受験勉強を頑張っているのに模試ではE判定、進路面談で担任から合格は難しいと言われた、成績が思ったように伸びない・・・
このような状況が続くと、
「志望校、諦めようかな」
なんて弱気になることがありますよね。
そんなときに、志望校を諦める判断基準がわかれば気持ちがリセットできると思います。
今回は志望校を諦めるべき判断基準を示し、あなたが大学受験における心の持ち方について解説します。
関連記事
目次
志望校合格から逆算して間に合わないと感じた時
第一希望の志望校を諦める判断基準は「合格から逆算して間に合わないと感じたとき」です。
基本的に受験勉強は、暗記など「インプット」することと、実際に演習問題を解く「アウトプット」の繰り返しです。
まだ知らない知識を覚えるインプットだけでも力はつきませんし、インプットがないままアウトプットをしても問題は解けません。
インプットとアウトプットを繰り返すには、ある程度の時間が必要なのです。
そのため、受験年の秋~冬になっても覚えきれていない公式があったり、知識が足りていないと感じたりする場合は、志望校の再考が必要です。
そしてこの時期はどうしても模試の結果ばかりが気になりますが、肝心なのは結果だけではなく、間違った中身を知ることです。
同じ不正解でもケアレスミスなのか、時間がなかったのか、まったく解答できなかったのかで捉え方が違ってきます。
もし時間が足りずに終わらなかった場合は、残りの時間で計算のスピードアップトレーニングをしたり、時間配分を調整したりすれば、点数が上がる可能性があります。
一方、考えても解答方法がまったく思いつかない、分からない場合は、残念ながら実力が足りないということでしょう。
また、どうしても苦手な教科について克服できない場合も、志望校を変えることを検討してよいかと思います。
例えば、第一志望が国公立大、第二志望が私立大の場合がこれにあたります。
国公立大の最大7科目から私大の3科目まで減らすことができるのです。
具体的に示しますと、国公立大の「大学入試共通テスト」では国語、地歴/公民から2科目、数学1A・2B(2科目)、理科1科目、外国語と最低でも7科目が必要です。
一方、私大の「個別学力検査」の場合、英語、国語、地歴/政経/数学から1科目の3科目で受験することができます。
このように第一志望の受験科目が多く、第二志望の受験科目が減る場合の組み合わせであれば、第二志望に変更すれば、各科目にかけられる時間がぐっと増えますよね。
当然合格する可能性も上がるわけです。
このように自分の弱いところ見つめ、残りの時間でその部分が改善できるのか。
成績を上げていく自信があるかどうかを見定めることが大切です。
志望校を諦めるメリット
気持ちに余裕ができる
「受かるだろうか、駄目だろうか」
「志望校を諦めたほうが良いのか、それともこのまま志望校を受験するか」
このような悩みから解放されれば、心理的な負担が減り、万全のコンディションで受験に臨むことができるでしょう。
合格にほど遠い志望校を諦めると、気持ちに余裕がでてきます。
浪人するリスクが減る
受験校のレベルを下げ、合格の可能性が高い大学を受験すれば、浪人するリスクが減ります。
浪人するということは、合格の可能性が保証されない新たな大学受験に向けて、また1年頑張らなければなりません。
現役合格すれば、そのプレッシャーを感じることはありませんね。
入学後の授業レベルについていける
自分の実力ギリギリで合格した大学に入学した場合と、志望校を下げて合格した大学に入学した場合では、入学後の自分の立ち位置が変わってきます。
後者の場合は少し学力に余裕ができるので、入学後の授業レベルに安心してついていくことができます。
また大学によっては、成績優秀者へ給付型奨学金や入学免除など、優遇制度を設けている大学もあります。
志望校を諦めるデメリット
後悔が残る
どうしても行きたかった志望校を諦めることは、その後後悔が残ってしまいます。
その後新しい学生生活がはじまっても、行きたかった学校に通う友人を羨ましく思ってしまったり、ふとしたときに「あのときもっと頑張っていれば」と思ってしまったりするかもしれません。
モチベーションが低下
志望校を下げると決めた後、受験勉強に対してのモチベーションが下がってしまう可能性があります。
「志望校を下げたから、今までのように必死に勉強しなくても受かるだろう」
「科目数が減ったから、きっと大丈夫だ」
という甘えの気持ちが出てきてしまうからです。
志望校でやりたかったことができなくなる
あなたはどのように志望校を決めましたか?
「この教授のゼミに入りたいから、この大学に入りたい」
「この大学に入ったら有名な○○のサークルや研究会に入るのだ」
という人もいますよね。
志望校を諦めることで、その大学でやりたかったことができなくなってしまう可能性があります。
志望校を下げるかは自分自身で決断する
「合格できないかもしれない、合格する自信がない」
といった不安があるとき、志望校を下げるかどうかの最後の決断をするのはあなた自身です。
もっと言えば、大学受験をすることや、志望校を決定することは、あなたの人生における大切な選択なのです。
大学の各学部によって、どの分野の就職先に強いかということもあります。
つまり大学選びは最終学歴だけでなく、その先の人生にもつながる大事な選択ということです。
もちろん親や学校の先生、塾の先生にアドバイスや情報を求めることは必要なことですが、その情報をみずから収集し、集めた情報を取捨選択するのです。
ネームバリューや周囲の意見だけで志望校を決定することのないように、
自分はどんな分野の勉強をしたいのか。
大学へ行き、どんな経験をしたいのか。
さらには、どんな大人になりたいのか。
大学受験はこういったことを考える良い機会なのです。
じっくりと自分自身を見つめて、納得のいく志望校を選択しましょう。納得できる志望校選びができたら、どんな結果であっても、あなたには明るい未来が待っているはずです。
関連記事
大学受験の志望校を決める4つのポイント!志望校を早く決めると受験は有利
【大学受験】目標や将来の夢がない受験生が持つべき4つの考え方