- 子供がスタディサプリを使っているけど一向に成績が上がらない...
- 本当にスタディサプリで効果的な勉強ってできる?
- 定期テスト対策でスタディサプリを始めたけど、点数が全然上がらなかった
スタディサプリはプロ講師から授業が受けられるサービスで、塾講師の私が利用しても感心させられるほど授業の質が高いです。
月額2,178円と低価格で授業が受け放題のため、正しく使えばコスパ良く子供の成績を伸ばして上げる事ができます。
しかし、もし上記のようにお子様の成績が上がらず悩んでいるのであればぜひこのまま読み進めて下さい。
スタディサプリを利用しているのに成績が伸びない原因と、効果が出る正しい使い方を現役塾講師が解説していきます。
目次
スタディサプリを利用しているのに成績が伸びない子供の特徴
スタディサプリを利用しているのに成績が伸びない子供には下記7つの特徴のどれかに該当します。
自分の子供がどれに当てはまるのか確認していきましょう。
- 映像授業を見ただけで満足してしまっている
- 確認テストや復習をしていない
- 分からないところを放置している
- 自分のレベルに合っていない映像授業を受講している
- 演習量が足りていない
- 映像授業では集中できていない
- 一人で勉強することが苦手
映像授業を見ただけで満足してしまっている
スタディサプリの映像授業は、プロ講師が担当しているため内容が充実しており、非常に分かりやすいことが特徴です。
しかし、映像授業を視聴しただけで「勉強した」という満足感を得てしまう子供がいるのも事実です。
どれだけ質の高い授業でも授業を受講しただけでは知識を定着させることは難しく、実際に問題を解く力は身につきません。
そのためスタディサプリで授業を受けた時は「わかった!」と手応えを感じていても、いざ定期テストや模試、入試になると問題を解けずに成績が上がらないという結果に陥ってしまうのです。
確認テストや復習をしていない
スタディサプリに限らず、すべての勉強に共通していえることですが、学んだことを確実に身につけるためには確認テストや復習などのアウトプットが不可欠です。
映像授業を見ただけで、授業に付随している確認テストを実施していない場合は理解度を測ることができません。
スタディサプリを利用しているのに子供の成績が伸びないと悩んでいる場合は、確認テストの実施状況も確認してみてください。
確認テストをそもそも実施していない、あるいは70%以下の正答率ばかりの場合は学習した内容を理解できていない可能性が高いと言えます。
分からないところを放置している
スタディサプリの映像授業や確認テストをきちんと受けていても、その中で出てきた内容の理解が追いつかない部分や難しいと感じる部分は出てくるものです。
その時に自分で調べて解決できたり、すぐに質問できる環境にある場合は問題はありません。
分からないところを放置したまま勉強を進めてしまうと、後からの学習はどんどん難しくなっていくため「分からない」が連鎖的に続いてしまいマイナスのスパイラルにはまってしまいます。
スタディサプリ中学講座であればオンライン塾個別指導、高校/大学受験講座であれば合格特訓コースという質問対応をしてくれるコースもあるため、それらのコースも検討してみましょう。
自分のレベルに合っていない映像授業を受講している
スタディサプリには、さまざまなレベルの授業が用意されていますが、自分の理解度に合わない授業を選択していると成績が伸びにくくなります。
例えば、基礎が十分に身についていないのに応用レベルの授業を視聴すると、難しさから内容が理解できず授業内容がほとんど頭に入らない状態になります。
逆に、自分のレベルよりも簡単すぎる内容を視聴していると新しい知識を得る機会が少なく学力向上には繋がりません。
このように自分に合っていない授業を受けることは、学習の効率を下げ成績の伸び悩みを引き起こす原因となります。
演習量が足りていない
映像授業で学んだことを確実に身につけるためには、繰り返し問題を解いて知識を定着させる「演習」が必要です。
例えば、数学の公式を映像で理解したつもりでも、実際に問題を解くと上手く使えない場合があります。
これは、アウトプットの量が不足しているため、知識が実践的な力になっていないからです。
演習を通じて何度も問題に触れ、自分で考えて解く経験を積まないと、テストでの応用力や実践力を養うことができません。
しかし、スタディサプリの映像授業と確認テストだけでは定期テストや模試、入試対策の演習量は十分ではありません。
そのため教科書や市販の問題集などを併用しながら演習量を増やしていくことが大切になります。
映像授業では集中できていない
映像授業は個別指導とは異なり、自分に語りかけてくるわけではありません。
学校の授業でも同じですが、みんなに話す形式の授業だと当事者意識が欠けてボーッと話を聞いてしまう子供は少なくありません。
このような子供でも個別指導を受けると、自分に言われいるんだと集中して話を聞くことも多々あります。
このような映像授業や個別指導ではないからこその集中の難しさもあります。
一人で勉強することが苦手
スタディサプリは基本的に一人で学習を進めるスタイルです。
そのため、自己管理や自分で学習を進める力が必要になります。
しかし、一人で勉強することが苦手な子供はどうしても学習のモチベーションを保つのが難しく、計画的に進めることができません。
友達や先生と一緒に学習する環境では積極的に取り組めても、一人になるとやる気が続かないため学習が不定期になり成果が上がりにくくなります。
また、自己判断で学習内容を決めることが難しいため、効果的な学習の流れを作れず、結果として成績が伸び悩む原因となります。
スタディサプリで成績を伸ばすための使い方
スタディサプリで成績を伸ばすための正しい使い方・コツを5つ紹介していきます。
成績や偏差値がなかなか上がらず困っている場合はぜひ参考にしてください。
- 自分のレベルにあった映像授業を選ぶ
- 確認テストは必ず行う
- スタディサプリ以外の問題集なども併用する
- 質問できる環境を整備する
- 苦手科目を優先的に勉強する
自分の目的やレベルにあった映像授業を選ぶ
スタディサプリでは小学講座では基礎と応用、中学講座では教科書の内容と高校受験対策、高校/大学受験講座ではスタンダード、ハイレベル、トップレベルと様々なレベルの講座が用意されています。
その中で自分の目的やレベルにあった映像授業を選ぶことが成績を上げるためにとても重要になります。
例えば、基礎がまだしっかりと身についていない場合に難易度の高い授業を受けてもあまり意味はないため、一番低いレベルの講座がおすすめです。
また、まだ習っていない授業を先取り学習する場合も一番低いレベルから始めるようにしましょう。
目安としては「授業の7割は分かる、3割は忘れていた・分からなかったと」というレベルの講座を受講すると効率良く学習を進めることができます。
確認テストは必ず行う
スタディサプリの授業後には、内容を振り返り、自分の理解度をチェックするための「確認テスト」が用意されています。
確認テストは、ただ動画を視聴するだけでは身につきにくい知識を定着させ、実際に問題を解く力を育むために非常に重要です。
映像授業で学んだ内容を確認テストでアウトプットすることで、自分がどこまで理解できているのか、どの部分に課題があるのかを明確にできます。
このプロセスを省略してしまうと、ただ授業を見ただけの「インプット」にとどまり、学習効果が薄れてしまうため、必ず確認テストに取り組む習慣を身につけることが大切です。
スタディサプリ以外の問題集なども併用する
スタディサプリは、映像授業と確認テストによる学習がメインですが、成績を向上させるためにはスタディサプリだけに頼るのではなく、他の問題集や参考書も併用することが効果的です。
映像授業で理解した知識を、異なる形式や難易度の問題で演習することで、応用力を養うことができます。
また、スタディサプリの確認テストではカバーしきれないような問題を問題集で解くことで、より広範囲の知識を身につけられます。
特に、実際の試験では多様な問題形式が出題されるため、問題集を使ってさまざまなパターンの問題に慣れておくことで、テストでの対応力が高まるので問題集も併用するようにしましょう。
質問できる環境を整備する
スタディサプリは一人で学習を進めるスタイルですが、学習中にわからないことが出てきた場合に質問できる環境を整えておくことも、成績を伸ばすために重要です。
- 保護者の方が分からないところを教えてあげる
- 学校の先生に聞く
- 個別指導の塾と併用する
- スタディサプリの個別指導塾オンラインや合格特訓コースを利用する
などが挙げられます。
疑問を解決してから次に進むことで、学習内容の理解が深まり、結果的に成績向上に繋がります。
苦手科目を優先的に勉強する
学習を進める上で、得意な科目ばかりに時間をかけてしまう子供も多いですが、成績を伸ばすためには、苦手科目にしっかりと取り組むことが非常に重要です。
成績を上げるポテンシャルは得意科目よりも苦手科目の方が高いことは間違いありません。
同じ10点でも得意科目を80点から90点に上げるよりも、苦手科目を50点から60点に上げる方が圧倒的に上げやすいのです。
そしてスタディサプリは『いつでも』『何度でも』授業を受けることができるため、苦手科目の克服に向いているツールでもあります。
基礎レベルから映像授業を受け直して、苦手科目が得点源に変えることで全体の成績が大幅にアップする可能性が高まります。