「予備校に通ってちゃんと勉強しているのに成績が上がらない...」
このような焦りや不安を抱えている受験生はたくさんいます。
この悩みを解決するに、まずはその原因が予備校にあるのか自分にあるのか、それともその両方なのかをしっかりと理解する必要があります。
この記事では受験生が目を背けたくなるような現実を突きつけてしまうことにはなりますが、まずはそれを素直に受けとめてみてください。
ぜひこの記事を最後まで読んで大学受験を成功させていただければと思います。
目次
予備校で成績が上がらない4つの原因
このような場合は通っている予備校に問題があると言えます。
- 授業についていけない
- 授業ばかり受けて自習ができていない
一方で下記のような場合ですと自分自身に問題がありますので見直していく必要があります。
- 授業を受けただけで満足してしまう
- 勉強する習慣が身についていない・勉強法が分からない
授業についていけない
予備校は基本的には集団授業かそれを録画した映像授業が主流となっています。
そのため生徒一人ひとりに合わせた授業内容ではなく、ある程度のレベルに合わせて講座が用意されています。
予備校があなたの学力をしっかり理解していれば予備校ではあなたのレベルに近い授業を受けさせてくれるのが正しいあり方でしょう。
しかし講座の種類が少なくあなたのレベルにあった授業がなかったり、そもそも予備校があなたの学力を理解できておらずレベルが違う授業を受けている場合は予備校側に問題があると考えられます。
そういった場合は、まずは予備校の校舎長やチューターに「授業が自分のレベル合っていなくてついていけない」と相談するところから始めてみましょう。
それでも授業を変更できない場合はその予備校をやめて別の予備校や個別指導塾に通うことをお勧めします。
授業ばかりで自習する時間がない
大学受験に成功するために一番重要なことは予備校や塾の授業ではなく、あなた自身がどれだけ質の高い勉強ができるかにかかっています。
予備校や塾の授業は走っているあなたの背中を押しているに過ぎないので、どれだけ走りきれるかはあなた自身の勉強がとても大事なのです。
しかし、予備校によっては『何よりも授業を受けることが大事』と考えているようなところもあります。
本気でそう考えているのか多くの講座を受講させてお金儲けをしたいのかは分かりませんが、それによってあなたが自習できる時間がほとんどないという状況になってしまっては絶対にいけないのです。
こういったケースは”授業中は理解できているので、いざテストや模試になると問題が解けない”という人に多いです。
その場合は単に復習の時間が足りていないことが多いので、通っている予備校に相談するか時間の使い方を見直してみましょう。
授業を受けただけで満足してしまう
ここからは受験生にとっては耳が痛い話になってはしまいますが、真摯に受けとめて自分自身と向き合ってみてください。
予備校で授業を受けると集中力もいりますし、意外と体力も使うので疲れます。
そして何よりもすごく勉強した気になってしまいますよね。
私自身も受験生の頃はそうだったので気持ちは良く分かります。
ただ、先ほども説明したように受験を成功させるために一番大事なことは自分でいかに質の高い勉強ができるかという点です。
そのため、いくら予備校で授業を受けていても自分で復習をして身につけないと自分の知識・学力として応用することができないのです。
こういったケースでも”授業中は理解できているので、いざテストや模試になると問題が解けない”といったことになりやすいので心当たりがある場合は注意が必要です。
勉強する習慣が身についていない・勉強方法が分からない
予備校に通っていて成績が上がらない場合、このような方が一番多いと感じています。
まず、大前提として予備校で成績が上がる人というのは元々ある程度自分で勉強ができたり、勉強方法を知っている人なのです。
しかし勉強する習慣が身についていなかったり、自分にあった勉強方法が分からない人だといくら予備校で授業を受けていても成績が上がらないケースが多いです。
これは予備校というのはあなたの勉強法を確立する場所ではなく、単に大学受験対策の授業を行う場所でしかないからです。
予備校で成績が上がらない・伸びない人の特徴
同じ高校の友人たちと一緒の予備校に通っていると成績がぐんぐんと上がるタイプと、頑張ってはいるけど成績があまり上がらない人がいると思います。
これは予備校に合う人、合わない人の特徴があるからです。
先ほども説明したように自分である程度勉強ができる、勉強方法を知っている人は予備校に通っても成績が伸びやすい傾向にあります。
これは高校での成績が良い人が当てはまるわけではありません。
高校の定期テストは試験範囲も限られていますし授業の内容から出題されるため、真面目に授業を聞いて対策をすればある程度良い成績がとれます。
しかし高校受験の試験や模試など幅広い範囲に対して自分の持っている知識や学力を活かして問題を解く力はまた別物になります。
このような高校入試や模試などで良い点が取れたり、その対策を自分自身である程度できる人は予備校で成績が上がりやすい傾向にあります。
一方で定期テストは得意だけど、模試は対策をしても点数が良くないという人は予備校というシステムに合っていない傾向がありますので要注意です。
成績が伸びていない時の対策
ここからは予備校に通っていても成績が上がらない受験生が、今すぐできる3つの対策について説明していきます。
考え方を見直す
これは予備校の授業を受けて満足してしまっている人、とにかく予備校の授業を受けておけば大丈夫と考えている人に向けてです。
何度も言うように予備校の授業を受けているだけでは成績は全くと言っていいほど上がりません。
それは自分自身のものにできていないからです。
いくら授業中に『理解できた』と思っていても人は忘れる生き物なので、数日もすれば教えてもらった内容を忘れてしまっていたりもします。
また授業では教えてもらったけど、自分自身では問題を解いていなかったためにいざテストで問題が出ても解けないなんてことも多々あります。
まずは予備校の授業で満足するのではなく、それを自分自身で活かせるために復習することが大事だと考え方を見直してみてください。
勉強方法を見直す
これは自分自身で勉強はしているものの、なかなか成績が上がらない人に向けてです。
まず前提としてノートを綺麗に書いたり、ペラペラとめくるタイプの単語帳にまとめたりすることを勉強していると考えてはいけません。(英単語を覚えることはとても大事な勉強になります)
大事なことは英語であれば英文を読み問題を解くことであったり、数学であれば実際に問題を解いてみることが大事になります。
正直手を動かすのは面倒くさいですし、集中力も使うので体力がいりますよね。
ただ、このよう実際に自分の頭で考え、悩み、手を動かし、復習するというサイクルが受験勉強の基本になりますので成績が上がらず悩んでいるのでれば勉強方法を見直してみてください。
予備校をやめる・変える
ここまで予備校で成績が上がらない受験生に向けて記事を書いてきましたが、もしあなたが「私は予備校にあっていないのでは?」と感じているようであれば予備校をやめたり、別の予備校や個別指導塾に変えることをお勧めします。
やめてしまうとこれまで通ってきた分のお金がもったいないと感じるかもしれませんが、成績が上がらないまま通い続けるのも本末転倒になります。
また、自分自身であまり勉強ができない方は予備校よりも個別指導塾で一緒に勉強をサポートしてもらいながら進めていく方が成績は上がりやすいでしょう。
質の高い集団授業は受けたいけど今の予備校ではそれが実現できないのであれば別の予備校に変えるのもいいでしょう。
予備校をやめる勇気も大事
一度入った予備校をやめるのはとても勇気がいります。
しかし、今一度本来の目的を思いしてみてください。
あなたは成績を上げて志望校に合格するために予備校に通っているのですよね?
それでも現状では成績が上がらず伸び悩んでいるのであれば予備校をやめるという選択肢も頭の中に入れておく必要があります。
塾や予備校によっては他の予備校をやめて転塾してきた生徒には本来よりもお得に入塾できるプランが設定されていることもあります。
今の状況に妥協するのではなく、この記事を読んで少しでもあなたの今後の受験対策に役立てればと願っています。