「大学に行けなかったけどやっぱり行きたい!」
諸事情で大学進学をあきらめて就職したけれど、社会人になっていろいろな経験を積むうちに大学で専門知識を学びたい思いが強くなることがあります。
資格やスキルを身につけて、今の仕事とは別の職業やキャリアアップを目指したい人もいるでしょう。
しかし、社会人が大学受験をする時は現役生と同じようにはいきません。
そこで今回は、大学への進学を目指す社会人が注意しておくべきことについて解説します。
大学受験を成功させるためのポイントも紹介しているので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
社会人が大学受験に挑戦する際の4つの注意
社会人になり任されている仕事や日々の生活があるにもかかわらず、大学進学を考えるようになるにはさまざまな理由があるでしょう。
ただ、社会人が大学受験に挑戦する時は注意するべき点が4つあります。
それぞれ詳しく説明します。
本当に大学でしかできないことか
まず考えてみてほしいのは、学んでみたい分野の勉強は本当に大学でしかできないのかということです。
資格を取得したりスキルを身につけたりするなら、大学に通わなくても学ぶ方法はたくさんあるからです。
例えば多くの大学が社会人教育のためにさまざまな公開講座を開いており、年齢や学歴に関係なく学べる機会を提供しています。
インターネットを利用したオンライン学習や通信講座も数多くあり、自分のペースで学べるように配慮されているケースもあります。
働きながら資格取得やスキルアップを目指すなら、大学以外の道も検討してみましょう。
もちろん将来的に就きたい職業があり、大学での学びが必要なら話は別です。
最終学歴が「大卒」でなければエントリーシートさえ出せない企業もありますし、大学を卒業した上で資格試験に合格しなければ就けない仕事もあります。
大学に通う以外に道が開けないのであれば、大学合格を目指して具体的な対策を考えていきます。
何のために大学に行きたいのか、大学に進学する必要があるのかどうか、じっくり考えてみましょう。
今の状況から逃げたいだけではないか
大学に行きたい理由ももう一度考えてみましょう。
今の苦しい状況から逃げたいという理由で大学を選択するのは、避けた方が良いです。
仕事で直面しているつらい状況から逃げたいだけで、大学への進学を考えるべきではないからです。
大学合格に向けて仕事と受験勉強を両立させるのは簡単なことではありませんし、合格した後も専門的分野の勉強や課題に追われて苦しくなる時期があるでしょう。
仕事を辞めて大学へ通うとしたら金銭的な負担も考えられます。
大変な状況から逃げて大学に行けば何とかなると思っていると、受験勉強も大学での勉強も長続きせず途中で辞めてしまうことになりかねません。
何も得られないまま時間だけが過ぎてしまうことがないように、大学に行ってどうなりたいのかをもう一度自分に問いかけてみましょう。
志望校合格までのプランはあるか
社会人が大学受験に挑戦する場合、どのような入試制度を利用するのか、働きながら受験対策をすることができるのかを考える必要があります。
「大学に行きたい」と漠然と思っているだけで何のプランもないままでは、志望校への合格は難しいです。
- やりたいことを学べる大学はどこか
- どんな入試制度を利用できるか
- 合格に向けてどのように受験対策をするか
- いったん仕事を辞めて勉強に専念するのか
しっかりプランを立てた上で大学に挑戦します。
高校生は先生が受験のスケジュールについてあらかじめ説明してくれますが、社会人には入試情報を教えてくれる人はいません。
ですが自分から手を伸ばして求めれば、大学の社会人入学に関する情報はいろいろ見つかるものです。
積極的に動いて情報を集めてみましょう。
大学卒業後の就職はどうするのか
社会人から大学進学を目指す時は、卒業後の就職をどうするかもしっかり考えておく必要があります。
大学に通うことで必ずしも将来の就職先が約束されるわけではないからです。
仕事を辞めて大学に通う道を選択したら就職活動が必要ですし、今思い描いているような仕事に就くことができないケースも考えられます。
また今の仕事を辞めると、これまで仕事上で身につけたキャリアや人とのつながりが一回途切れるので、新しい就職先で一から築いていくことに。
仕事と大学を両立させる道を選択すれば就職先を探す心配はないものの、学んだ知識をすぐ仕事に活かせない、思ったほどキャリアアップにつながらないこともあります。
後で後悔しないためにも、大学卒業後の就職についても視野に入れておきましょう。
社会人の大学受験を成功させる2つの要素
これからの自分のキャリア設計や人生について十分考えた上で大学進学を目指すのなら、合格に向けて準備をすすめましょう。
ここでは、大学受験を成功させるためのポイントを2つお伝えします。
明確な目標
大学受験を成功させるための最も強い原動力になるのは、大学で何をしたいかという明確な目標です。
目標がはっきり定まっていれば、困難にぶつかった時でも途中で諦めずに前を向くことができるから。
- 大学で何を学びたいのか
- 自分の将来にとって大学に行く必要があるのか
- 大学を卒業した先に何があるのか
目標が曖昧なままでは、大学受験までの厳しい道を歩くことはできません。
気持ちがくじけそうになった時に自分を奮い立たせることができるように、目標を明確にしましょう。
強い意志
大学受験を成功させるためのもう一つのポイントは、「絶対に大学に行く」という強い意志を持つことです。
厳しくても自分が決めた道を突き進む強い意志がなければ、志望校に合格するのは難しいからです。
社会に出ると仕事が忙しくて勉強する時間がなかなか取れません。
高校卒業後は勉強から離れてしまい、思うように勉強がはかどらなくて悩むこともあるでしょう。
でも自分のキャリアのためには大学が絶対必要で、目標に向かって進むと決めたのなら、しっかり腹をくくって挑戦しましょう。
まとめ
社会人になってからのいろいろな経験を通して大学への進学を考え始めたら、大学に関する情報を集めた上で落ち着いて検討しましょう。
注意するべきポイントは4つあります。
- 大学以外で学ぶ方法
- 大学に行く目的
- 志望校合格までのプラン
- 卒業後の就職
いずれもはっきりさせた上で、受験するかどうかを決めた方が良いです。
挑戦する大学が決まったら、あとは合格に向けて突き進むだけ。
現役受験生と同じように、社会人が大学に入る場合にも「明確な目標と強い意志」が必要です。
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