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勉強のやり方・コツ

受験生は参考書を何周するべき?最低5周すべき理由とポイント

受験生は参考書を何周するべきか

受験生のあなたは、参考書を購入し、日々学習していると思います。

手持ちの参考書は何度読みますか?(何周しますか?)

「1回だけ」という人は少数派かもしれませんが、「3回」なのか「5回」なのか、その参考書を何周やればよいか迷う人も多いはずです。

一度だけでは内容がすべて理解できるはずもありませんし、だからと言って、たくさんの本が出ているなかで、

「ある程度理解できるようになったら、次のものを使ったほうが効率良い」

と考える人もいるかもしれませんね。

今回は、受験生が参考書を何周すべきかについてご説明します。

そしてその理由とともに、回数ごとにどのように解き進めていくべきかを徹底解説します。

 

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回数を重ねることを目的としてはいけない

「問題集や参考書を何周すれば良いのか」ということを考えるとき、「その回数さえやり切れば良い」と思ってはいけません。

なぜなら本来の目的は「その参考書の内容をしっかり理解すること」であり、何周もすれば良いというわけではないからです。

具体的説明しますと、この目的を勘違いしてしまっている人は、「何周もやる」ということばかりに執着してしまい、本来の目的である「内容を理解する」ことがやり遂げられない場合があるのです。

ただ解く作業を繰り返すのではなく、その参考書の1問1問を丁寧に解いて、参考書のなかで分からない問題がなくなることを目標にしましょう。

もし分からない問題があれば、それを分からないままで終わらせないことが、大切なのです。

このように、回数を重ねることを目的とせず、参考書を理解すること目的として取り組みましょう。

一冊の参考書をマスターするべき理由

基礎問題はどの参考書も傾向が似ている

書店にはたくさんの参考書がありますが、一冊の参考書を1周して次の参考書を学習するのではなく、一冊の参考書を何度も解いて完璧に近い状態にしましょう。

基礎問題はどの参考書も傾向が似ているからです。

もちろん何冊も参考書を買うよりも経済的ということもありますが、何より、同じような内容の参考書を何冊も買うことは効率的ではないですね。

内容が似ているのであれば、たくさんの参考書を半分程度理解するよりも、一冊の参考書を9割以上理解するほうがずっと効率的です。

このように、基礎問題はどの参考書も内容が似ているため、何冊も購入するより、一冊の参考書を丁寧に解くようにしましょう。

一冊マスターすれば基礎が身につく

あなたがまだ手元に参考書がない場合は、今から渾身の参考書一冊を探し、その一冊を極めることをオススメします。

その一冊をマスターすれば、基礎が身につき、結果的に志望校合格へ近づくからです。

例えば初級レベルから、最終的にはセンター試験レベルまで到達できる網羅系の参考書や、丁寧な解説付で多くの演習問題が載っている参考書もあります。

いずれにしてもこれらの参考書を何度も解き理解すれば、着実に基礎が身につきます。

このように、一冊の参考書さえマスターすればしっかり基礎学力がつきますので、その一冊を何周もするようにしましょう。

一回解けても忘れてしまう

あなたが一冊の参考書をマスターするためには、同じ参考書を5周するようにしましょう。

一回解けたとしても忘れてしまう可能性があり、何度も解くことで理解度が上がるからです。

どんなに頭が良い人でも、一回で100%理解することは非常に難しく、一般的に人間は勉強した次の日に7割のことを忘れてしまうと言われています。

一度だけ学んだことをそのままの状態にしておくと、次の日に3割のことしか覚えておらず、それは日が経つにつれ、さらに2割、1割と減ってしまいます。

何度も同じ問題を復習することで記憶が定着し、知識が100%に近づいていくのです。

その100%により近づける復習の回数が「5周」であり、5周すればほとんどの人が8割以上の記憶が定着するのです。

このように、一冊の参考書を5周してマスターすれば、完璧に近い知識が身に付けられるということを覚えておきましょう。

ただし先ほどもお伝えしたとおり、ただ何回も解くことが目的ではなく、理解するために解くことをくれぐれも忘れずに。

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1周目:今の実力を知る

初めて参考書を開く「1周目」は、まずは何も見ないで解いてみましょう。

1周目で一番大切なことは、今の自分の実力を知ることだからです。

具体的に説明しますと、つまずいた問題があっても答えや別の教科書的なものは一切参考にせず、解けた問題をチェックし、解けなかった問題はバツをつけて「今できた問題・今はできなかった問題」を明確にするのです。

このように、1周目はまずあなたの実力を知るところからはじめましょう。

2週目:解けなかった問題の理解を深める

2週目は、1周目でバツがついたもののみ、徹底して習得しましょう。

1周目でできた問題は2週目でも解ける可能性が高いので一旦置いておき、1周目でバツをつけて問題のみ、解説を見ながら解いてみることが重要だからです。

解説を見てもよく分からない問題や、次に解くときも不安がある問題はチェックしておくようにしましょう。

このように、2週目は周目で解けなかった問題を徹底的に理解できるように解き進めてみてください。

3周目:2回連続解けた問題を知る

3周目はもう一度すべての問題を解いてみて、解けた問題をチェック、解けなかった問題にバツをつけるようにしましょう。

これは1周目と同じ作業ですが、1周目と3周目で2回連続して解けた問題を把握するためです。

2回連続でチェックが付いている問題は、おそらくマスターできている可能性が非常に高いということです。

この自分の理解度をしっかりと知ることが、残りの4周・5周に活かせるかどうかのポイントになりますし、仕上げにも影響します。

このように、3周目では自分が2回連続で解けた問題、すなわちマスターしている問題を把握するようにしましょう。

4周目:自分が苦手な問題を知る

4周目は3周目で2つチェックが解けなかった問題以外をもう一度解くようにしましょう。

1周目と3周目でチェックが付いているものは完全にマスターしているのでもう解く必要がないからです。

そして4周目で解く必要がある問題のうち、解けた問題にはチェック、解けなかった問題にはバツをつけましょう。

3周目ではマスターしている問題を把握するためでしたが、4周目では苦手な問題をしっかりと把握することが目的なのです。

つまり、ここでバツが2つ以上付いているものが苦手な問題なので、徹底して対策をするようにしましょう。

以上のように、4周目は自分の苦手な問題を把握し、苦手な問題を解けるようにすることが一番の目的なのです。

5周目:テスト前の復習

5周目はテスト前の復習として、最後の一周をしましょう。

以前できていた問題や、できなくて集中対策をした問題のすべてをテスト前にもう一周することで、最終仕上げができるからです。

5周目であれば、何度も目にした問題もあり、非常に解きやすくはなっているはずです。

少しつまずいた問題があれば、過去4周した際にどんなチェックをしているかも合わせて確認し、最後の一周で間違いなく解けるようにしておきましょう。

このように、最後の5周目はテスト前の総復習だと思って臨んでください。

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