大学受験の勉強をしていると、計画通りに勉強が進まなかったり、思ったように成績が上がらずに「間に合わない!」と感じている受験生がたくさんいます。
- 時間があると思っていたら、もう間に合わないようになっていた
- 学校や塾の先生から「大丈夫か?」と心配された、ひょっとして間に合わないのかな?
このように入試本番に近づくにつれて、間に合わない、時間がないと感じる受験生は多くなります。
「大学受験の勉強が間に合わない」と感じている受験生が、今すぐするべきことや、逆転合格のコツを解説していきます。
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目次
大学受験の勉強が間に合わないと感じる原
まずは大学受験の勉強が間に合わないと感じてしまう原因を紹介していきますので、自分がどれに当てはまるか確認してみてください。
- 模試の成績が上がらない・下がってしまった
- 計画通りに勉強が進んでいない
- 過去問・予想問題が全然解けない
模試の成績が上がらない・下がってしまった
受験勉強が間に合わないと感じてしまう一番大きな原因が、成績が上がらないことです。
特に大学受験では定期的に模試を受けるため、模試の成績が上がらなかったり下がってしまうと不安や焦りを感じてしまうでしょう。
模試は結果だけを見て一喜一憂するのではなく、内容をきちんと分析することが大事になります。
ずっと同じような偏差値で推移してしまっているのか、問題との相性やケアレスミスなどの影響で、たまたま今回だけ偏差値が下がってしまったのか。
内容を分析してみれば、そこまで落ち込まなくても問題ない場合もあるので冷静に分析することが大事になります。
計画通りに勉強が進んでいない
大学受験を進めるうえで、どこまで細かくスケジュールを立てるかは一人一人異なっているでしょう。
しかし、ほとんどの受験生はなんとなくでも「○月頃にはこれぐらいできているだろう」と考えて勉強を進めている人が多いはずです。
しかしその計画通りに勉強が進んでいなければ不安にもなりますし、間に合わないのではないかと考えてしまうのも当然です。
当初の計画が志望校合格のために効率的であったのか、現実的に実行可能だったのか、などをもう一度見直してみることも大事です。
スケジュールに無駄があったり、よく考えてみると今からでも間に合いそうな場合もあるので再確認してみましょう。
過去問・予想問題が解けない
高3の夏休み頃から徐々に共通テストや二次試験・一般入試の過去問や予想問題を解き始める人も多いでしょう。
そして、いざ解いてみると「全然解けない」と焦ってしまう受験生も少なくありません。
そうするとこれまで勉強してきたことはなんだったのかと不安や焦りを持ってしまいます。
ここからもう一度基礎固めに戻って勉強しても間に合うのか、それとも過去問対策を続けるべきなのか、どちらが最善なのか分からなくなり勉強が手につかなくなる受験生も多くいます。
大学受験の勉強が間に合わない!諦める前にするべき4つのこと
ここからは、大学受験の勉強が間に合わないと感じた受験生が志望校を諦める前にするべき4つのことを解説していきます。
まずはこれら4つのことを今すぐしてみてください。
- とりあえず気持ちを落ち着かせる
- 「何が」「どのように」間に合わないのか整理する
- 「入試範囲の勉強をマスターする」という考えを捨てる
- 志望校合格か現役合格か優先順位を決める
とりあえず気持ちを落ち着かせる
大学受験の勉強が間に合わないと感じている受験生ほとんどが、頭の中がパニックになっているはずです。
何から手をつければいいのか分からなくなっていると思うので、まずは一度気持ちを落ち着かせることに集中してください。
今のまま勉強を続けても、身になるような質の高い勉強はできません。
お風呂に入るなり散歩するなり、少し冷静になる時間を設けてください。
これができなければ今後も冷静な判断が難しくなるため、「急がば回れ」でまずは落ち着くようにしましょう。
「何が」「どのように」間に合わないのか整理する
気持ちを冷静にすることができれば、次は今の現状と向き合うステップに移ります。
受験生一人一人で勉強する科目や、スケジュールが違うため、まずは「何が」「どのように」間に合わないのかを整理してみてください。
- 英語の長文読解をする時間がほとんどない
- 国語は古典と漢文は基礎固めできたけど、現代文は何もしていない
- 数学は志望校対策の問題集が終わりそうにない
- 有機化学はできるようになったけど、無機化学が全然暗記できていない
- 日本史の近代がほとんど手をつけれていない
このように科目ごとに自分が想定していたより「何が」「どのように」遅れているのか、まずは洗い出してみましょう。
「入試範囲の勉強をマスターする」という考えを捨てる
何がどのように遅れているのかを整理することができれば、次は「入試で出題される範囲の勉強をマスターする」という考えを捨ててください。
今あなたが目指していることは、各科目をマスターすることではなく志望校に合格することのはずです。
志望校合格のために絶対外してはいけない勉強と、あまり重要ではない勉強があります。
例)英語の文法について
共通テストでは基本的に全て長文読解で出題されるため、志望校の二次試験・一般入試でも同じように長文読解がメインになるか確認しましょう。
共通テストと同じように長文読解がメインであれば、英語の文法は基本5文型や関係詞などの基礎的な内容は理解する必要があります。
しかし大学受験に特化したような文法知識を問う問題の対策をすることはそれほど重要ではありません。
このように、各科目をマスターしようとするのではなく、志望校合格のためにどの勉強に力を入れるべきなのかを判断することが大事になります。
志望校合格か現役合格か優先順位を決める
浪人を覚悟してでも志望校合格にこだわるのか、浪人はしたくない・できないから現役合格にこだわるのか優先順位を決める必要があります。
「現役のまま志望校合格を目指したい」という気持ちは理解できますし、その気持ちを無理に捨てる必要はありません。
しかし、どちらを優先するべきかでこれから立てる戦略が変わるので、志望校合格か現役合格かの優先順位は明確にしておくべきなのです。
浪人覚悟で志望校合格を目指す場合
浪人覚悟で志望校合格を目指す場合は、志望校への対策を最優先にしていく必要があります。
二次試験・一般入試は各大学によって問題の傾向が決まっていることも珍しくありません。
下記はあくまで一例ですが、下記のように志望校の傾向が分かれば、それに特化した対策を優先させていきましょう。
先ほども説明したように目標は各科目を完璧に理解することではなく、志望校に合格することです。
- 自由英作文の配点が高い
- 古典と漢文は出題されない
- 毎年、微分・積分の問題が出題されている
- 生物は記述問題が多い
- 日本史は時代をまたがった「流れ」を意識した問題が多い
また、私立大学を志望している場合は共通テストを受けないという手もあります。
共通テスト利用での合格は捨てて、一般入試対策だけに力を入れることで合格率を上げることにもつながります。
志望校を下げてでも現役合格を目指す場合
志望校を下げてでも現役合格にこだわる場合は、志望校を目指しつつも併願校・滑り止めの対策も進めていかなければなりません。
志望校は「受かったらいいな」ぐらいの感覚に切り替えて、確実に少しレベルが下の併願校・滑り止めに合格するよう力を入れていくことをオススメします。
苦肉の策ではありますが、志望校を変更したり下げたりすることで受験科目を減らせることにつながることもあります。
受験科目を減らすことができれば、今からでも各科目の完成度を上げることができるので間に合う可能性も上がるので確認してみましょう。
間に合わないと焦っている受験生が逆転合格するためのコツ
最後に、これから志望校に逆転合格するためのコツを解説していきます。
志望校合格か現役合格かどちらを優先したとしても当てはまるコツですので、最後まで読み進めるようにしてください。
- 志望校・併願校に受かるための受験戦略を立て直す
- 勉強計画を修正する
- 「量」より「質」にこだわって自学自習をする
- 客観的なアドバイスをもらう
志望校・併願校に受かるための受験戦略を立て直す
大学受験で逆転合格を目指すためには、志望校・併願校に受かるための受験戦略を立てることがとても重要です。
例えば、下記は2022年の大阪大学理学部の前期入試の科目の配点ですが、英語・数学・理科だけで全体の85%を占めることが分かります。
そして、併願校・滑り止めを選ぶ際は関関同立が一般的でしょう。
関関同立の理系の学部はほとんど英語・数学・理科の3教科で受けられますので、とにかくこの3教科の完成度を高めることに力を入れるべきなのです。
もし本当に間に合わないのであれば、現代文の対策はほとんどしない、ぐらいの割り切りも大切になります。
このように、自分の志望校の入試科目の配点から何を優先すべきで、最悪何を犠牲にできるのかを戦略的に判断する必要があります。
【2022年の大阪大学の前期の理学部の場合】
国語 | 100点 |
英語 | 50点 |
地歴・公民 | 50点 |
数学 | 50点 |
理科 | 50点 |
英語 | 200点 |
数学 | 250点 |
理科 | 250点 |
理学部 生物科 生命理学コースの合格最低点:553点/1000点満点
勉強計画を修正する
戦略を立て直したら勉強計画も修正していきましょう。
例えば上記の大阪大学理学部の例ですと、
「地理の配点は低いので、問題集をやろうと思っていたけど、一問一答と過去問対策だけにする。
その分の時間を数学の過去問対策に力を入れる。」
というような戦略を立てたのであれば、それを勉強計画に落とし込む必要があります。
高3の夏以降であれば、自分が毎日どれぐらいの勉強ができるかのペースはつかめてきていると思います。
「現実的に実行できる、かつ志望校合格までに最も効率が良い」勉強計画を立てられるかどうかが重要になるので意識してください。
「量」より「質」にこだわって自学自習をする
大学受験がの勉強が間に合わないと感じているので、勉強の「量」で挽回することも大切ですが、それよりも「質」にこだわるようにしましょう。
志望校合格までに意識するべきなのは『入試本番までに○問解く』ではなく『入試本番までに○問解けるようになる』です。
200問解いたとしても30%の60問しか理解できていないよりも、100問解いて70%の70問理解している方が合格は近くなります。
焦ると「量」にばかり意識がいってしまいますが、「質」を高めることを忘れないようにしましょう。
客観的なアドバイスをもらう
最後に、できるだけ学校の先生や塾の講師など大学受験に詳しい方から客観的にアドバイスをもらうことをオススメします。
どれだけ冷静になったつもりでも、やはり気持ちに焦りがある以上、自分だけの判断で逆転合格を目指すのは難しくなります。
アドバイスをもらう時のコツとしては、これまで説明してきたような下記のことを説明したうえでアドバイスをもらうようにしてみてください。
- 「何が」「どのように」間に合いそうにないのか
- 志望校合格か現役合格のどちらを優先しているのか
- どのような戦略・スケジュールで勉強しようと思っているのか(可能であれば)
このようなことを説明できれば、より具体的にアドバイスをもらうことができますし、自分の気持ちも整理できるはずです。
以上の4つのコツを意識して、逆転合格を目指すようにしてください。
受験勉強を効率よく進めるなら
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