「音楽を聴きながら勉強しても大丈夫かな?」
「通学しながら勉強しても、効果はあるの?」
と疑問に思うことはありませんか。
受験勉強をしていると、自分の勉強スタイルが気になるものです。
そこで今回は、「ながら勉強」の効果・効率、メリット・デメリットについてお伝えします。
記事の後半で、オススメのながら勉強法も紹介しているので、ぜひ最後まで読み進めて参考にしてみてください。
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目次
ながら勉強のメリット
まず、ながら勉強のメリットを3つご紹介します。
時間を効率よく使える
机に向かっていない時間を使って「ながら勉強」をすれば、時間を効率よく使って勉強できます。
他のことをしている時間に、勉強も一緒にやれば、勉強時間を増やせるからです。
例えば、通学する時間を有効活用して、ながら勉強をすれば、勉強時間をかなり増やせます。
歩きながら、あるいは電車やバスで移動しながらでも、英単語を覚えたり英語のリスニングをしたりすることは可能です。
学校までの往復にかかる時間を、移動するためだけに使うのはもったいないです。
その他、トイレの壁に英単語をはっておいて、トイレに行くたびに見て覚えたり、食事をしながら英語のリスニングをしたりすることもできます。
もちろん、他のことをしながら勉強するので、暗記や音声学習など、できることは限られますが、少しずつでも勉強時間を生み出せるのです。
気分転換になる
音楽を聴いたり軽い運動をしたりしながら勉強をすれば、気分転換にもなって効果的です。
というのは、ずっと机に向かって勉強していると気が滅入ることもありますが、音楽や運動を取り入れると、気持ちがほぐれてリラックスした状態になれるから。
例えば、好きな音楽を聞きながら勉強すれば、気持ちが前向きになってスムーズに勉強モードに入れますし、勉強へのモチベーションが上がります。
もちろん、思考を邪魔するような音楽は避けることが大事です。
意識を勉強に集中させてくれる音楽を選びましょう。
また、散歩をしながら勉強するのも、気分転換になります。
周りの景色を見ながら、英単語を覚えたり英語のリスニングをしたりすると、ずっと座ったままで勉強するよりスッと頭に入ることも。
ながら勉強を上手く取り入れれば、気分転換をしつつ勉強できるのです。
暗記の効率が上がる
体を動かしながら勉強すると、暗記の効率が上がるというメリットもあります。
ずっと座ったままで勉強していると眠くなることがありますが、軽く体を動かすと、脳が目覚めて頭がスッキリしてくるからです。
頭がスッキリしていれば、暗記の効率アップにつながります。
例えば、参考書を読み込んだ後、部屋の中を歩きながら頭の中で暗記内容を何度も繰り返すと、記憶に残りやすいものです。
また、暗記内容を他のことと結び付けることで、後から思い出す時の手がかりになる場合もあります。
ながら勉強を上手く活用すると、効率よく暗記することができます。
ながら勉強のデメリット
ながら勉強にはメリットがある反面、デメリットもあるので注意が必要です。
集中力が欠ける
ながら勉強の最大のデメリットは、集中力を欠いてしまう点です。
他のことをやりながらも勉強に集中できれば良いのですが、勉強以外のことばかりに気持ちが向いてしまうと、効率が悪くなって何の成果も得られません。
音楽を聴きながら勉強する場合を例にあげると、歌詞のある歌は、歌詞を追ったり歌の方に感情移入したりして、勉強から意識が離れてしまう原因になってしまいます。
勉強内容が頭に入ってこないようなら、ながら勉強をする意味はありません。
ながら勉強で集中力を失くしてしまう場合があるので、やり方には気をつけましょう。
受験本番と環境が異なる
ながら勉強のもう一つのデメリットは、受験本番と違う環境を作ってしまうこと。
受験本番とあまりにも異なる環境で勉強していると、それに慣れてしまって、入試当日に困るからです。
例えば、ずっと音楽を聴きながら勉強していると、音楽なしでは勉強できなくなることも。
音楽なしの環境で勉強するのが苦痛になってしまうと、入試問題に集中できません。
受験会場は、静かで緊張感に満ちています。
その雰囲気のなかで実力が出せるように、受験本番と似た環境で勉強する方が効果的です。
受験当日に向けて、少しずつながら勉強を減らすことも大事です。
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暗記系にオススメのながら勉強
暗記系の科目は、歩く・逆立ち・寝る・歌うなど、簡単な動きと一緒に覚えるのがオススメです。
自分の動きとリンクさせることで、暗記効率が上がることが期待できるからです。
体を動かすことで脳が活性化されると、頭がスッキリして暗記力アップにもつながります。
歩きながら、あるいは逆立ちやスクワットをしながら単語を覚えたり、歴史の暗記項目を歌にして覚えたり。
部屋の中を歩きながら暗記したい内容を音読すれば、耳も使って覚えることになり、記憶に定着しやすくなります。
就寝前の時間を使って、寝ながら暗記するのも効果的です。
勉強に集中できなくなるほどの激しい運動は避けますが、体を動かしながらの暗記は脳を刺激するので、試してみてください。
単純作業にオススメのながら勉強
漢字や英単語を何度も書いて覚える時や、基本的な計算問題を解くなどの単純作業は、音楽を聴きながら勉強するのがオススメです。
好きな音楽を聴くことで、気持ちを勉強モードに切り替えて、目の前の勉強に集中することができるから。
単純作業を何度も繰り返し行うと、途中で飽きてくることがありますが、音楽を聴きながら勉強すれば、気持ちが前向きになって最後までやりきることができるものです。
また、イヤホンをつけることで、周囲の音をシャットアウトして、周りの雑音を気にすることなく勉強に集中できます。
ただ、選ぶ音楽によっては集中を妨げてしまうので、歌詞のない曲を小さめの音で聴くようにしましょう。
テレビとスマホはNG
ながら勉強で絶対避けてほしいのは、テレビとスマホです。
テレビとスマホは、ちょっと見るだけと思っていても、一度見始めると目が離せなくなってしまい、勉強に全然集中できなくなってしまうからです。
テレビをつけると、次々と画面が変わって、目からも耳からもたくさんの情報が勝手に入ってきます。
一方的に押し付けられる情報を遮断しなければ、勉強に集中することなど到底できません。
スマホも同様で、友だちからのLINEやメールを確認するだけのはずが、次々と連絡が送られてくるとスマホを離せなくなってしまいます。
テレビやスマホを見ていると、1時間くらいあっという間に過ぎていくので、注意しましょう。
まとめ
今回は、ながら勉強の効果・効率についてお伝えしました。
ながら勉強には、
- 時間を効率よく使える
- 気分転換になる
- 暗記の効率が上がる
といったメリットがある一方で、
- 集中力が欠ける
- 受験本番と環境が異なる
というデメリットもあります。
ながら勉強のメリット・デメリットを理解して、受験勉強に上手く取り入れてみてください。