「毎日たくさん勉強しているのに、成績が下がってしまった」
「勉強すればするほど成績が下がって、どうすればいいか分からない」
このような悩みを抱えている受験生は実際にたくさんいます。
勉強に多くの時間をかけているのにも関わらず、成績が下がってしまうことには必ず原因があります。
今回は「勉強しているのに成績が下がる」原因を解説し、その対処法について具体的に解説していきます。
これを読んではっとするあなたは、これからは成績が上がっていくはずですので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
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目次
「偏差値が下がった」=「成績(学力)が下がった」ではない
これを読んでいる受験生は「成績が下がってしまった!どうにかしたい!」と悩んでいると思いますが、本当にあなたは成績が下がってしまったのでしょうか。
成績が下がったと感じる理由としては偏差値が下がってしまったことが代表例でしょう。
しかし大学受験の勉強をしていると偏差値が下がってしまうことは多々あります。
そして「偏差値が下がった」=「成績(学力)が下がった」わけではありません。
偏差値が一時的に下がる要因は学力低下以外にもたくさんあります。
- たまたま問題の相性が悪かった
- 問題が比較的簡単で、一つのケアレスミスで偏差値低下への影響が大きい
- 前回の模試の成績がたまたま良かっただけ
「偏差値が下がったから成績(学力)も下がった」と結論づけるのは早計であり、まずは偏差値が下がった原因をしっかりと把握する必要があります。
【模試で一時的に偏差値が下がった場合に確認すること】
- 前回、今回の模試でたまたま正解した問題がそれぞれどれぐらいあったか
- 前回、今回の模試でケアレスミスはそれぞれどれぐらいあったか
- 今回の模試で間違えた問題は以前なら解けていたか
これらを確認してみてもらうと、偏差値が低下している原因は1と2の影響が大きい人がほとんどです。
逆に3に当てはまる場合は、成績や学力が下がっていると判断できるので、後述する対策を参考に勉強を進めていきましょう。
勉強すればするほど成績が下がる場合は勉強方法に問題あり
模試の偏差値の一時的な低下はあまり気にする必要がないことを解説しましたが、下記に当てはまる人は成績が下がり続けているため要注意です。
- 模試を受けるたびに偏差値が下がり続けている
- 模試を受けるたびに偏差値45以下でずっと推移している
- 以前勉強した範囲の問題が解けない
このような受験生は成績が下がり続けている可能性が高く、その一番の理由は「勉強方法を間違えている」ということです。
残念ながら受験生の中には勉強方法を間違ったまま、全く成績が上がらない勉強をひたすら続けてしまう人が非常に多いのです。
このような方の特徴としては、とても頑張り屋さんで、学校の成績が優秀な方も珍しくありません。
勉強してるのに成績が下がる原因
成績が下がり続けている人の特徴と、その一番の理由が「勉強方法を間違えている」からであることをお伝えしました。
ここからはどのように勉強方法を間違えていることで、成績が下がってしまっているのか具体的に解説していきます。
- 「暗記」重視で「理解」せずに勉強を進めている
- 非効率な勉強に時間を費やしている
- 時間基準で勉強している
- 勉強方法を確立できていない
「暗記」重視で「理解」せずに勉強を進めている
成績が下がっている受験生で一番多いのは、「理解」せずに勉強を進めている方です。
たしかに大学受験勉強において下記のように暗記するべき項目というものはあります。
- 英単語、英熟語
- 数学の公式
- 理科や社会の用語
- 古文の単語 など
しかし、何事も「理解」があっての「暗記」がとても重要なのです。
(日本史の例)
平安時代の農業について勉強してそれを「暗記」したとします。
しかし奈良時代→平安時代→鎌倉時代と農業の歴史がどのように変移していったかを「理解」している受験生は多くありません。
それ以外にも政治や文化史なども同じで、それぞれがどのような流れで変移してきたかという全体像の「理解」が抜けているからです。
そして実際の大学入試ではこのような「理解」できているかを問われる問題が出題されるため、単に「暗記」をして知識が孤立しているだけの状態では問題は解けないのです。
英単語・熟語のように、まずは「暗記」しないと何も始まらない項目もあります。
しかし数学や理科、社会のようにほとんどの科目は「理解」してから「暗記」しないと成績が上がらない、あるいは成績が下がってしまいます。
非効率な勉強に時間を費やしている
頑張って勉強しているのに成績がどんどん下がっていく。
このような場合、非効率な勉強に多くの時間を費やしてしまっている可能性が高く、それでは成績は下がってしまういます。
いくつか例を挙げますので、自当てはまるものがないか確認してみてください。
- 「書いて覚える」を行っている
- 問題を解いた後の復習に時間をかけていない
- 分からない問題は答えを見て分かった気になっている
- 正解、不正解に固執してその過程の分析が不十分
- ノートを奇麗に書いたり、知識を紙にまとめることで勉強した気になっている
このような勉強をしていては、どれだけ勉強しているつもりでも成績は下がっていきます。
特に、問題を解く過程や復習をおろそかにしている受験生が本当にたくさんいるので注意が必要です。
例)英語の長文読解の勉強法
- 時間内に問題を解く
- 時間無制限で全文の構文や意味を理解した上で再度問題を解く
このように2つの回答を用意してから答え合わせをすることで、早く読む力(速読)、正確に読み取る力(精読)のどちらを優先して磨くべきなのかが明確になります。
しかし、ほとんどの受験生は「①の時間内に問題を解いて答え合わせをし、そこからなぜ解けなかったのか解説を見て終わる」だけの勉強で終わってしまっています。
それでは成績は上がらず、下がる一方なのです。
英語の長文読解の勉強法については以下の記事でまとめています。
【偏差値60超え】大学受験英語の長文読解の勉強法と5つのコツ!長文を読めない人必見です!
時間基準で勉強している
受験勉強のスケジュールを決める時に「毎日英語を2時間勉強する」や、「数学の演習問題を1時間勉強した」という時間基準で勉強を進めていませんか?
このような受験生がたくさんいて、あなた自身も当てはまっているのではないでしょうか。
しかし、この時間基準の勉強には大きな落とし穴があります。
それは「中長期的な目標が明確になっておらず、志望校合格までの道が見えていない」ということです。
(例)
- 毎日2時間英語の勉強をする
- 毎日1時間数学or国語の勉強をする
- 残りの時間で理科or社会の勉強をする
と決めていたとしましょう。
あなたは3ヶ月後にどのような勉強をしていて、実際にどんなレベルの実力がついているかという中長期的な目標は定まっていますか?
ほとんどの人は何も決まっていなくて、「今日も4時間勉強した」という毎日を積み重ねているだけなのではないでしょうか。
これでは自分が目指している目標が見えていませんし、志望校合格に対して必要な勉強ができているかも判断することができません。
また時間基準で勉強することで、「勉強した気」になっても実際の勉強の質は低く、成績は下がる傾向にあります。
そのためすごく簡単に表現していますが、下記のように成果基準で勉強を進めていく必要があるのです。
- 志望校合格のためにはこの参考書をマスターする必要がある
- マスターするためには参考書を4周か5周ぐらいはしたい
- 毎日問題を10問ずつ解いていけば参考書を5周できる
勉強方法が確立できていない
成果主義で勉強できていいないことと少し被りますが、勉強方法が確立できておらず、いろいろな勉強方法を試す受験生がいます。
様々な参考書に手を出してしまう受験生も同じです。
このような受験生は成績が下がってしまうので要注意です。
参考書というのは多ければ多いほど良いのではなく、どれだけ自分が必要な分を理解しマスターできるかがとても重要なのです。
また、複数の友達から勉強方法を教えてもらい、その都度勉強方法を変える受験生もいますが、それでは身になる勉強にはつながりません。
大事なことは成績が上がる勉強方法を一貫して続けることなのです。
【時期別】勉強しても成績が下がる時の対処法
ここまで勉強しても成績が下がる原因を解説してきましたが、成績が下がっている人が全員同じ原因を抱えているわけではありません。
特に受験勉強を始めて夏休み前までに成績が下がってしまう人と、受験直前期の12月頃に成績が下がってしまう人では対処法も全く異なります。
そこで高3のどの時期に成績が下がってしまったのか、その時期別の対処法を解説していきます。
高3の春〜夏休み前(4〜6月)
本格的に受験を始めるのが高2の秋〜高3の春頃なので、高3の春〜夏休み前は受験勉強を始めて数ヶ月経った頃になります。
この時期に成績が下がってしまう原因は以下の3つが挙げられ、この時点で判断することは難しいでしょう。
もちろん、勉強方法が間違っている方の解説は上述しているため、先ほどのどれかに当てはまる人は勉強方法が間違っていると判断できます。
- 勉強方法が間違っている
- 勉強時間が足りない
- 暗記した内容がまだ身になっていない
この時期は問題演習に取り組めていない受験生もたくさんいるため、正しい努力さえできていれば、多少成績が下がってしまっても気にせず努力し続けることが大事になります。
逆に勉強方法に自信がない場合は早めに学校の先生や塾に相談をし、自分の勉強方法について客観的なアドバイスをもらうと良いでしょう。
当塾でもLINEで無料勉強相談を受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
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高3の夏休み(7〜8月)
この時期に入って成績が下がってしまう原因も、高3の春〜夏休み前に成績が下がる原因と大きく変わりません。
しかし、私立大学志望で3科目のみ勉強している受験生だと、この時期からどんどん演習問題に入っていくことが多いでしょう。
そのため理想としてはこの夏に受けた模試で成績が上がっている方が順調であるという見方ができます。
その一方で国公立大学志望で多くの科目を勉強している受験生は科目によってはまだ暗記(インプット)の時期で、演習問題に取り組めていないこともあります。
そのため国公立大学志望の受験生は科目によって勉強の進み具合が異なるため、模試の成績よりも勉強した範囲がきちんと理解して問題を解けているかを重視しましょう。
どちらにしてもこの時期の勉強のやり方はとても大事になるので、少しでも不安な方はこの時期までに相談しておくようにしましょう。
高3の秋(9〜11月頃)
高3の秋になって成績が下がってしまった場合、私立大学志望の受験生は要注意です。
一番最初に説明したように、一時的に偏差値が下がっただけであれば問題はありません。
しかし偏差値が下がり続けていたり、勉強した範囲の問題が解けない場合は成績が下がっているため、勉強のやり方が間違っている可能性が高いのです。
国公立大学志望の受験生もこのころには演習問題に入っている受験生がほとんどですので、成績を上げていきたい時期ではあります。
もしこの時期に成績が下がっている場合、自分が何を理解できていて、何を理解できていないかを整理することが大事になります。
まずは教科書レベルの問題をすべて解けるかという原点に立ち返り、もし理解できていない箇所があれば教科書や参考書を使って理解することが大事になります。
高3の冬(12月以降)
高3の冬に成績が下がってしまった場合は冷静かつ現実的に対処することが大切になります。
特にこれまでは順調に成績が上がってきていたのに、ここにきて下がってきてしまった場合は要注意です。
この場合はこれまでの努力は間違っていなかったと考えられるため、「参考書を変えた」などの最近変えたものを洗い出してみましょう。
特にこの時期はいっぱい問題を解きたいと考えて異なる問題集を何冊も手を出してしまう傾向があります。
一冊一冊を丁寧に進めているのであれば問題はないのですが、何冊も手を出す人の特徴としては復習がおろそかになってしまうことです。
それにより、問題はたくさん解いていても今まで習得していた単元の理解度は変わらないor忘れてしまって成績が下がってしまうのです。
そのため、まずは自分が成績が下がってしまった行動を見つけてそれを正すことで再度受験直前に成績を伸ばすことが大切になります。
成績が下がる時は一人で解決しようとしない
誰にも相談せずに、自分だけで解決しようとするのはやめましょう。
一人で問題を抱えているとどうしても視野が狭くなり、効率的に勉強しているつもりでも非効率になってしまっていることもあるからです。
大学受験中は分からないことや不安なことが出てくるのは当然ですし、誰しも受験期すべてがベストな状態ではありませんよね。
相談する相手は、例えば学校の教師や塾の先生、ご両親が大学受験経験者であればご両親に悩みを聞いてもらっても良いでしょう。
相談することで客観的な意見をもらい、それを素直に受け止めることで前向きな気持ちになり、下降気味の成績も変わってくるでしょう。
このように成績が下がってしまう時期こそ、一人で抱え込まずに勇気を出して周りの大人に相談してみましょう。
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