「勉強しているのに、模試の結果が良くならないけど大丈夫かな...」
「焦っているのって、もしかして私だけ?」
「大学受験の日がどんどん迫ってくるけど、勉強が終わらない...」
このように、大学受験の勉強中は焦りや不安な気持ちが起こりやすいです。「焦るのは禁物だよ」と先生に言われることもありますが、焦る気持ちにどう対処すれば良いか悩むこともありますよね。
今回は、大学受験勉強で起こる焦りへの対処方法をお伝えしていきます。お話しする内容は以下のようにまとめました。
- 過度な焦りはどんな影響を及ぼすか
- 焦り・不安の原因
- 焦り・不安を解消する5つのステップ
この記事を読むと、自分がやるべきことを計画することができます。そして、その計画をこなすことで、志望校合格へ近づいていると実感でき、焦る気持ちを抑えることができるでしょう。
ぜひ、最後まで読み進めてくださいね。
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目次
過度な焦り・不安は勉強の質を下げる
「焦り」というのは、大学受験勉強中このようなことを引き起こします。
ケアレスミスが頻発焦りにエネルギーを使い、勉強が手につかない現実逃避したくなる |
最後の1行は、私の受験勉強時に感じたことでもあります。焦りという感情は、決して気持ちの良いものではないです。そんな気持ちをもたらす受験勉強から、私は離れたくてたまりませんでした。
受験勉強をすることに嫌気がさした私は、テレビを見ながらダラダラ過ごしてみました。しかし、数分後にはまた焦る気持ちが復活します。テレビの内容が頭に入ってきません。
「やっぱり勉強しよう」と机に向かうも、難しい問題に立ち向かう気力がなく、さっさと寝ることを選択してしまう始末です。
ここまで、私の経験をお話ししてきましたが、焦る気持ちが受験勉強に集中できない状況を作っているのが分かりますよね。
焦る気持ちが集中力をそぐのなら、焦ったまま問題を解いたらどうでしょうか。
問題の答えを導き出すことに集中できず、些細なミスを連発させるかもしれません。または、解答することを諦めてしまうかもしれません。
大学受験の日は刻一刻と迫ってきます。勉強の質を落とすような時間の使い方は好ましくないです。
では、どうして大学受験勉強中に焦りを感じてしまうのでしょうか。次にお伝えしていきます。
大学受験で焦り・不安を感じる原因は「成績が上がらない」こと
成績が伸びなくて焦っている
やはり一番の悩みの種は自分が思っていたように成績が伸びないことでしょう。
志望校を決めてから逆算して「11月までには偏差値を60にする」という計画を長期的なものから短・中期的なものまで立てている人も多くいるでしょう。
その立てた計画通りに成績が伸びないことはよくあることです。大学受験対策の勉強は徐々に成績が伸びる人もいますが、いっきに成績が伸びる人もいます。
その理由として、複数科目を勉強する必要があるので最初はどうしても暗記などのインプットに時間がかかってしまいます。この時点では頭の中に引き出しとしてはあるものの、テスト中にその引き出しを開けて回答する力まではついていないことが多いです。
そのため、この時期は勉強時間の割に成績の伸びに反映されにくい傾向にあります。
そのインプットの時期が終わると徐々に問題を解いていくことになりますが、この時期に初めて暗記した内容と問題の解き方とがつながるのです。
このアウトプットを多くこなしていくことで、今まで成績が上がりにくかった人もいっきに上がることがあります。
周囲においていかれている
大学受験に向けて勉強していると嫌でも他人と比べることになります。それは入試自体が周囲との競争であり、模試を受けることでその結果が偏差値という数字として現れるため、他人と比べてしまうのは当然でしょう。
しかし、勉強の方法は人によって全然違います。
ある人は理科や社会といった科目を後回しにして数学や英語に集中している人もいますし、すべての科目を同時並行で勉強している人もいます。
理科や社会の科目は英語や数学と比較すると、正しい勉強さえしていれば少ない時間で結果が出やすい科目になります。
本番に向けてどちらの勉強法が正しいというものはありませんが、後者の方が理科や社会の偏差値が先に上がるため先に結果が出ているようにも見えてしまいます。
このように、勉強法やスケジュールなども一人一人違うため、周囲と比較して自分が遅れているかどうかは特に問題はありません。
大事にしてほしいことが、あなた自身が立てたスケジュール通りに勉強は進んでいて、それが結果に反映されているかということです。
ここが問題ないのであれば現状で周囲より偏差値が低くても大して気にするようなことではありません。
大学受験の焦り・不安を解消する5つのステップ
大学受験勉強中、焦る気持ちに振り回されないように、焦りへの対処方法を知っておきましょう。ここでは、以下5ステップをオススメします。
志望校合格から逆算してスケジュールを立てるスケジュール通りに勉強が進んでいるか毎週確認するスケジュールから遅れていたら原因を探る遅れた原因の対策を考慮してスケジュールを立て直すスケジュールに無理があるようなら志望校を変更する |
一言でいうと「受験勉強のスケジュール管理をする」ということですね。計画→実践→振り返りという一連の流れを習慣化しましょう。
自分の置かれた状況を客観的に分析できますし、やるべきことを決めておけば、闇雲に受験勉強をする必要がなくなります。また、志望校合格のために着実に勉強しているという安心感を持つこともできますよ。
では、1から5まで順に説明していきますね。
1.志望校合格から逆算してスケジュールを立てる
まず、志望校の受験日から逆算してスケジュールを立てていきます。イメージとしては、季節単位でやることを決めたら、次に月単位、最後に週単位までやるべきことを落とし込んでいくといった感じです。
また、高校3年生から本格的に受験勉強を始める場合、季節単位の勉強を以下のように考えることが多いです。参考までにお伝えしますね。
春~夏:基礎を固める期間秋~冬:志望校対策をやっていく期間 |
では、季節単位でやるべきことをざっくり決めます。教科書のこの単元を完璧にするといった目標でも良いですし、どんな参考書・問題集を使って実力をあげるのか教科ごとに目星をつけておくのも良いですね。
この時に、自分の得意・不得意な単元、志望校の入試問題の傾向を把握しておくと、スムーズにやるべきことが見つかりますよ。
次に、月単位で取り組むことを決めていきます。季節単位で目星をつけた勉強内容を、1ヶ月でどのくらいこなせば受験日までにやり終えらるか換算し、スケジュールを立てていきましょう。
週単位も月単位と同様にやっていきます。1ヶ月の勉強量を週換算して、勉強計画を作成してください。
2.毎週スケジュール通りに勉強が進んでいるか確認する
スケジュールができあがったら、実際に勉強していきます。1週間経過したら、その週の振り返りを行いましょう。息詰まることなく計画通りに進められたのなら、来週もこの調子で進めてきます。
しかし、なんとか頑張ってスケジュールを終わらせた、または、頑張っても終わらなかったのなら、計画の見直しが必要です。
3.スケジュール通りに勉強が進んでいない原因を確認する
計画通りに勉強をが進められなければ、その原因を探します。勉強した内容・時間・環境や自分の体調面から原因を探してみると良いでしょう。
問題集が難しく、予想以上に時間を使った計画が非現実的なものだった息抜きの時間をダラダラと長く取ってしまった体調不良で勉強できなかった家で勉強すると、気が散ってしまう |
ここで注意したいのが、スケジュール通りに勉強できなかった自分を責めないようにすることです。
計画通りに勉強をこなしていくためのヒントを見つけるというポジティブな作業になるので、悲観する必要はありません。未来の自分へ合格切符をプレゼントするような気持ちで、淡々と原因を探していきましょう。
4.対策を考えて取り組む
スケジュール通りに進まなかった原因が分かったら、その対策を考えていきます。例えば、上記に挙げた原因の対策は、以下のことが考えられますね。
原因 | 対策 |
問題集が難しく、予想以上に時間を使った | 問題集の難易度を下げる |
計画が非現実的なものだった | 時間に余裕のあるスケジュールへ変更 |
息抜きの時間をダラダラと過ごした | 休憩時間をタイマーで管理する |
体調不良で勉強できなかった | 睡眠時間はしっかり確保する |
家で勉強すると、気が散ってしまう | 入塾して、勉強一色の環境に身を置く |
対策を考えたら、再度スケジュールを立てて勉強していきましょう。それから1週間経過した後、振り返りを行い、計画通りにできなかった原因を探し、対策を考えます。
5.スケジュールが現実的でないなら志望校を下げる選択肢を持つ
しかし、どう頑張っても間に合わないと感じるようだったら、志望校を変えるのも1つの手です。この時、現在の志望校を選んだ理由を深く考えてみてください。
志望校に合格できたら、全てがハッピーエンドとなるわけではありません。大学入学後も、意欲的に勉強し続けることで、自分の将来の可能性を広げることができるのです。ここは、改めて志望校に行きたい理由を確認する時がきたと捉えましょう。
他の大学も選択肢に入れてみようと思ったのなら、学部選びから始めます。将来の夢や興味のある分野を基に探すと良いですね。
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それでも焦りや不安が解消されない時は志望校に落ちることを想定する
ここまでそれぞれの不安の原因と対処法を説明してきましたが、漠然とした不安を根本的に解消する方法は一つです。
それは志望校に落ちた時にあなたの周囲の環境はどう変わり、あなた自身はどのような行動をとるのかをしっかりと認識しておくことです。
あなたの覚悟があれば浪人がオススメ
志望校に合格できなかったとしても、あなたがその大学にどうしても行きたいのであれば浪人して再挑戦することをオススメします。
高校生の時は「浪人なんて周りに遅れてるみたいで嫌だ」と感じることもあるかもしれませんが、大学に入学してみると浪人経験者がとても多いということを痛感するでしょう。
それぐらい浪人という選択は珍しいことではありません。
しかし、もしあなたが浪人してもう一年受験勉強を頑張る場合、友人の多くは大学生活を過ごしていることが多いです。
友人は大学生活を満喫しているのにあなたはもう一年しんどい勉強をしないといけません。浪人を選択する場合はこの覚悟をしっかりと決めておく必要があります。
親はガッカリする?
志望校に落ちた時の状況として親がどのように思うのか不安な人もいるでしょう。
しかし、どんな親であってもあなたの将来が少しでもよくなるように願っているものです。
そんなあなたが必死になって勉強をして良い将来になるよう努力した結果、志望校に落ちたとしても親はあなたを責めることはないでしょう。
もちろん、親の期待に応えられなかったのはあなた自身悔しいかもしれません。
しかし、志望校にどうしても行きたいのであれば浪人して再挑戦すればいいことですし、そこまで親の気持ちを考えすぎる必要はありません。