部活動に全集中している高校3年生は、夏までは本格的に受験勉強することは難しいかもしれません。
十分な受験勉強時間が確保できないあなたの場合、
「受験科目を減らせたらいいのに」
「受験科科目を絞れたら、効率良く勉強が進められるのに」
と感じていることでしょう。
実は志望校や学部・学科によっては受験勉強の科目を絞ることができるのです。
科目が絞れれば、きっと取りこぼしなく高得点が得られそうですよね。
でも実は科目を絞ることは、メリットだけとは言い切れません。
今回は、大学受験で受験科目を絞ることによるメリットをご紹介するとともに、4つの注意点について解説します。
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目次
私立志望なら科目を絞ることができる?
あなたの志望校が私立大学の場合、5科目~7科目を勉強する必要はなく、3科目まで減らせる可能性があります。
例えば具体的な大学を挙げますと、東京理科大学の理学部 物理学科の一般入試(B方式)の受験科目は「数学」「物理」「英語」の3科目です。
また、明治大学の商学部 商学科の一般選抜方式の受験科目は「国語」「英語」(またはドイツ語・フランス語)「地理歴史・公民・数学から1科目」の科目です。
国公立大の「大学入試共通テスト」では国語、地歴/公民から2科目、数学1A・2B(2科目)、理科1科目、外国語と最低でも7科目が必要ですが、私立大学の「個別学力検査」を利用すれば、上記の東京理科大学 理学部や明治大学 商学部のように3科目で受験することができるのです。
科目を絞った時のメリット
では科目を絞った場合、どのようなメリットがあるのかをご説明しましょう。
1科目に費やす時間が増える
科目を絞った場合、1科目に費やせる時間が増えるので、その3科目の理解度を今よりも上げることができることが大きなメリットと言えます。
もし苦手な科目が7科目に含まれている場合、その科目に時間をかけなければなりませんが、苦手科目を回避して得意な3科目により時間をかけることで、満点に近い点数を取ることも可能になってくるのです。
個別学力検査では「英語」が含まれる可能性が非常に高いですが、英語で満点に近い点数を取りたい場合は受験勉強の時間が確保できればできるほど、高得点が得やすいです。
逆に言えば、科目数が多くて英語の学習時間があまり確保できないと、英語で高得点は難しく、それが合否に大きな影響を及ぼすことも考えられます。
このように、1科目に費やす時間が増えて高得点を狙えるという観点から、科目を絞ることはメリットの1つなのです。
勉強スケジュールが立てやすい
3科目など、科目を絞ることで勉強のスケジュールが立てやすいこともメリットの1つです。
大学受験の場合、受験日から逆算してスケジュール管理をすることはとても大切ですね。
1年単位、1カ月単位、さらには1週間ごとにスケジュールを立てると良いですが、7科目ある場合、このスケジュールを立てることが非常に難しくなりますよね。
どんなに気をつけていても、やるべきことについて「抜け」「漏れ」が出てきてしまうリスクが高くなってしまいます。
その点3科目以内であれば、自分がしなければならないこと、苦手な部分などを把握することがそれほど難しくなく、理想的なスケジュール管理ができるのです。
精神的に気持ちが楽になる
科目を絞ることで精神的に気持ちが楽になることもメリットの1つです。
なぜなら大学受験勉強は知識があるだけでは問題を解くことは非常に難しく、蓄えた知識をもとに様々な方法で答えを導かなければならない試験だからです。
まずは基礎固めをして<インプットして>、その後様々な演習問題を解くこと<アウトプットすること>で確かな学力が付きます。
でもその工程を7科目それぞれ行うには時間も必要ですし、自分がどこまで理解しているのかをしっかり把握しなければなりませんが、それが非常に難しいのです。
平均してどの科目も理解度を高くするまでに、精神的に大きな負担がかかることも事実です。
ですから受験科目を減らすことは、気持ち的に負担を減らすことにもなるのです。
科目を絞る際の4つの注意点
志望校の受験科目を満たしていることを確認
受験科目を絞る場合はあなたが志望校の受験科目を満たしているか、しっかりと確認するようにしましょう。
なぜなら受験科目を絞る場合と絞らない場合を考えると、選択できる大学の数に大きな差があるからです。
とくに国公立大学の場合は7科目受験できる大学の数よりも、3科目受験できる大学のほうが圧倒的に少ないのです。
私立大学においても国語に古文があるかないかによって、あなたが勉強する内容は変わってきますし、スケジュール管理にも影響が出ます。
以上のことから、あなたの志望校が受験科目を絞っても問題なく受験ができるのかどうか、確かな情報を得るようにしてください。
滑り止めの大学の受験科目も満たしている
受験科目を絞る場合、志望校だけではなく滑り止め(第二希望以下)の大学・学部も同様の条件を満たしているかどうか、を確認する必要があります。
第一志望の大学が3科目受験で、滑り止めの大学が5科目受験の場合、2科目を取りこぼしてしまい、滑り止めの大学に合格できない可能性が出てきてしまいます。
滑り止めの大学は、「安心できる保険」のような存在であり、この保険があるからこそ本命大学をリラックスして受験できるのです。
ですから、滑り止めの大学が不合格になってしまうのは本末転倒です。
以上のことから、第一希望の大学と滑り止めの大学が同様の受験科目であることを、しっかりと確認したうえで願書を提出するようにしましょう。
「時間が沢山ある」と慢心しない
科目数が減ったことにより、心に余裕ができて7科目受験のときよりもトータルの勉強時間が減ってしまう場合があるので、注意が必要です。
7科目受験はとても大変ですが、
「大変だけど、とにかくやらなければならないのだ」
と追い込まれる気持ちとは反対に、
「科目数が減ったから余裕ができた」
と思ってしまい、今までよりも手を抜いてしまったり、サボってしまったり、人間の弱い部分が出てしまうことがあります。
受験科目を絞る目的は、あくまでも満点に近い点数を取ることであり、志望校の合格率を上げることです。
決して「時間が沢山ある」と慢心して楽をすることではありませんので、そこをしっかりと意識してくださいね。
一度絞った後に科目を増やすのは難しい
一度科目を絞った後に科目を増やすことは難しいので、科目数を減らす場合は慎重に進めるようにしましょう。
7科目から3科目に受験科目を絞る場合、3科目受験のための新しい勉強スケジュールに組み直しますよね。
3科目のスケジュールに組み直した後に、やっぱり科目数を増やそうとすると、さらにスケジュールを立て直さなければなりません。
それに増やした科目の勉強に集中しなければならないために、他の科目の成績が下がってしまう危険性があります。
結局スケジュール管理がうまくいかず、すべての科目が中途販売になってしまうことも考えられます。
ですから、一度科目を絞ったらもう一度科目を増やすことは難しいことを念頭に置いておきましょう。
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