に勉強量を増やせばいいわけではありません。
- アウトプット中心の勉強
- 復習のための勉強
- 理解を深めるための勉強
この3点について量を増やすようにすれば、成績も自然と上がります。
浪人生の合格率がいいのは、実質2周分学習することになるので勉強量が現役生よりも多いからです。
スキマ時間を見直して、勉強量を増やすことを意識してみてください。
まとめ
今回は、成績が上がらないのはなぜか?について徹底的に解説してきました。
成績が上がらない理由は決して一つだけでないと分かっていただけたら嬉しいです。
そして、今すぐ実践できる解決策も紹介したので、ぜひ実践してくださいね。
大学入試に向けて、周りと比べて成績が上がらないと不安に駆られると思いますが、焦らずに勉強法を見直してください。