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成績が上がらない

【大学受験】模試でA判定やB判定でも落ちる7つの原因!合格率も解説します

受験生であれば模試の判定がA判定やB判定であれば、「このままいけば受かるな」と考えるのが一般的ですね。

しかし、A判定やB判定でも志望校に落ちる受験生は珍しくありません。

A判定やB判定ならほとんどの人が受かるのでは、と思うかもしれませんが現実は違います。

今回は模試でA判定やB判定でも落ちる原因について解説していきます。

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A判定、B判定の合格率

大学受験勉強中に自分の実力を試すために、模試を受けることが一般的ですね。

まずは模試の合格率についておさらいしましょう。

模試はA~E判定の区分で結果が出ますが、志望校に対する合格率は下図の通りです。

このようにA判定は合格率が80%以上、B判定は60〜80%のため、現在AやB判定だと合格の可能性は高いと考えられます。

A判定やB判定でも落ちる7つの原因

模試でA判定やB判定でも落ちる人には以下7つの原因があります。

  • マーク式で勘が当たっただけ
  • 得意な単元ばかり出題された
  • 良い結果に油断して勉強がおろそかになった
  • マーク式の対策ばかりする
  • 浪人の夏頃まで良い結果だったが夏以降に落ちた
  • 本番で実力を発揮できなかった

マーク式で勘が当たっただけ

マーク式の模試では本来の実力以上の偏差値は判定が出ることも珍しくありません。

それはマーク式という回答方法に原因があります。

記述式であれば理解できていないと回答できてないことがほとんどですが、マーク式は問題が解けていなくても勘で答えることができます。

そして回答の選択肢が4つしかない場合は勘で答えても25%は当たることになります。

勘が当たるという偶然が重なることで、たまたまA判定やB判定が出てしまうので、このような受験生が本番で落ちるのは簡単に想像出来るはずです。

得意な単元ばかり出題された

模試は各科目で全ての範囲から出題されるわけではありません。

そのため得意な単元ばかり出題されたり、最近勉強していた単元が出題されると良い結果になりがちです。

例えば数学であれば三角関数が得意で、微分積分が苦手だった場合、三角関数の問題が出題されれば当然その模試の結果は良くなるでしょう。

しかし本番の共通テストなどで、苦手な微分積分が出てしまうと模試のように良い結果は出ないでしょう。

極端に得意不得意な単元がある場合は、このようなケースになることが多くあります。

良い結果に油断して勉強がおろそかになった

「A判定やB判定をとったからもう大丈夫だ」

大学受験は長い期間、毎日勉強を続けるため良い結果が出ると油断してしまうことも珍しくありません。

切り替えができる人であればもう一度スイッチを入れ直すことができるでしょう。

しかし一度油断してしまうと、もう一度やる気を入れるのに時間がかかってしまったり、勉強しているつもりが集中できなくなる受験生もいます。

このように良い結果が出たがために、心に隙ができて落ちてしまうこともあります。

マーク式の対策ばかりする

国公立大学であれば共通テスト+二次試験が必要ですし、私立大学であれば共通テスト利用だけでなく一般入試を受けることが多いでしょう。

マーク式の模試というのは共通テストを想定して作られています。

そのためマーク式の対策ばかりしていると、国公立の二次試験や私立の一般入試の対応に遅れてしまうことがあります。

国公立でも下記の一橋大学の例のように二次試験の方が配点が高い大学も珍しくありません。

このように志望校の記述式の対策がおろそかになると、どれだけ模試の結果が良くても本番で落ちてしまうのです。

一橋大学 経済学部(2023年前期)

国語40点
英語40点
地歴・公民20点×2
数学20点×2
理科50点
共通テスト(210点満点)
国語110点
英語260点
地歴160点
数学260点
個別学力検査(790点満点)

A判定、B判定を継続できていない

これまで説明したように勘が当たったり、得意な単元ばかり出題されたりと、たまたま模試で良い結果が出ることは珍しくありません。

そのためA判定やB判定を継続して出すことができるようになれば、それは実力がついてきていることの証明になります。

一方、1回たまたま良い結果が出たからといってそれに期待してはいけません。

A判定やB判定は継続して出すことに意味があるのです。

浪人の夏頃まで良い結果だったが夏以降に落ちた

夏頃までは現役生よりも浪人生の方が模試の結果が良くなるのは当然です。

現役生の多くは高3生になってから受験勉強を本格化しますが、浪人生は受験勉強を一年多く経験しているのです。

しかし夏以降は高3生も演習問題などのアウトプットの勉強に時間をかけることで、正しい勉強法ができていれば成績がぐんぐんと伸びてきます。

浪人生の多くはここで現役生に一気に追い抜かれていきます。

そのため浪人生で夏頃まで良い結果だったとしても、十分落ちる可能性はあるため注意が必要です。

本番で実力を発揮できなかった

大学受験のためにどれだけ学力を身につけても、本番で力を発揮することができなければ意味がありません。

模試でA判定やB判定でも、本番でミスをすれば当然落ちてしまいます。

  • 緊張しすぎて普段通りに頭が回らなかった
  • 緊張しすぎてお腹を壊した
  • 受験会場に間に合わなかった、ギリギリに着いた

など、本番で力を発揮できない原因はたくさんあります。

模試でA判定を取るために勉強しているのではなく、本番で志望校に合格するために勉強していることを常に意識しましょう。

A判定、B判定の受験生が実力通り志望校に合格するためにするべきこと

A判定、B判定の受験生が落ちてしまう原因について解説してきました。

ここからはそのようなことを防ぎ、実力通り志望校に合格するためにどのようなことをするべきか解説していきます。

  • 模試の内容を分析し、実力通りの判定かを確認する
  • 現状維持ではなく、向上する意識を持つ
  • 二次試験や一般入試の対策をおこたらない
  • 本番の準備は早めにしておく

模試の内容を分析し、実力通りの判定かを確認する

模試の結果だけでなく、内容を分析して、A判定やB判定が本当に自分の実力なのかを確認するようにしましょう。

  • 勘で答えた回答がたまたま正解していた
  • 得意な範囲ばかり出題されていた
  • 消去法で答えた回答が正解していた

このように、今回たまたま良い判定が出ていた原因がないか模試の解説と自分の回答をきちんと分析する必要があります。

逆に一時的に成績が下がってしまった場合でも「考え方はあっていたけど途中で計算ミスをしていた」などの原因であれば気にしすぎることはありません。

模試で良い結果だった場合、自分の実力が本当にA判定やB判定通りなのかを知るところから始めましょう。

現状維持ではなく、向上する意識を持つ

模試でA判定やB判定だったとしても決して油断してはいけません。

そして「今のまま勉強を続ければ合格できると」現状維持を意識することもおすすめではありません。

人間は現状維持をしようとすると、必ず落ちていくものなのです。

  • 更に偏差値を上げる
  • もう少しレベルの高い大学も視野に入れる

など、常に向上心を持って勉強をすることで現状維持や成績アップにつなげることができるのです。

二次試験や一般入試の対策をおこたらない

先ほども説明したようにマーク式の模試は共通テストを想定して作られています。

マーク模試でA判定やB判定だったとしても、国公立の二次試験や私立の一般入試の対策をおこたらないようにしましょう。

マーク形式と記述形式では問われる能力は全く異なります。

また大学によって二次試験や一般入試で出題される傾向などもあるため、対策をしている受験生としていない受験生では大きく差が出ます。

英作文や英文和訳などはマーク模試では能力を測ることができませんが、二次試験や一般入試で出題されることは珍しくありません。

本番の準備は早めにしておく

1日でも早く受験本番を意識しておくことが大切です。

  • 本番通りの時間で、過去問を解いてみる
  • 受験会場に行ってみる
  • 夜型から朝型に生活習慣を変えておく
  • 当日に持って行くものを決めておく

など、早いうちから受験本番の準備をしておくことで、本番に力を発揮できるようになります。

この時も共通テストの本番と二次試験や一般入試の本番、両方を意識して取り組むようにしましょう。

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