大学に通いながら大学受験を目指すことを仮面浪人と言います。
仮面浪人の多くは大学生活と受験のどっちつかずになってしまい失敗してしまいます。
実際に仮面浪人の成功率は1割、つまり100人いれば90人は失敗すると考えられているのです。
今回はそんな仮面浪人ですが、どうすれば成功させることができるのか6つのコツ・秘訣について解説していきます。
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目次
- 1 【成功率1割】仮面浪人は9割失敗する
- 2 仮面浪人は落ちたら学生生活を満喫できない
- 3 仮面浪人を成功させる6つのコツ
- 3.1 ①大学は休学をする
- 3.2 ②バイトは極力しない
- 3.3 ③授業を受けるなら前期に頑張る
- 3.4 ④塾・予備校に通う
- 3.5 ⑤綿密なスケジュールが大事 仮面浪人の場合勉強時間を多く確保できないことが多いので、スケジュール管理は大切になります。 大きく長期・中期・短期に分けてスケジュールを組みましょう。 長期:半年後の模試で合計何点取る、過去問を何年分やるか など 中期:夏休みまでに苦手分野の克服、過去問をいつから始めるか など 短期:今月中に英単語何個覚える、今月中に問題集1冊終わらせる など 長期→中期→短期になるにつれ、具体的な細かいスケジュール内容にしていく事が重要です。 大学に通いながらやバイトしながら受験勉強を行う場合は、より正確にスケジューリングして勉強時間の確保と勉強の質を保つことが大事になります。 コツとしては、最初からスケジュールをキツキツにするのではなく最初は少し緩めにしておきましょう。 そしてある程度自分の習慣などを把握できるようになってから、徐々に勉強の時間を増やすスケジュールを組むことが大事になります。 ⑥誘惑を断ち切る
【成功率1割】仮面浪人は9割失敗する
仮面浪人とは、滑り止めの大学に通いながらこっそりと第一志望だった大学を受験する隠れ浪人のことを言います。
仮面浪人は受験に失敗しても既に滑り止めの大学に通っているので、あまりデメリットがないように感じる人もいるでしょう。
しかし、残念ながら仮面浪人の合格率はたったの10%しかありません。
つまりほとんどの人は仮面浪人に失敗しているのです。
そして楽しく大学生活を送っている友人に混じって1人受験勉強するのは、想像以上に過酷です。
一見メリットばかりありそうな仮面浪人ですが、実際には成功率は低く、厳しい道のりになってしまうのが現実なのです仮面浪人の成功率が低い理由
ここからは、なぜ仮面浪人の成功率が低いのか2つの理由を解説していきます。
①勉強時間が確保できない
仮面浪人は先ほども説明したように、大学に通いながら受験勉強をするやり方が一般的です。
そのため大学の講義を受講しながら残り時間で受験勉強だと、勉強時間が十分には確保できません。
簡単にイメージがつくと思いますが、現役高校生や浪人生に比べて仮面浪人生は受験勉強時間が圧倒的に少なくなってしまうのです。
その結果、思うように勉強が進まないと学力も上がらずモチベーションも下がってきます。
この勉強時間が確保できないことが、最大の問題点ともいえます。
②志望校への熱意が弱まる
滑り止めといえど大学に入ってしまえば、大学内で友人ができたりサークルに勧誘されることも多々あります。
大学でできた友達と楽しい時間を過ごしているうち、「このままでもいいかな?」と志望校への熱意が弱まることは珍しくありません。
仮面浪人生はあくまで大学生なので、途中でやめても特に問題はないからです。
もし友人に仮面浪人していることを告げると、友人はせっかくできた友達なので仮面浪人することを止めてきてもおかしくありません。
そうするとどんどん自分の中でも意思が弱まり、受験勉強に集中することができなくなってしまうのです。
仮面浪人は落ちたら学生生活を満喫できない
ここでもう一つ伝えておくべきことがあります。
それは仮面浪人の多くは大学受験に落ちてしまったら、学生生活をあまり満喫できていないということです。
どういうことかというと、志望校に落ちた場合そのまま滑り止めの大学に通い続ける、休学していた人は復学することが一般的です。
サークル・部活にも入らず受験勉強をしていた人が多いでしょう。
その場合、1年大学生活が出遅れる計算になります。
すでに1年間サークル・部活を楽しみ、人間関係を構築してきた人の中に入っていくのは中々難しいです。
新入生に混じってイチから楽しめるかというと、実際は2年生なのでそれも微妙です。
受験に失敗した敗北感や同じ立ち位置の人がいない孤独感が残り、学生生活を満喫できない可能性があります。
仮面浪人を成功させる6つのコツ
①大学は休学をする
大学に通いながら受験勉強するとほぼ失敗する、と言っても過言ではありません。
大学の授業を受け、レポートを作成・提出して、試験もクリアして単位を取る。
その上でそれ以外の時間を勉強にあてて受験に挑むのは、並大抵の努力ではこなせません。
それでも通常の浪人生と比べ、受験勉強時間は圧倒的に少なくなるでしょう。
その上友達と遊んだりサークルやバイトに行ったりすると、丸1日勉強できないなんて事にもなりかねません。
一方思い切って休学した場合、全ての時間を受験勉強にあてることができます。
すでに滑り止め大学を確保しているので、受験は本命大学1校でいいわけです。
その分学習内容をしぼる事ができるので、クオリティの高い対策を講じる事ができます。
そのため他大学を受験すると決めた以上、休学して全ての時間を受験に注ぎ込む覚悟を持つことをオススメします。
②バイトは極力しない
可能であればバイトは極力しない方がいいでしょう。
先ほども説明したように仮面浪人は現役生や浪人生よりも勉強時間が少なくなってしまうことも珍しくありません。
そのため少しでも時間を確保するためにバイトはせず、受験勉強に時間を費やす方がいいでしょう。
どうしても金銭的な事情でバイトをしなければならない場合、家庭教師や塾講師をお勧めします。
家庭教師や塾講師であれば、特に高校生を教える場合は勉強を教えてることで自分の学力向上にもつなげることができます。
③授業を受けるなら前期に頑張る
休学には次の3つのパターンがあります。
- 通年通して休学
- 前期のみ休学
- 後期のみ休学
先ほど説明したように本気で仮面浪人を成功させるのであれば、一番の理想は休学して受験勉強に臨むことです。
しかし、様々な事情で休学できない人もいるでしょう。
もし、授業を受けながら大学受験に臨む場合は「後期のみ休学」をおススメします。
前期はまだ受験勉強にエンジンかかっていないので、その時期に大学の必須単位を取れるだけ取ってしまいます。
後期は共通テスト本番と大学の後期試験が重なる恐れがあり、双方の勉強がおろそかになりかねません。
後期は思い切って休学する、もしくは留年に関わる必須科目だけを受講するなど、受験対策に集中して下さい。
④塾・予備校に通う
もし家計が許すのであれば、大学は通年休学して塾・予備校に通う事をお勧めします。
周りは受験生ばかりなので勉強に集中できますし、わからない所は塾講師にどんどん質問できます。
今年の入試の傾向など、最新情報を得られるといったメリットもあります。
また授業だけでなく自習室の利用も可能なので、集中して勉強に取り組む事ができます。
何より受験生としてのモチベーションを維持するのに、最適な環境です。
塾・予備校に通う事は、精神面・勉強面両方のプラスになります。
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