あなたが浪人すると決めた時、予備校に通うべきか、宅浪するか迷う人も多いかもしれません。
確かに費用のことを考えると、予備校より宅浪のほうがお金を節約できて良いと思う人もいるでしょう。
しかし、宅浪をしている受験生のほとんどが失敗していることが現実です。
なぜなら、宅浪で陥りやすい「あるある」な出来事があるからです。
今回は、「宅浪を選んだ人の6つのあるある」を紹介し、宅浪のデメリットや失敗原因について徹底解説します。
宅浪か予備校に通うか迷っているあなたは、必見です。
目次
宅浪の6つのあるある
宅浪のあるある6つから、宅浪をするべきでない理由を解説していきます。
- 結局何もせずに1日が終わる
- 明日こそは頑張ろうと誓う
- 夏までは偏差値がそこそこ良い
- 秋以降は全然成績が伸びない
- 常に漠然とした不安に襲われている
- 孤独でつらい
①結局何もせずに1日が終わる
宅浪をしていると、気持ち的には「今日は勉強頑張るぞ」と意気込んでいても、結局何もせずに1日が終わってしまうことがあります。
宅浪の場合時間的な制限がないため、勉強が進んでいなくてもそれを管理してくれる人は誰もいないからです。
もし予備校に通っていれば、起きる時間やスケジュールが決まっていますし、予備校にいる間は嫌でも勉強をしていますよね。
しかし、宅浪の場合はダラダラ過ごしていても注意してくれる人はいませんし、勉強が進んでいるかをチェックしてくれる人もいません。
気づいたら1日が終わってしまっていたということがあるのです。
このように、結局勉強せずに1日が終わってしまうことが宅浪あるあるの1つ目です。
②明日こそは頑張ろうと誓う
予定通り勉強が進まなかったときは、「明日こそは頑張ろう」と誓います。
しかし、結局その「明日こそ」がダラダラ続いてしまうのが、宅浪あるあるの2つ目です。
その原因の一つとして、宅浪はオン・オフのメリハリをつけることが難しいことが挙げられます。
自宅の机での勉強は、どうしても集中力に欠け、中途半端にリラックスしてしまうために効率が悪くなってしまいます。
リラックスしてしまう原因を具体的に説明しますと、家には勉強以外の誘惑がたくさんあります。
- スマホ
- ゲーム
- 漫画
- ベッド
そのような環境だとどうしても100%の力を出して、受験勉強をするのは難しいと言えます。
その結果、「今日はイマイチ集中できなかった。明日こそはしっかりやるぞ」と思いながら、1ヶ月、2か月と月日ばかり過ぎてしまうのです。
このように、「明日こそは」という気持ちばかりはあるものの、結局実行できないのが宅浪あるある2つ目です。
③夏までは偏差値がそこそこ良い
宅浪の場合、夏までの模試結果でそこそこの偏差値が出ることが多いです。
なぜなら、この頃は現役生の多くがまだ成績が伸びる時期にさしかかっていないからです。
夏までは現役生はインプットがメインであまり成績が伸びません。
しかし浪人生は現役生の頃に培った知識があるため宅浪でも偏差値が高くでがちということなのです。
ここで後からものすごいスピードで追い上げてくる現役生に危機感を持たず、
「模試判定も良いからガツガツ勉強しなくても大丈夫そうだな」
と勘違いしてしまった結果、失敗するケースも多いのです。
このように、宅浪は一般的には時期が早い模試では、良い偏差値が出る傾向が高いでしょう。
④秋以降は全然成績が伸びない
宅浪の場合、秋以降は全然成績が伸びない傾向があります。
夏休みを迎えた現役受験生が死に物狂いで受験勉強しているのに対して、宅浪生は今までと変わらない環境で勉強しているからです。
もし現役受験生のように高校に通っている場合、夏以降はクラスの雰囲気がガラッと変わり、一気に「受験モード」になります。
そして今まで偏差値の低かった現役受験生が、こぞって模試の平均点や偏差値を上げてくるのです。
一方、宅浪の場合はそのような環境の変化に触れることなく、今まで通り受験勉強に向かっています。
学校や予備校などで先生や講師陣に「勉強しなさい」と言われることがありません。
また、クラスメイトに刺激されることがないため、秋以降はどうしても成績が伸びない状況に陥ってしまいます。
⑤常に漠然とした不安に襲われている
宅浪生は常に漠然とした不安に襲われます。
勉強で分からないことがある時や精神的に不安な時、すべてを自分自身で解決しなければならないからです。
例えば、自分でスケジュールを立てたものの、一日でこなすべき量が適切であるかを確認してくれる人がいません。
科目ごとの勉強バランスも果たして合っているのか、判断できないこともあるでしょう。
もし予備校に通っていれば、塾講師やチューターに相談できますよね。
このように周りに相談できず、これで良いのか、と常に漠然とした不安に襲われるのです。
⑥孤独でつらい
宅浪あるあるで経験者が口をそろえて言うことは、「孤独だ」ということでしょう。
宅浪生は共に同じ大学を目指すライバルや、行き詰ったときに悩みを聞いてくれる友人が近くにいないからです。
宅浪の場合、外部との接触がほぼないのですね。
孤独感はただ寂しいという気持ちだけにとどまらず、勉強が手につかなくなってしまうなど、浪人生には致命傷になってしまう場合もあるのです。
少しでもストレスを感じた場合や、不安を感じた時には、積極的に周りの家族に相談するなど、一人だけで抱えこまないようにしましょう。
すべてを我慢せずに、気分転換に昔の友人に連絡を取ってみるのも良いですね。
このように、宅浪は孤独でつらい思いをするということを覚えておきましょう。
宅浪が失敗する3つの原因
宅浪のあるあるを6つ紹介しましたが、そこから宅浪が失敗する3つの原因を解説していきます。
- 勉強計画が立てられない、計画通りに進められない
- 勉強の質が低い
- モチベーションを保つことができない
勉強計画が立てられない、計画通りに進められない
あるある①:結局何もせず1日が終わる
あるある②:明日こそは頑張ろうと誓う
上記のように計画がうまく立てられず、計画を立ててもその通りに進められずに失敗してしまう場合があります。
閉鎖的な学習環境のなかで、自分を奮い立たせて学習することは非常に難しいと言えるからです。
スケジュールを自分で立てても、それが適正かどうかをチェックしてくれる人がいませんし、目標設定が高すぎてスケジュール通りにできないこともあります。
スケジュール管理ができなくても誰にも注意されないので、ゲームなどの誘惑に勝てずについダラダラと過ごしてしまうケースもあるでしょう。
このように、宅浪はなかなか計画通りに勉強を進められないために失敗することがあります。
勉強の質が低い
あるある③:夏までは偏差値がそこそこ高い
あるある④:秋以降は全然成績が伸びない
宅浪の場合、勉強の質が低く、志望校に合格できないことがあります。
現役生の場合は学校の先生が見てくれますし、予備校に通っていれば志望校に合った学習内容を指導してくれるからです。
先ほど示した「あるある③④」の内容がこれに当たります。
宅浪の場合は、自分で選んだ問題集を使って自分自身でレベルアップしなければなりませんが、それが非常に難しいのです。
とくに夏前までは良いのですが、夏以降は現役高校生がものすごいスピードで偏差値を上げてきますので、浪人生も今まで通りに続けてしまっているのであれば、なかなか模試で結果が出ません。
このように、宅浪生は勉強の質が低くなりがちということがありますので、注意してください。
モチベーションを保つことができない
あるある⑤:常に漠然とした不安に襲われている
あるある⑥:孤独でつらい
宅浪生はモチベーションを保つことが難しいです。
先ほど「あるある⑤⑥」で示したように、すぐ近くに悩みを相談できる相手がおらず、自分自身でモチベーションアップしなければならないからです。
受験は1年以上の長い期間となり、誰しもスランプ時期はあります。
そのときに愚痴を聞いてもらえたり、息抜きにスポーツや娯楽を楽しんだりする相手がいるのといないのとでは、モチベーションが違ってきます。
宅浪の場合は、外部との接触が減ってしまい、高いモチベーションを持ち続けることが非常に難しい環境だと言えるのです。
このように、宅浪生はモチベーションを保つことができないために、結果として大学受験がうまくいかない場合があるでしょう。