大学生になって憧れの塾講師のアルバイトに採用されたけれど
「私が塾講師で大丈夫かな?」
「授業をしたり、生徒に指導をしたりすることができるかな?」
などと不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
塾講師の仕事は、高校生以下の生徒を相手に授業をして成績を上げることですので、これから始めようと考えている場合はプレッシャーや責任感を感じている方も多くいるでしょう。
今回は、塾講師バイトを始める時の不安の原因と対処法について、徹底解説します。
目次
【自信がない】初めてのバイトで不安を感じるのは当然
これから人生で初めてバイトをする人、塾講師で初めてバイトを始める人が不安を感じるのは当然のことです。
人間誰しも新しい環境に置かれることや、何かにチャレンジするときには不安や緊張を感じるものです。
脳科学的にも新しい環境にチャレンジする時に不安を感じること、そして日本人は特にその傾向が強いことがいわれているようです。
実は、日本人は「不安先行型」の人が多いと言われているんです。というのも、脳内には感情や気分をコントロールするセロトニンという神経伝達物質があって、日本人はセロトニンの情報が伝わりにくい遺伝子を持っているため、不安を先に感じてしまう人が多いと言われているんですよね。
新しいことを始めるとなぜ不安になる?脳科学者に聞くプラス思考になるコツ
今のあなたは努力した結果大学受験に合格し、晴れて大学生になりましたね。
勉強を活かした塾バイトを頑張りたいと思うこと、国民の三大義務の一つである働くこと(勤労)に挑戦しようと思うことは素敵なことです。
不安や緊張を感じるのは、「その仕事をしっかりやりたいから」という気持ちがあるからですので、ぜひその不安をプラスに変えて頑張ってください。
4つの不安の原因と対処法
塾講師をはじめるにあたり、あなたが抱えている不安の原因について考えてみましょう。
原因が分かればどのように対処すればいいかも分かりますので、あなたの不安な気持ちが和らぐのではないでしょうか。
分かりやすく教えられるか
塾講師を始める時の不安のひとつが、「分かりやすく教えられるか自信がないこと」です。
今までは学校や塾教えられる立場であり、人に教えるという経験自体が初めてだからです。
また、勉強が苦手な人に対して「理解できるように、教えること」は、自分自身が勉強できることとはまた別のことだから余計に難しいですよね。
塾講師のメインの仕事は「授業をして生徒の勉強に対する理解度を深める」ことですが、どうすれば上手に教えられるか分からない、どのように教えればよいのかイメージが湧かないからかもしれません。
でも最初から上手に教えられる人はいないので、研修を受けたり先輩講師や塾長に相談したりしながら、自分の授業スタイルを見つけて上手になっていきましょう。
とくに自分が受験生だった頃の経験を活かしながら「どうすれば生徒が理解できるか」を考え、模索し続けることが大事です。
生徒に好かれる講師になれるか
現役の中高生と仲良くできるか、生徒から好かれる講師になれるかについて不安に思う人がいます。
生徒と塾講師に溝があると、分からない問題について質問しづらいケースが出てきますよね。あなたが生徒だった頃も好きな先生には質問がしやすく、嫌いな先生はできるだけ避けていたはずです。
それを知っているからこそ生徒との距離が近くなれば、生徒が質問しやすい環境が整い、あなた自身のモチベーションを上げることが期待できますね。
そのためは生徒に媚びる必要はなく、自信を持って授業を行うことが大切なのです。
常に清潔感を意識し、生徒に笑顔で話しかけることで自然とコミュニケーションが取れるようになりますので、肩の力を抜いて接してみてください。
保護者からクレームはこないか
保護者からの直接的なクレームや、塾に寄せられるクレームがこないかを不安に思う人もいます。
もしクレームやそれに近い意見を言われた場合、「どのように対処してよいかわからない」「上手にクレーム対応できる自信がない」と感じているからです。
クレームは、生徒の成績がなかなか伸びない場合や、塾の金額と授業内容が見合っていない場合、保護者とのコミュニケーション不足などの場合に寄せられることが多いです。
保護者の方々とは年齢も離れていますし、しっかりと対応できるか不安に思うこともあるかと思いますが、まずは生徒としっかり向き合うことを意識してください。
塾のサービスを受けるのは保護者ではなく、生徒なのです。
そしてもし保護者からのクレームがあった場合は、塾長や社員が対応することが基本だということを覚えておきましょう。
それにも関わらず、バイト講師にそこまで責任を負わせる塾であるならば、そこで働くことを考え直したほうがよいかもしれません。
塾に馴染めるか
初めてのアルバイト先の場合、その塾の雰囲気に馴染めるかどうかが不安な場合があります。
塾といっても明るくて元気な雰囲気なのか、緊張感のある雰囲気なのか、周りの先輩社員はどのくらいの年齢の人が多いのか、実際に働いてみないと分からないことが多いからです。
これが初めてのバイトだと余計にそのような不安があるはずです。
最初は分からないことが多いので、周囲に聞きたいことが出てくるかと思いますが、質問しやすい雰囲気かどうかも気になりますよね。
これらを不安に思う場合は、あなたのアルバイトが週一回だとどうしても馴染めるまでに時間がかかってしまいます。
そのため、慣れるまでの期間はできる限りシフトを入れてもらい、塾長や先輩に自分からコミュニケーションを取るようにしましょう。
塾講師のバイトは事前準備が大事
あなたが自信を持って塾講師のバイトをするためには、意識するべとは”事前準備”です。
これは塾講師のバイトに限らず全ての仕事で言えることですが、事前準備さえしっかりとしていれば本番で失敗することはほとんどありません。
仕事の事前準備の大切さを表す格言として、「段取り8分(ぶ)、仕事2分」があります。
事前にきちんとした段取りさえしておけば、仕事の8割方は完了したということです。
段取り八分の仕事二分
授業の準備
あなたもイメージできていると思いますが、生徒や保護者から信頼される塾講師になるためには、質の高い授業を行うことが一番重要です。
そして、そのために授業の準備をしっかりとすることを心がけましょう。
やはり何事にも「予習・事前準備」は大事で、授業の準備をしっかりすることでスムーズに教えることができ、生徒の理解度も上がるからです。
準備の例としては以下のことを意識しておくと良いでしょう。
- 授業前に今日教える内容を確認
- 必要なプリントのコピーを取っておく。
- 授業内容で生徒がつまずきそうなところを予測しておく
- 質問された場合の答え方を考えておく
つまずかないようにするためにはどのように説明すればよいか、どんな工夫をすれば生徒が分かりやすいかを先回りして考えておくことで授業がスムーズになります。
このように実際の授業の前に、今日教える内容を確認するようにしましょう。
生徒とのコミュニケーションの準備
良質で分かりやすい授業を行うことで信頼を得ることができるとお伝えしましたが、それと同じくらい生徒とのコミュニケーションを大事にすることを心がけましょう。
そうすることで生徒が質問をしやすい環境を整えてあげることができますし、生徒からのリアクションが大きくなることであなた自身も授業を進めやすくなります。
生徒とのコミュニケーションを円滑にとるためには最低限以下のことを意識して情報収集しておくと良いでしょう。
- 生徒の学校のイベント
- 受験についての情報
- 生徒の成績
これらをしっかり把握しておくと生徒との話のタネになります。
塾講師のバイトに慣れてくると、生徒ひとりひとりを思い出し、前回の授業で理解度の低かったところをチェックしておくことも大事ですね。
勉強以外のややプライベートのことでもよいので、生徒が最近悩んでいたことがないか事前に確認し話題を振ってみましょう。
このように、生徒とどんなことでコミュニケーションを取ったらよいか、考えて接するようにしましょう。