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勉強のやり方・コツ

読書は大学受験に必要?結論は成績に直結しないので不要です

大学受験に読書は必要か不要か

受験生のあなたは、一カ月にどのくらい読書をしますか?

小学生だった頃、「語彙力が増えるし集中力がつくから、たくさん本を読みなさい」と言われた経験はありませんか?

クラスメイトで本を良く読む友達は、成績が優秀だった気がすると記憶する人もいるかもしれませんね。

確かに本を読むことのメリットはたくさんありますが、「受験」の時期に読書は必要なことなのでしょうか。

答えはNOです。

今回は、「大学受験の読書」をテーマにして、読書と学力の関連性についてお話しするとともに、なぜ受験期に読書は必要ないのか、理由を解説します。

今からでも本を読んだほうが良いのかなぁ、とモヤモヤしている受験生のあなた、必見です。

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読書と学力の関係性

読書をする人の方が偏差値が高い

株式会社ベネッセホールディングスの子会社、株式会社ベネッセコーポレーションの社内シンクタンクである「ベネッセ教育総合研究所」が2018年、『読書が学力や学びの姿勢へどのような影響を与えるか』についての調査結果を発表しました。

結論から言いますと、1年4カ月にわたる研究で、読書量が多い子どもほど、学力(4 教科の偏差値平均)を伸ばしていることがわかりました。

具体的な数値を示しますと、小学校5~6年生のうち「読書 多い」と答えた小学生は、偏差値が平均で1.9アップしたのに対して、「読書 なし」の小学生は0.7 偏差値を下げました。

このように、読書が 教科の学力の伸びと関連している可能性が示され、多くの本を読んだ小学生のほうが本を読まない小学生よりも、偏差値が高いということが分かりました。

算数・数学が一番上がる

今回の研究では、「進研ゼミの学力診断テスト」の4教科の成績による偏差値が基準となりました。

では、その4教科のうち、どの教科において読書と成績との関連性が高いのでしょうか。

通常であれば、読書は漢字や言葉を覚えることができ、文章を読み解く力がつくのだから「国語」と一番関連性があると思うのが一般的ではないでしょうか。

でも結果はそうではありませんでした。

各教科別に偏差値の変化を見たところ、確かに「国語、算数、理科、社会のいずれ」の教科も読書量が多い子ほど、成績がアップしていることが分かりました。

そのなかでも、特に「算数」の学力に大きな影響が見られたのです。

これはなぜかと言うと、読書をすることによって「文章中に与えられた問いや条件を 正確に読み取る力」を高めていることが、まず一つ目の理由に挙げられます。

二つ目の理由は、読書習慣が身につくことより落ち着いた学習環境が整い、計算問題などの「積み上げ型」の問題に良い効果をもたらしたと推測されます。

少し意外な結果でしたが、このように「読書はとくに算数・数学」の成績が一番アップすることが分かりました。

学力が低い人ほど効果あり

たくさんの読書をする人が成績アップをし、特に算数・数学の学力が伸びることが分かりましたが、元々学力が低かった人ほど読書によって成績がアップしたことも分かりました。

研究が始まる前の2016年8月に学力テストの結果を基に、子ども達を3つの学力別グループに分け、各学力層によってどのような効果があるのかについても調査を行ったのです。

その結果、学力が低い子どものほうが読書の効果がより大きかったという結果が出たのです。

この結果から、元々学力が低かったグループほど、読書によって大幅な学力向上につながった、つまり読書の効果があったと言えますね。

 

大学受験に読書が不要な理由

付け焼刃の読書は身にならない

先ほど、小学生が読書すれば学力アップにつながるという調査結果を紹介しましたが、これを「大学受験生」に置き換えると、必ずしもそうではありません。

子どもの頃から読書をしていれば効果はあるとされていますが、高3から読書をしたところで、基礎学力がそう上がらないからです。

つまり付け焼刃の読書をして、成績アップを期待してもその通りにはいかない可能性が高いのです。

ですから、大学受験には読書は不要と言ってよいでしょう。

受験は暗記と繰り返しが大事

大学受験には読書に時間を費やすことよりも、暗記することにたっぷり時間をつかいましょう。

受験にもっとも必要なことは「暗記力」と、「繰り返し問題を解くこと」だからです。

具体的に説明しますと、暗記をして、問題を何度も繰り返しとくこと、そして基礎問題を徹底的に解けるようになることこそが一番重要であり、これができるようになると、偏差値60程度までは問題なく上がる可能性が高いのです。

このように、大学受験には読書よりも暗記と繰り返しをすることが大切なのです。

高1・高2で読書を趣味にするのはアリ

高1・高2であれば、読みたい本があったり、読書が楽しいと思ったりする気持ちがあるのなら、積極的に読書するのもアリでしょう。

受験勉強をしながら読書することのメリットもいくつかあるからです。

例えば、読書が息抜きや気分転換になること、そして読書をすることで集中力が身につくからです。

そのほかにも、読んでいて分からない漢字や意味があれば、それを調べ、学ぶことでボキャブラリーが増えることもメリットの一つですね。

このように、受験期にまで1年をきっていない、高1・高2年生であれば、趣味として読書を楽しむことも良いでしょう。

高3から読書を始める必要はない

もしあなたが受験まで1年もない場合や、高校3年生であるなら、今から読書を始める必要はありません。

高3から受験勉強のために読書をするくらいなら、少しでも多く英単語を覚えるほうがよっぽど効率的だからです。

そして、数学に少しでも不安があるのなら、一問でも多くの問題を解いたほうが合格に近づくでしょう。

読書は集中力がつくことがメリットの一つとお伝えしましたが、この時期に読書に集中しすぎてしまい、勉強時間が減ってしまうということなら本末転倒ですよね。

このように、高3であれば、わざわざ読書を始める必要はなく、とにかく単語の暗記や問題解きに時間をつかうようにしましょう。

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