高校生が理科を選択する時は化学・物理・生物の中から1〜2つ選ぶことが一般的です。
物理は生物や化学と比較しても暗記量が少なく、暗記よりも計算の方が得意な方がよく選ぶ科目ですね。
しかし実際に物理の勉強を進めていくと、「物理って難しいな」と感じて苦手になった人もいるでしょう。
- 「物理基礎」の段階から全く分からない
- 「物理基礎」は出来たけど「物理」は難しくて苦手になった
今回はこのような方のため、物理・物理基礎が苦手な人の3つの特徴と、得意になる方法を解説していきます。
最後まで読んで、ぜひ物理を得意にしてください。
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目次
物理・物理基礎の科目の特徴
まずは物理・物理基礎がどのような科目で、どのような方におすすめなのかを解説していきます。
化学や生物よりも暗記する量は少ない
理科は一般的に物理・化学・生物の中から選択しますよね。
それぞれの科目を比較すると下記のようになります。
暗記量:生物 > 化学 > 物理
計算量:物理 > 化学 > 生物
つまり、物理という科目は化学や生物よりも暗記量が少なく、計算量が多い科目ということです。
物理は数学が得意な人におすすめ
先ほど説明したように物理は計算量が理科の中で一番多い科目です。
そして、微分積分を使って計算することも多々あるため、数学が得意な人におすすめの科目です。
逆を言うと、数学が苦手な人は物理を選択するべきではないと考えています。
物理は基本的に計算問題を解くことになるため、数学が苦手だと必ずといっていいほど苦労することになります。
物理・物理基礎が苦手な人の4つの特徴
物理・物理基礎が苦手な人には必ず原因がありますので、苦手な人の特徴について解説していきます。
自分に当てはまるものはどれか確認しながら読み進めてください。
- そもそも計算や数学が苦手
- 公式をどこで使えばいいか分からない
- 公式を教科書通りにしか使えない
- 何の勉強をしているかイメージできていない
そもそも計算や数学が苦手
先ほども少し解説したように、計算や数学が苦手な人は物理の勉強も苦手になってしまう傾向にあります。
物理は原理や現象を理解したうえで、それを数学の知識を使って解き明かしていく学問になります。
そのためある程度数学の知識を持っておく必要があります。
数学が苦手な受験生ですと「数学が苦手なのに、物理でも数学が必要になるのか...」という感覚に陥ってしまうでしょう。
そのため、まずは物理の問題を解くために、数学の下記の単元だけでもきちんと理解するようにしましょう。
- 三角比と三角関数
- ベクトル
- 微分積分
公式をどこで使えばいいか分からない
公式は暗記したけど、どこで使えばいいのかイマイチ分からないという学生がいます。
確かに物理・物理基礎を勉強していると公式はたくさん出てきますし、それらを覚えておく必要があります。
しかし単純に暗記しただけでは、使い所が分からないのです。
そのため、物理・物理基礎の教科書や参考書を読んでいる段階から、下記のことを意識しながら勉強を進めていきましょう。
- なぜここでこの公式を使うのか
- なぜこの公式が必要なのか
公式を教科書通りにしか使えない
物理・物理基礎を苦手だと感じている高校生で一番多い悩みが、公式を教科書通りにしか使えないということです。
「教科書に記載がある公式は覚えて使えるようになりました。でも演習問題は解けません」という悩みが非常に多いのです。
それは共通テストなどの入試問題や演習問題では、教科書通りに公式を使って解ける問題はそれほど多くないからです。
例)質量2.0kgの物体の重さは、地球上では何Nになるか。重力加速度の大きさは9.8m/s2とする
W=mg=2.0×9.8=19.6N
この問題は一般的な教科書や参考書に記載されている基本問題でしょう。
しかし、下記の共通テストの過去問を見ても分かるように、このような教科書通りの問題というのはあまり出題されません。
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何の勉強をしているかイメージできていない
数学が得意でも物理が苦手な人もいます。
これは数学と物理の学問的な違いによるものが大きく影響しています。
数学:定義が決められ、その定義から様々な定理や法則等が成り立つことを証明する
物理:実験や観測の結果から、それに基づいた法則を見つける
物理とは自然現象や科学を理解するための学問であり、数学とはそれらを解明するための道具であると考えておきましょう。
そのため物理を勉強する際は、「自分が今何の勉強をしているのか」というイメージをきちんと持つ必要があります。
平均運動エネルギーの公式を暗記したところで、それが何に関するものなのか理解していなければ暗記した意味がありません。
高校物理には力学、熱力学、波動、電磁気、原子と学んでいきます。
常に「波動の音の伝わり方について勉強している」など意識して勉強するようにしましょう。
物理・物理基礎を得意にする方法
ここからは物理・物理基礎を得意にするためのポイントを解説していきます。
- 原理の理解と公式の導き方を理解する
- 自分の回答に根拠を持たす
- 問題集1冊を完璧にする
原理の理解と公式の導き方を理解する
物理を得意にするためには、公式をしっかりと理解する必要があります。
公式を理解するとは暗記するということではありません。
- 公式の背景にはどのような原理や現象があるのか
- 公式はどのように導き出されたのか
これらをきちんと理解して説明できるようになることが「公式を理解した」と言えるのです。
物理には公式を式変形していくことで、別の公式が定義されることも少なくありません。
しかし、このように原理と公式の導き方を理解しておくことで、別の公式の暗記する必要がなくなり勉強の効率を上げることにも繋がります。
自分の回答に根拠を持たす
物理・物理基礎の勉強をしていると教科書や参考書の理解だけでなく、演習問題に取り組むことになるでしょう。
その際に自分の回答を自分の言葉で説明することはできるでしょうか。
- なぜここでこの公式を使うのか
- なぜこのような式変形ができるのか
- なぜこのように考えたのか
これらのことを答えられるよう、自分の回答には根拠を持たせることがとても大事になります。
問題集1冊を完璧にする
物理・物理基礎は入試本番でもそれほどマニアックな問題は出題されにくい傾向にあります。
そのため教科書や参考書に記載されている範囲を正確に「暗記」するのではなく、「理解」して基本の勉強を徹底することが大事になります。
それに伴い、問題集も複数手を出す必要はありません。
まずは基本問題が網羅的に記載されている問題集を1冊完璧にすることを意識しましょう。
問題集全ての問題を解けることは当然で、全ての問題の回答の根拠を説明できるようになることが「完璧にする」ということです。
まずは「この問題集であれば、どの問題であっても正確に解けて人に説明できる」というレベルまでやり込むようにしましょう。
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