一浪や多浪中の受験生なら一度は「多浪は人生終了」という言葉を見たことがあるのではないでしょうか。
特にネット上にはこのような情報があふれています。
一度このような情報を目にしてしまうと、ただでさえ不安な浪人生活が余計に不安になってしまいますよね。
- 浪人して第一志望の大学に受からなかったら、2浪しても大丈夫なのかな
- 2浪したのにまた失敗した時の末路が気になる
今回は、このような悩みに答えていきたいと思います。
なぜ多浪が“人生終了”と言われてしまうのか、そして浪人を成功させる方法についても解説していきます。
目次
多浪(2浪・3浪)することのメリット・デメリット

1浪や2浪中の受験生であれば、受験に成功できなかった場合、もう一度浪人することも視野に入れるでしょう。
まずは、2浪や3浪といった多浪することのメリット・デメリットを確認していきましょう。
- メリット
- 志望校に再挑戦できる
- 失敗を糧にできる
- デメリット
- 常に孤独を感じる
- 現役より成績が下がる可能性がある
- コンプレックスを感じることも
メリット①:志望校に再挑戦できる
もう一度浪人して多浪生になることで得られる最大のメリットは、もう一度大学受験に挑戦できることです。
逆に、主に金銭面で浪人することが許されない受験生は、たとえ志望校に合格できなかったとしても滑り止めで受かった大学に行くしかありません。
多浪できる環境にいるあなたは、自分の進路を妥協せずまた挑戦するチャンスがあるということなのです。
これは当たり前のことではなく、実際に志望校に受からなかったけど進路を妥協するしかない受験生もたくさんいます。
せっかく浪人して志望校に再挑戦できる権利を得られるのですから、最大限活かすようにしましょう。
メリット②失敗を糧にできる
2浪や3浪するということは、現役・1浪と少なくとも2回以上の失敗があるということになります。
ほとんどの受験生は現役の一回で大学受験を終わらせるため、1回限りの挑戦で終わってしまいます。
しかし多浪生は1回目、2回目と失敗した経験があるため、失敗した原因をきちんと分析できれば、次は成功に繋がる可能性は高くなります。
そのためには同じ失敗を繰り返すのではなく、失敗の原因を分析し対策することで、次は成功できるように行動することが大事になります。
デメリット①:常に孤独感を感じる
多浪は孤独感を感じる場面が多々あり、これが多浪のデメリットの一つと言えるでしょう。
現役でも一年近くは受験勉強に集中しますし、一浪の場合は更にもう一年間勉強しますよね。
多浪の場合はさらにその倍以上の勉強を続けるため精神的にも疲れてしまい、出口の見えないトンネルの中を歩いているような孤独感を感じてしまうのです。
多浪をする限りは、これらの孤独感とは常に戦い続ける必要があります。
デメリット②:現役より成績が下がる可能性がある
多浪をして何度も受験にチャレンジするからと言って、成績が右肩上がりというわけにはいきません。
現役よりも模試の結果など成績が下がることは珍しくありません。
このように成績が下がってしまう一番の原因はモチベーションの低下です。
そして浪人生や多浪生が失敗する一番典型的なパターンです。
失敗してしまった人の中には多浪している時期に成人し、お酒の味を覚えてしまって飲酒が習慣となってしまう人もいます。
そして勉強のストレスからお酒に逃げてしまった人もいるのです。
モチベーションが下がり、現役生の頃よりも成績が下がることで、現役時代なら合格できたような大学でも合格できなくなる可能性は大いにあるのです。
デメリット③:コンプレックスを感じる
多浪していると、自分に自信が持てなくなり、コンプレックスを感じてしまうことがあります。
高校の同級生よりも進学が数年遅れてしまいますし、塾や予備校で一緒に授業を受けているメンバーも全員が年下になるでしょう。
もし希望の大学に合格することができたとしても、大学の同級生は年下ばっかりで話が合わなかったり、キャンパスライフのなかでコンプレックスを感じてしまうこともあります。
このように、多浪は自己肯定感を低下させてしまう原因にもなってしまうのです。
多浪(2浪・3浪)が”人生終了”と言われる理由

世の中には2浪や3浪することについて、冷ややかな意見が多くあります。
実際に「多浪は人生終了だ」と言われてしまう原因は大きく下記の2つがあります。
- 就職が不利になる可能性がある
- 同級生がどんどん遠くなっていく
就職が不利になる可能性がある
多浪することで今後の人生に大きく影響を与えるとしたら、就職活動の場面です。
特に新卒採用では、「フレッシュさ」や「素直さ」が求められるため、年齢を重ねていると不利になるケースがあります。
また就職活動の際に提出する履歴書を見れば多浪したことは企業にバレます。
そのため2浪や3浪と複数回浪人していることで、企業からは「何度も大学受験に失敗したんだな」という目で見られる可能性もあります。
このように多浪することで就職に不利になることがあるため、多浪は人生終了だと言われてしまうのです。
ただし、基本的には2浪までは就職に影響がないことがほとんどです。
その理由については下記にまとめているので、参考にしてください。
ただし、3浪以上の多浪については就職に影響が出る可能性があるため、ずるずると浪人生活を続けないようにしましょう。
→【二浪はやばい?】就職の影響と全落ちした時の進路を解説します
同級生より卒業や就職がかなり遅れる
2浪の割合:20人に1人
3浪の割合:100人に1人程度
4浪以上して大学へ入学した人はもっと少なくなります
これは2016年に文部科学省が公表したデータになります。
つまり2浪や3浪する人の割合はかなり低く、周囲から見るとかなり「珍しい」という状況なのです。
そのため同級生や同年代の中でも一人だけ卒業や就職が数年遅れてしまうことになります。
ストレートで進学・卒業・就職と進んだ人たちからすると、「多浪している人は人生終了だな」と見えてしまうのでしょう。
多浪(2浪・3浪)は本当に”人生終了”なのか

難関大学が志望でも3浪までに決着をつけよう
医学部志望でない限りは3浪で決着を付けることが大事になります。
医師を目指している場合以外は、3浪しても結果が出なかった場合は妥協してどこかの大学に進学すべきです。
先ほどもお伝えしたように、3浪からは就職に影響が出てくる可能性があり、それは浪人の年数が長くなればなるほど不利に働くからです。
大学卒業のタイミングでの就職であれば「新卒」として就職できますが、企業によっては新卒でも「25歳まで」と条件があるケースがあります。
また、超難解大学であっても3浪以上すると現役生との年齢の差が大きくなり、大学生活に馴染めなくなる可能性があります。
大学生活に馴染むため、就職活動を不利なく進めるためにも、多浪するにしても3浪で決着をつけるべきなのです。
大学入学してから編入するのもあり
どうしても行きたい大学があるなら、妥協した大学に進学した後、希望の大学に編入するという考え方もあります。
大学にもよりますが、編入試験の方がハードルが低い場合が多々あります。
3年次編入について
一般で入学するよりも科目数が少ないので難易度が低く、比較的受かりやすい傾向にあります。
私立大学だけでなく国公立大学でも受け入れている大学があるため、大学受験の時のように多くの科目を勉強しなくても入学できる可能性があります。
多浪しても志望校合格が難しいと感じた時点で、多浪するのをやめて3年次編入を狙うことも視野に入れましょう。
浪人生や多浪生(2浪・3浪)が失敗し続けた末路

2浪や3浪で決着を付けずに、4浪、5浪と更に多浪を続けた場合の最悪の末路をお伝えします。
多浪で大学受験を成功させるコツは後述しますので、まずは最悪のケースについて理解しておくようにしましょう。
モチベーションが維持できず成績が下がり続ける
現役や1浪目でもモチベーションの維持が難しいという経験を多くの方が感じたはずです。
多浪は先ほども説明したように、モチベーションの維持が更に難しくなることで成績が下がり続けてしまうケースが多々あります。
何年も志望校に合格できないことは相当なストレスになります。
強い意志を持ち続けることができない場合は、長引く勉強漬けの生活に嫌気がさし勉強に手がつかなくなります。
モチベーションを復活させることができない場合は、ただ時間とともに成績が下がり続けるだけなのです。
結局、考えてもいなかった大学に進学する
成績が下がることによって、現役時代には全く考えてもいなかった大学に進学することになります。
現役や一浪の頃よりも偏差値の低い大学に妥協して入学するしかなくなり、思い描いていた大学生活ではなくなります。
その結果学びたかった勉強をできずに、なんとなく大学生活を送ることになります。
偏差値の低い大学に進学した場合、「多浪したのにこのレベルの大学しか進学できない人」という世間の目が気になる人もいるでしょう。
成績が下がってしまえば、考えてもいなかった大学に入学し、理想の大学生活や将来像とは違ったものになってしまいます。
多浪や学歴が足枷で就活も失敗する
多浪で偏差値の低い大学に入学した場合、多浪や学歴が足枷で就活も失敗してしまうことに繋がります。
医学部や高偏差値の大学へ進学できずに多浪していた場合、就活で多浪になった理由を聞かれた際、企業を納得させられる回答を用意できなければ企業からのイメージは悪くなってしまいます。
- モチベーションの自己管理ができない人
- 全力で大学受験を頑張らなかった人
- 多浪したのにこのレベルの人
企業からはこのように判断されるケースもあります。
厳しいようですが、多浪で成績が下がることで、考えてもいなかった大学に入学し、それがすべて足枷となり就職活動の失敗にもつながっていくのです。
浪人生や多浪生が大学受験を成功させるコツ

ここまで多浪の末路について説明してきました。
ここからは先ほどのようなマイナスのスパイラルにはまってしまわないよう、どのようにすれば良いのか解説していきます。
これから解説することを肝に銘じて必ず大学受験を成功させるよう努力し続けてください。
- 今年がラストチャンスと覚悟を決める
- 不合格だった結果を受け入れ、失敗の原因を分析する
- 大手の予備校に通えば成績が上がるという考えを捨てる
- 志望校合格に特化した指導を受ける
今年がラストチャンスと覚悟を決める
浪人や多浪を成功させるために一番大事なことが「今年がラストチャンス」と覚悟を決めることです。
「今回がダメだったら、また来年頑張れば良い」なんてことは決して考えてはいけません。
そのように考えて受験に臨んでいる受験生で、実際に志望校に合格している受験生は見たことがありません。
他の受験生は自分の人生を賭けて勉強に励んでいるのに対し、もしあなたが気の緩みを持ってしまっては負けても当然の結果ですよね。
勉強していている最中も「今年しか受けられないから絶対に手は抜かない」という強い気持ちで勉強に励みましょう。
不合格だった結果を受け入れ、失敗の原因を分析する
浪人や多浪になった時点で余計なプライドは捨てるようにしてください。
「もう一年あれば志望校に合格できる」という考えもあるかもしれませんが、浪人している時点で勉強しても志望校合格までの実力をつけられなかったということが事実なのです。
この事実に対してどのような言い訳をしても意味がありません。
この事実と向き合い、今までの自分の勉強法では今後も志望校合格は難しいという現実を受け入れるようにしてください。
そして今後どのような勉強をすることで志望校合格を実現できるのかを明確化することがとても大事になります。
大手の予備校に通えば成績が上がるという考えを捨てる
これまで多くの浪人生や多浪生を見てきましたが、なんとなく有名な予備校に通っているという受験生が多くいます。
しかし、残念ながら大手の予備校で成績が上がる受験生の特徴は決まっています。
それは自分で正しい自学自習ができることです。
その一方で、自学自習の勉強法が間違っている受験生は、どれだけお金を払って授業を受けても全然成績が上がらないことが現実です。
それは当然のことで、大学受験は正しい自学自習ができているかが一番の成功のカギになります。
そして予備校の授業はその正しい自学自習ができることを前提に、より成績が上がるように分かりやすい授業を提供しているのです。
「とりあえず大手の予備校に通えば成績が上がるだろう」と安易に考えるのではなく、まずは自分が塾・予備校に対して何を求めているかを把握することが大事になります。
志望校合格に特化した指導を受ける
- 1年間どのようなスケジュールで勉強すればいいのか
- それぞれの科目をどのレベルまで対策すればいいのか
- 何を優先して勉強を進めればいいのか
- 志望校の二次試験・一般入試対策のためにどのような勉強をすればいいのか
本当に志望校に合格しようと考えると、まずは上記のようなことを明確にしてから受験勉強に臨む必要があります。
しかし、多くの塾・予備校では授業は行ってくれても、このような一人一人に最適な指導や学習管理を行ってくれることはほとんどありません。
このような指導は失敗を経験している浪人生だからこそ必要なサポートになります。
失敗した原因を分析し、正しい方法で受験勉強を進めるためにも、このようなサポートを行ってくれる塾・予備校を活用するようにしましょう。
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