物理・物理基礎の勉強をしようと考えた時に、勉強方法をネットで調べる高校生も多いでしょう。
- 高校物理レベルなら暗記で解ける
- 物理も暗記だけで東大に合格した
物理なんて暗記さえすれば誰でも解けるようになるという主旨をたまに見かけますが、これは間違いです。
物理は暗記だけしても解けるようにはなりません。
それは高校物理・物理基礎のレベルでも同じです。
今回は物理・物理基礎の正しい勉強法について解説していきますので、ぜひ最後まで読み進めてください。
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目次
物理・物理基礎は暗記量が少ない
物理・物理基礎は化学や生物と比較すると暗記するべき用語がかなり少ないという特徴があります。
物理、化学、生物の科目の特徴をまとめると以下になります。
暗記量:生物 > 化学 > 物理
計算量:物理 > 化学 > 生物
実際に、物理が暗記するべき事項は公式ぐらいですが、化学や生物は各単元ごとに新しい用語がたくさん出てきます。
一方で物理の問題は基本的に計算問題が主になるため、化学や生物よりも計算量はかなり大きくなります。
そのため計算や数学が苦手な方の場合、物理はどうしても苦手意識が持たれやすい特徴があります。
物理・物理基礎が暗記では成績が伸びない2つの理由
物理・物理基礎は教科書通りに暗記すれば高得点が取れる訳ではありません。
その理由について解説していきます。
- 物理・物理基礎の問題はパターンがあるという勘違い
- 大学受験では教科書通りの問題は出題されない
物理・物理基礎の問題はパターンがあるという勘違い
「高校物理は問題がパターン化されているから暗記すれば解けるようになる」という内容をたまに見かけますが、これは間違いです。
確かに高校物理で出題される内容はある程度は決まっており、複雑でマニアックな問題は出題されにくい傾向にあります。
しかし、これは物理・物理基礎の勉強をきちんと勉強していくことで、「なんとなく前にも似たような問題解いたな」と感じてくるものです。
はじめから膨大な出題パターンを暗記しておけば高得点が取れるなんてことでは決してありません。
それは何も物理だけでなく、他の科目にも言えることです。
しっかりと勉強していけば、同じような問題やよく出される問題の傾向が見えてきたりします。
それは問題のパターンを暗記しているのではなく、その科目の勉強の理解度が上がったことで「見たことあるな」と感じられるようになっただけなのです。
大学受験では教科書通りの問題は出題されない
定期テストなどであれば、求められるレベルにもよりますが、教科書通りの問題が数字だけ変わっただけで出題されることもあるでしょう。
しかし大学受験の入試問題は違います。
実際に下記の共通テストの過去問を見てみてください。
2023年度共通テスト物理の問題:https://www.toshin.com/kyotsutest/butsuri_question_1.html
Toshin.com
極端な例にはなってしまいますが、下記のような教科書通りの問題はないはずです。
例)質量2.0kgの物体の重さは、地球上では何Nになるか。重力加速度の大きさは9.8m/s2とする
W=mg=2.0×9.8=19.6N
さらに、国公立の二次試験や私立の一般入試では、難易度は共通テストよりも高くなることが一般的です。
そのため教科書を暗記したからといって大学受験で物理・物理基礎で高得点が取れる訳ではありません。
物理・物理基礎の正しい勉強法(インプット)
ここまでは物理・物理基礎は暗記だけしても成績が伸びないことを解説してきました。
ここからは物理・物理基礎の正しい勉強法について解説していきます。
まずは教科書や参考書を使った暗記や理解といったインプットの方法について解説していきます。
- 公式を暗記することは当たり前
- 公式の背景にある原理を理解する
- 公式がどのように導かれたか理解する
公式を暗記することは当たり前
物理・物理基礎で成績を上げていくためには、公式の暗記だけで十分なのではなく、公式を暗記していることは当たり前なのです。
公式とは物理の問題を解くために必要な道具ですので、これを持たずに問題を解くことは不可能なのです。
そのため公式を暗記することが得点につながるのではなく、公式を暗記していることは大前提なのです。
公式の背景にある原理を理解する
公式を暗記する時に、公式の背景にある原理を理解することがとても大事になります。
例)万有引力の法則
F = GMm/r2 という公式がありますが、この公式だけ暗記していても意味がありません。
万有引力とはどのような原理・現象のことなのかを理解することで重力との関係性が理解でき、下記の式を導出することができます。
g = GM/R2
このように公式をそれぞれ単独で暗記するのではなく、原理・現象を理解することで教科書通りの問題以外にも対応できるようになります。
公式がどのように導かれたか理解する
公式の背景にある原理・現象の理解ができたら、最後にそれぞれの公式がどのように導出されたから理解しましょう。
先ほどの万有引力の例ですとF = GMm/r2 から g = GM/R2 はどのように導かれたのか理解しておく必要があります。
そして自分でも導出できるようになれることが理想です。
導出する時に、式変形を暗記するのではなく、「なぜこのように式変形できるのか」を説明できるようになれることを意識しましょう。
式変形のそれぞれの式を暗記しているだけでは意味がないので勉強する時の意識がとても大切になります。
当塾では「暗記」ではなく「理解」を重視しているため、対話を重視した双方向のマンツーマン個別指導を実施しています。
よくある個別指導塾のように、問題を出して解説するのではなく、どのようにして問題を解いたのかを対話しながら確認していきます。
それにより理解度を正確に把握し、「分かったつもり」ではなく「確実に分かった」と感じる授業を行います。
それ以外にも下記のように志望校合格までに必要なサポートを全て行っています。
- 志望校合格への受験戦略
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物理・物理基礎の正しい勉強方法(アウトプット)
次に問題集を使ったアウトプットの勉強法について解説していきます。
問題集はある程度教科書や参考書でのインプットができてから取り組むようにしてください。
- 自分のレベルにあった問題集を使う
- 問題集は1冊を完璧にする
- 間違えた箇所は教科書に戻って再度インプット
自分のレベルにあった問題集を使う
物理・物理基礎の受験勉強をしている方で、志望校が難関大学だからといって、いきなり難関大学用の問題集に取り組む受験生がいます。
しかしこれは間違いなのでやめましょう。
大事なことは、まずは基本的なレベルの問題集を確実に解けるようになることです。
先ほどから説明しているように、教科書の内容を暗記ではなく理解することができれば、基本的な問題もどんどん解けるようになります。
そして基本的な問題が解けるようになれば、応用問題にも対応できるようになってきます。
また、いきなり難関大学用の問題集に取り組むことで、問題が全然解けず物理に苦手意識を抱いてしまう受験生もいます。
物理は1問に解く時間がかかるため、一度苦手意識を抱いてしまうと勉強を避けがちになってしまうので、注意が必要です。
まずは自分のレベルにあった基本的な問題が網羅されている問題集から解き始めて、基礎固めをしっかりとすることが大事になります。
問題集は1冊を完璧にする
旧帝大や早慶といった超難関大学を除けば、物理に関しては適切な問題集であれば1冊を完璧にすれば十分に対応できます。
もちろん問題集を1冊完璧にした後に、共通テストや二次試験・一般入試対策の過去問や問題集はやることが前提です。
つまり基礎固めに問題集を何冊もやる必要はありません。
1冊の問題集をやりこみ「この問題集ならどの問題でも解ける。かつ回答の根拠も説明できる」レベルに仕上げるようにしましょう。
その後に共通テスト対策や志望校の過去問対策を進めていくことで、物理のレベルを上げていけば十分に対応することができます。
ただし、理系の学生で二次試験や一般入試で物理を使い、必ず高得点を取るという戦略を立てている場合は、下記のようにもう1冊挟んでも問題はありません。
基礎固めの問題集 → 難関大学用の問題集 → 過去問対策
問題集で間違えた箇所は教科書に戻って再度インプット
教科書や参考書でのインプットが終わった後に演習問題でのアウトプットに移ります。
この時に、いきなり問題集が完璧に解けるようになるわけではありませんよね。
間違える問題や、意味が分からない問題が出てくることもあるでしょう。
その時はすぐに教科書や参考書に戻って、インプットをし直してください。
そして「理解できたな」と思った段階で、もう一度問題集で同じ問題が解けるか確認してみましょう。
また、一度間違えた問題には印をつけておくことも大事になります。
演習問題は「何回やっても解ける問題」と「一度は解けても、時間が空くと解き方を忘れてしまう問題」があります。
印をつけておくことで後者の問題を一定期間ごとにメンテナンスしておくことが大事になります。
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