塾講師のアルバイトと聞くと、「1,500円〜」など時給が良くて普通のバイトよりもお金を稼げるイメージを持っている人もいますよね。
しかし、実際に塾講師を経験した人からは「思ったより稼げなかった」との声が多いことも事実です。
では時給が高いにも関わらず、なぜあまり稼げないのでしょうか。
今回は塾講師アルバイトの特性を挙げ、どうすればもっと稼げるのか「6つのコツ」をご紹介します。
塾講師アルバイトを検討中や、現在塾講師でもっと稼ぎたいと思っている方は是非最後まで読み進めてください。
目次
塾講師のバイトが稼げない理由
ここからは一般的な塾でアルバイトをした時に「稼げない」と感じてしまう理由を説明していきます。
シフトが増えない
シフトが増えなくて、思うように稼げない場合があります。
塾講師は生徒がいて初めてアルバイトが成立するため、バイトのシフトの数は塾の生徒の増減に左右されてしまうのです。
そもそも塾のキャパシティーは決まっていますので、「自分が担当するクラスを増やして欲しい」と言ってもなかなか難しい現状があります。
このように、他のアルバイトのように「シフトを増やす」ということが塾は難しい業界のため、思うように稼げないと感じるときがあるかもしれません。
1日の勤務時間が短い
1日あたりの勤務時間が短いことも、稼げない理由のひとつです。
なぜなら塾の開校は14:00以降で、実際に平日に生徒が来て授業をするのは夕方以降だからです。
そしてコンビニやファミレスように24時間営業しているわけはなく、22:00には閉校します。
例えば1日3コマ入れても4時間ほどの勤務時間となり、居酒屋などと比べてみると、1日の勤務時間が短いということがわかります。
このように時給は高くても、1日あたりの勤務時間が短いために1ヶ月に換算すると意外と稼げないのです。
時給が発生しない雑務が多い
授業以外の部分で働いているのに、稼げないと感じることがあるでしょう。
それは実際に行う授業以外にも様々な雑務があるからです。
- 授業の予習
- 報告書の作成
- 質問対応
などの時間が、バイトの給料に含まれていない可能性があります。
このように、時給が発生しない雑務が多いことが、稼げないと感じてしまう原因の一つです。
時給ではなくコマ給が多い
コマ給、つまり「1コマあたりの賃金形態」のため、あまり稼げないと感じる場合があります。
アルバイトをはじめるとき、「コマ給」と聞くと給料が高そうに見えるのですが、実際に時給で換算してみるとそれほど高給ではない場合が多いのです。
コマとは?
「コマ」とは「授業」のことで、例えば週4回の授業をした場合は「コマ給×4」が1週間あたりの収入となります。
この授業時間は、塾や学年によって異なり、小学校低学年の場合は1コマ45分~60分、大学受験のための予備校の場合は60分以上が一般的です。
それを単純に時給換算したときに、「意外と稼げていない。割に合わない」などと感じてしまうことがあるのです。
このように、時給ではなくコマ給ということがイメージギャップを生み出しやすい原因のひとつと言えます。
塾講師バイトで稼ぐコツ
指導できる科目を増やす
塾講師としてもっと担当コマ数を増やすには、得意科目以外も勉強して指導できる科目を増やすことが一番近道でしょう。
塾講師アルバイト採用時の面接で、得意科目を聞かれることが一般的です。
あなたが現在、英語だけ教えているのであれば数学の指導もできるようになれば、当然コマ数を増やすことができるでしょう。
コツとしては、英語・数学・国語といったメジャーな科目を勉強することをオススメします。
やはり理科や社会はどうしても受講する生徒数が少なくなり、担当できるチャンスも少なくなってしまいます。
このように、もし現在の授業の科目数が少ないなら、ぜひ新たに指導できる科目を増やす努力をしてみましょう。
働ける日、時間を増やす
もう一つの手段として、単純にもっと働ける時間を増やしてみましょう。
先ほどもお伝えした通り、塾は夕方から22:00までしか働ける時間がないため、「〇〇曜日がNG」「〇〇時以降はNG」などが多いと担当のコマ数は少なくなってしまいます。
このように、もっと稼ぎたい場合は働ける日や時間を増やすことを考えてみましょう。
無断欠席などをせず塾長の信頼を築く
日頃から塾長と信頼を築き、真面目に塾講師をしていればこれからもっと担当コマ数が増える可能性があります。
塾講師になりたての時、最初はどうしても理想通りの授業ができないかもしれません。
しかし、経験年数を重ねるごとに生徒ともコミュニケーションがとれて、段々と良い授業ができます。
遅刻欠席などをせずに、しっかり準備をした授業を継続していれば、塾長からの信頼も得て授業を任されるチャンスが多くなるでしょう。
このように、塾長としっかりした信頼関係が結べれば、今後は授業が増えて今よりもっと稼げるようになるでしょう。
塾のバイトを掛け持ちする
もし今のコマ数で稼ぎが足りないなら、他の塾講師バイトを掛け持ちしてみましょう。
もちろん、これはバイトの規定によってはダメな場合もありますので今働いている塾と、これから働く塾の両方に確認してみる必要があります。
もし掛け持ちがOKな場合、今と同じ形態・学年・科目であれば特にストレスや負担を感じることなく掛け持ちができるでしょう。
逆に個別指導と集団指導を掛け持ちする場合、それぞれの難しさがあり苦労する面は多くなりますが、とても貴重な経験としてあなたの今後の将来や就活などで活かすことができます。
講習期間にシフトを増やす
もう一つのコツとしては、講習期間にシフトを増やすことです。
講習とは夏期講習や冬期講習などの季節講習のことです。
この時期は通常の夕方スタートとは異なり、早い時間からスタートしたり、授業数も増えたりするので、塾講師バイトにとっては稼ぎ時と言えます。
季節講習は年に3回ありますので、この期間に集中してシフトが増やせれば年間にするとかなり差が出てきます。
雑務の時間も給料が発生する塾で働く
あなたがもし授業以外の準備等で賃金が支払われないことに不満があるなら、別の塾に変わることも検討してみましょう。
塾によっては雑務の時間も給料が発生する塾もあるからです。
授業のコマ給とは給料が違ったとしても、雑務の時間も給料が発生すればきっとあなたのモチベーションは上がるでしょう。
面接時に準備や雑務の時間の給料についてしっかりと確認して、転塾も検討してみてください。