定年を迎えるあなたは、
「仕事から離れる今、残りの時間を使ってもう一度勉強したい」
「本当は若い時にもっと勉強したかった」
「新たなことに挑戦したい」
などと思っているのではないでしょうか。
今までがむしゃらに駆け抜けてきて、やっと一段落したからこそ自分自身に向き合えますよね。
今回は、定年後に大学に通う方法を紹介するとともに、シニア世代の方々が大学に通うことのメリット・デメリットを解説します。
目次
定年後に大学に通う方法
通常の大学入試
まずは通常の大学入試制度を利用して、大学に入学する方法があります。
すべての国立大学、一部の私立大学で学力検査として運用されている「大学入試センター試験」に年齢制限はありません。
シニア入学制度
シニアの方に向けて特別枠を設けたシニア入学制度があります。
今は各大学でシニア世代に入学してもらえるように、このような制度を整備しているのです。
具体的には、試験項目として「書類審査・レポートなどの課題・小論文・面接」などによって合否が決められます。
このシニア特別枠を利用すると、「シニア奨学金」など金銭的に負担を減らすことができる場合があります。
通信制
大学が定める通信教育を受講したり、通信制の大学で学んだりする方法もあります。
大学の学費も通常よりも安く設定されており、大学によってはさらに「シニア奨学金」が支給される場合があります。
近くに大学がない場合などは、こちらを利用すると良いですね。
交通費もかかりませんので、費用がかなり抑えられます。
聴講生
正式に大学生として入学しなくても「聴講生制度」を利用して、大学の授業を学ぶことができます。
特徴としては、自分の受けたい授業のみを選択して受講できるのです。
ただし、大学生して単位を取得することはできません。
聞きたい授業、特定の関心のある講義だけを受講して知識を身に付けたい人におすすめです。
定年後に大学に通うメリット
厚生労働省によると、2019年の日本人の平均寿命は女性87歳、男性81歳でした。
人生100年時代と言われます。
学びたいシニア世代の方も多く、すでに趣味のスクールや習い事をしている方も多いですよね。
定年後に大学に通うにはどんなメリットがあるか、具体的に解説します。
興味がある勉強に集中できる
定年後のあなたは、今まで仕事に使っていた時間がなくなり、十分な時間があるのではないでしょうか。
時間があるからこそ、興味がある分野の勉強に集中することができますよね。
なぜならあなたがもし18歳であれば、自分の趣味として大学に通うのではなく、卒業後の就職のために必要な分野を勉強する必要があるかもしれません。
でも今はあなたが興味のある分野だけ、学びたい授業だけを受講して良いのです。
シニア世代は自分の卒業のことは考えずに興味のある勉強を学ぶことができるということがメリットなのです。
卒業後の人生に活かせる
定年後のあなたが自分の興味のある分野について大学で勉強すれば、卒業後の人生に活かすことができるでしょう。
大学では学部の選択肢が広く、専門性の高いことを学ぶことができます。
例えば、あなたが定年後に新しいビジネスをしたいと思った場合や、今までできなかった趣味をしたい場合などに関連する分野について学ぶことができます。
このように、その後の人生をより彩り豊かにすることができる方法のひとつが学び直しなのです。
人脈が広がる
現在のあなたの交友関係がより広がることもメリットのひとつです。
現役のときは職場や取引先などで、一定の人との関わりがあったかと思います。
でも定年後はどうでしょうか。
段々と人との付き合いも減ってきてしまいますね。
でも学び直しのために大学に通うことになれば、たくさんの学生と交流することができるのです。
とくに今まで接する機会の少なかった若者世代と関わることができます。
若者とコミュニケーションを取ることで、あなたが知らない新しい知恵や知識、例えばSNSツールについて教えてもらうことができるでしょう。
また、若者の考え、価値観を知ることであなたの気持ちも若返るはずです。
以上のように、大学に通うことであなたへ良い刺激となり、人脈が広がることがメリットと言えます。
資格の取得
大学に通い、特定の授業の単位を取得することで希望の資格を取得できることもメリットと言えます。
国家資格の取得が可能な場合もありますし、国家試験の受験資格が得られる場合もあります。
例えば、法律系の資格を取りたい場合や看護師などを目指したい場合などです。
時間がある今だからこそ、今まで挑戦できなかった資格にチェレンジしたい方もいらっしゃるかと思います。
このように取りたい資格が明確な方は、大学で学び直すことは大きなメリットの一つです。
学位の取得
受験をして大学に通えば、学位を取得することができます。
シニア世代の方々は大学に行くのが当たり前の時代ではなく、進学を諦めざるを得なかった場合もあるかもしれません。
学歴コンプレックスもあった方もいるかもしれません。
そのような方々にとっては大学で学び直しをして学位を取得することで、その後の人生はさらに自信がつくものになるでしょう。
定年後に大学に通うデメリット
先ほどはメリットを5つご紹介しましたが、次はデメリットをお伝えしたいと思います。
費用がかかる
大学に通う場合、費用がかかることがデメリットのひとつです。
受験をして一般の大学で学ぶ場合は、国公立・私立によって費用差がありますが年間で50万~100万程度かかります。
大学は4年制が一般的ですので、私立大学の場合、約400万円はかかることになります。
次に通信大学に通う場合の費用です。
具体的な例を挙げますと、放送大学の場合は単一科目だけ受講が可能ですが、学位を取得する場合は約70万円が必要です。
それでも1年間175,000円ですので、一般的な大学の学費と比べるとお安いと言えますね。
最後に聴講生として学ぶ場合です。
こちらは大学によって異なり、無料の場合もあれば1回ごとに15,000円かかる場合もあり、幅広いことが特徴です。
身体的負担が大きい
シニア世代にとって、大学に通学することは身体的負担が大きいことがデメリットの一つです。
あなたの学びたい大学が近くにない場合、毎日電車やバスに乗って通学することになり、それは60代以上の方にはしんどいかもしれません。
大学は敷地が広いので、郊外にあったり、駅から遠い場所であったりする場合も多いのです。
1年生は朝早くから授業が組まれ、ラッシュアワーの時間に出かけなければならない場合もあります、
このように一般の大学に通う場合、10代と同じように通学しなければならないことが、体力面を考えるとデメリットと言えます。