高2の夏休みになると「そろそろ本格的に受験勉強を始めようかな」と考えている方も多くいるでしょう。
大学受験において高3の夏休みが大事なことは簡単にイメージできると思います。
そして、高2の夏休みはそれに負けないぐらいとても大切な時期です。
今回は高2の夏休みにするべき勉強、どれぐらい勉強しておけばいいのかを解説していきます。
また英語・数学の勉強がメインになるため、これらの科目の勉強法についても解説します。
最後に具体的なスケジュール例も載せているので、ぜひ読み進めてください。
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目次
大学受験において高2の夏休みが重要な理由
高2の夏休みというのは大学受験を成功させるかどうかを分ける、とても大事な時期になります。
「高2ならまだ時間はあるだろう」
と考えている方もいるでしょうが、この夏休みに勉強するかどうかが大きな分かれ道になるのです。
高2の夏休みが大事である具体的な理由は以下2つになります。
- 高2の夏休みの勉強量でライバルと差がつく
- 高2の夏休みは基礎固めに時間をたっぷり使える
高2の夏休みの勉強量でライバルと差がつく
高2の夏休みというのは人によって勉強量が大きく異なるという特徴があります。
高3の夏休みになれば、ほとんどの受験生が勉強漬けになるのは当然のことです。
しかし高2の夏休みは一人一人勉強への意識が大きく異なる時期なのです。
- この長期休みを活かして徹底的に勉強するぞ!
- 高2だからもう少しのんびりしてていいかな
このように勉強する人と勉強しない人で大きく分かれてしまいます。
そして、当然ながら勉強に励んでいる高2生の方が大学受験に成功する確率はグンと上がります。
高2の夏休みは大学受験を見据えて勉強をしている人、そうでない人が顕著に分かれるため、勉強をサボるとライバルに一気に差をつけられてしまうのです。
高2の夏休みは基礎固めに時間をたっぷり使える
もし高3から受験勉強を本格化させた場合、ざっくりとした勉強の流れは以下のようになります。
- 4〜6月:基礎固め
- 7〜9月:基礎固め+演習問題
- 10月〜:演習問題+過去問対策
高3の夏休みになれば、本番を意識して演習問題を解き始めたり、勉強する科目が少ない受験生であれば過去問に着手し始める時期になります。
もし高3の夏休みの時点で基礎固めが完了していなければ、まずは基礎固めを優先しなければなりませんが、あまり悠長にはしていられないのです。
その点、高2の夏休みは過去問対策などの勉強はする必要がなく、基礎固めに時間をたっぷり使うことができます。
基礎固めのためにこれほど自由に多くの時間を使える時期というのは高2の夏休みが最後であり、絶好の機会なのです。
高2の夏休みに勉強するべき科目
高2の夏休みでどのような科目を勉強するべきかは基本的には決まっています。
それは英語と数学です。
その理由と、英語・数学以外にどのような科目を勉強するべきなのかも解説していきます。
英語と数学を優先して勉強する
高2の夏休みに英語と数学を優先して勉強するべき理由は大きく2つあります。
- 成績が伸びるまで(基礎固め)に時間がかかる
- 大学入試で配点が高い
英語と数学は理科や社会のように「1ヶ月勉強したから一気に成績が伸びた」ということはほとんどありません。
それよりも今まで地道にコツコツ勉強してきた内容が積み重なることで、英語長文や数学の応用問題を解けるようになります。
そのため基礎固めを今からきちんとしておけば受験本番でも安定して高得点を狙うことができます。
逆に基礎固めをおろそかにしてしまうと、どれだけ勉強の時間を割いたとしても成績は伸びることがありません。
まずはこの高2の夏休みを活かして、英語と数学の基礎固めをすることが一番優先するべき事項なのです。
志望校の配点が高い科目
「高2の夏休みは英語と数学以外に何を勉強すればいいですか?」という問い合わせをよく受けます。
その時にいつも答えることが「もし志望校が決まっているのであれば、入試の配点が高い科目を勉強しましょう」ということです。
例えば下記は一橋大学経済学部の前期入試の科目の配点になります。
英語と数学の配点がそれぞれ3割ほどを占めていて、その次に地歴、国語と続いています。
この場合、英語と数学以外に、二次試験で使うことを想定している社会と国語を勉強しておけば受験勉強を有利に進められるでしょう。
一橋大学 経済学部(2023年前期)
国語 | 40点 |
英語 | 40点 |
地歴・公民 | 20点×2 |
数学 | 20点×2 |
理科 | 50点 |
国語 | 110点 |
英語 | 260点 |
地歴 | 160点 |
数学 | 260点 |
得意な科目 or 苦手な科目
志望校がある程度決まっている高2生であれば、先ほどのように配点を確認して優先する科目を決めることができます。
しかし、まだ志望校が決まっていない高2生もたくさんいるでしょう。
もし英語あるいは数学が苦手な場合は、他に得意科目があればそれを勉強することをオススメします。
逆に得意科目が英語あるいは数学である方は、苦手な科目を今のうちから克服しておくようにしましょう。
ただし得意な科目 or 苦手な科目を選ぶ際も、ざっくりでいいので自分が受験する時にどの科目の配点が高くなるかを意識するようにしましょう。
例えば文系の高2生が物理が苦手だからといって、この夏休みに力を入れる必要はありません。
それよりも国語や社会に力を入れるべきです。
逆に理系の高2生が地理が苦手だとしても、本番で地理の配点はあまり高くないことが予想されます。
そのため、こちらも力を入れる必要はありません。
【高2の夏休み】英語の勉強方法とオススメの参考書
高2の夏休みにほぼ全ての方が勉強するべき科目は英語であることを説明してきました。
英語の勉強ですが大きく分けると以下の4つの勉強をするようにしましょう。
- 英単語・熟語
- 英文法
- 英文解釈
- 長文読解
夏休み前半:まずは英単語・熟語と英文法
まず優先して欲しいことが、今のうちから英単語・熟語を少しでも多く暗記しておくことです。
当然ですが英語は外国語ですので、単語の意味が分からなければ土俵に立つこともできません。
そしてもう一つ優先するべきことが英文法の理解です。
英文法の勉強は「頻出英文法・語法問題1000」のような問題集を解くというよりも、「Evergreen」など体系的に文法の内容が記載されている参考書の内容を理解することになります。
英単語・熟語を暗記しつつ、同時並行で文法の参考書を読みながらきちんと理解を進めていくことが大事になります。
夏休み後半:英文解釈をしてみる
英単語・熟語の暗記と文法の理解が進んできた夏休み後半からは英文解釈の勉強を始めてみましょう。
これは「入門英文解釈の技術70」という参考書を使って勉強することをオススメします。
英文解釈とは短い英文をきちんと読み取れるかという勉強になり、これが長文読解で精読するための重要なステップになります。
ただし、夏休み後半になっても文法の理解が進んでいない、あまり理解できていない人は文法の勉強を優先するようにしましょう。
文法の勉強がきちんとできていない段階で、英文解釈や長文読解に進んでもあまり意味はありません。
英語の成績を上げるためには、順序を守って丁寧に勉強していくことが重要になります。
長文読解はやらなくていい?
高2の夏休みの時点で英語の長文読解は、「もし可能ならやりましょう」ぐらいの位置付けで問題ありません。
確かに模試の成績を上げるためには長文読解の勉強をすることが大切ですが、目標は目先の成績を上げることではなく大学受験に成功することです。
そのために、まずは短い英文を正しく読み取るための文法や英文解釈の勉強に時間をかけることがとても重要になります。
長文読解はここまでの基礎固めをきちんとできていれば、高2の冬や高3になってから始めても十分に成績を上げることができます。
高3生になってから「やっぱりもう一度文法で基礎固めから始めないといけない」というような受験生が多いのが事実です。
このようなことがないように高2の夏休みに基礎を徹底して勉強することが大事になります。
【高2の夏休み】数学の勉強方法とオススメの参考書
数学の重要度は文系と理系の受験生で大きく異なります。
近年は文系でも数学の配点が高い大学も増えてきましたが、やはり依然として理系の方が数学の重要度は高い傾向にあります。
数学の勉強方法を解説していきますが、自分の受験での数学の優先度を意識して、他科目との勉強の配分を決めるようにしましょう。
教科書の理解と練習問題を解く
数学の有名な参考書としてチャート式がありますが、いきなりチャート式で勉強し始める高校生も少なくありません。
しかしそのような高校生でも、教科書に掲載されている問題が解けないということが多々あります。
それではどれだけ有名な参考書や、どれだけレベルの高い参考書を使おうと意味はありません。
数学の勉強は、まずは教科書の内容をきちんと理解し、教科書に掲載されている問題を解けるようになることが重要です。
その際、問題の解き方を暗記するのではなく「なぜこのように導出できるのか」「なぜこのように考えられるのか」を意識するようにしましょう。
数学Ⅰ+Aと数学Ⅱ+Bの分を終わらせようとすると、人によっては夏休み全部かかってしまう場合もあるでしょう。
それでも問題はありませんので、まずは教科書レベルの問題を解けないということを自覚し、確実に解けるようになることが大事になります。
自分のレベルにあったチャート式で演習問題
「教科書のレベルは完璧だ!」という状況になったのであれば、自分のレベルにあったチャート式の問題集を使うことをオススメします。
文系で数学を利用して大学受験に臨む高2生であれば黄チャートがオススメです。
理系の受験生であれば青チャートを選んでおけば間違いないでしょう。
最難関大学を志望していて、数学を得点源にしたい場合は赤チャートでも問題はありませんが、基本的には青チャートで十分です。
チャート式の問題集はそれぞれ1,000題近い問題が掲載されているので、高2の夏休みは例題だけ解くことをオススメします。
今は例題を正確に理解することに注力し、高2の冬や高3になってから範囲を広げて勉強していくようにしましょう。
高2の夏休みの勉強時間はどれぐらいするべき?
高2の夏休みはどれぐらい勉強するべきなのか。
結論からいうと勉強するべき時間は人それぞれです。
高2の夏休みは勉強だけでなく友人と遊ぶ時間も大切にするべきですし、部活に励む方も多いでしょう。
しかしそれでは答えにならないので、あくまで参考となる目安を解説していきます。
平均5時間を目指す
高3の受験生になれば、夏休みになれば10時間以上勉強することが一般的です。
そのため高2の夏休みから、その半分の1日5時間ぐらい勉強することを意識してみましょう。
「予定がある日は英単語の暗記、英文法の理解をメインに2〜3時間ほど」
「予定がない日は高3生と同じように10時間勉強してみる」
など工夫をしながら、平均で5時間ほど勉強できれば良いでしょう。
部活をしている高2生ほど隙間時間を有効活用する
高2の夏休みであれば部活で忙しい高校生も少なくないはずです。
部活で毎日へとへとで勉強どころじゃないかもしれませんが、そのような高2生ほど隙間時間を使って少しでも勉強を進めることをオススメします。
それだけ部活に本気で臨んでいれば、当然高3の引退まで部活にも力を入れることになるでしょう。
部活の引退は5〜6月が一般的ですが、中には野球部のように夏休みまで続くこともあります。
このように部活に励んでいる高校生ほど、高3になってからも受験勉強に割ける時間は少ないため、今のうちらか少しでも勉強を進めておきましょう。
高2の夏休みの勉強スケジュール
高2の夏休みの勉強はどのようなスケジュールで進めていけばいいのか、スケジュールの立て方やスケジュール例を解説していきます。
時間基準 or タスク基準
スケジュールの立て方として、時間基準とタスク(やること)基準の2種類があります。
2つの違いを例にすると以下のようになります。
- 時間基準:毎日20時〜21時は英単語の勉強をする
- タスク基準:毎日英単語50個覚える
多くの高校生は時間基準で受験勉強のスケジュールを立てますが、大学受験を成功させるためにはタスク基準の方がとても有効です。
時間基準のスケジュールは、集中し始めた頃や演習問題のいいところで時間がきてしまうことがあります。
また、時間基準でスケジュールを立てると「20時〜21時は英単語を勉強する」というように『勉強する』ことが目的になってしまうケースが多々あります。
『勉強する』ことが目的ではなく、『勉強して英単語を覚える』ことが目的なので、そこがブレてしまわないようにしましょう。
高2の夏休みのスケジュール例
ざっくりですが、以下のような高2生を想定して7月4週目〜8月2週目の夏休みのスケジュールを簡単に作成してみました。
このように、夏休み中もある程度サイクルを決めて生活することで、勉強の習慣を身につけることができるので意識してみてください。
<想定した高2生>
- 国公立文系を志望
- 二次試験で英語、数学、国語、日本史を利用
- 週1回:丸1日遊ぶor休む
(勉強なし) - 週2回:半日遊ぶor休む
(英単語・熟語、文法のみ勉強) - 週4回:がっつり7〜8時間ほど勉強

<夏休み中のタスク(やること)>
- 英単語は1日50個ずつ
(ターゲットのPart2まで) - 英熟語は1日30個ずつ
(ターゲットのPart4まで) - Evergreenを1日2章
- 英文解釈は文法の勉強が2周目に入ってから着手。1日2題ずつ
- 長文読解は余裕があればやるが優先事項ではない
- 数Ⅰ・A、数Ⅱ・Bともに夏休み中に教科書の問題を全部解けるようにする
- 現代文は問題集1冊(夏休み中に終わらなくてもOK)
- 日本史は通史を参考書で暗記・理解する
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