受験生であればどの科目にどれぐらいの時間をかけるべきか、そしてどの科目をいつぐらいから始めるべきかと考えていたり悩んでいる方が多いでしょう。
国語、数学、英語は大学入試でも点数の配点が高いことが多く、重要な科目であり、成績が上がるまでに時間がかかることは想像ができると思います。
しかし理科、社会については悩んでいる受験生はたくさんいます。
- 理科・社会はいつから始めればいいのだろうか
- 理科・社会は夏休みから始めても間に合うって聞いたことあるけど本当だろうか
- 理科・社会はどれぐらい勉強時間を確保すればいいのだろうか
今回はこのような悩みを抱えている高校生・受験生に向けて理科・社会はいつから始めるべきなのか、個別カリキュラムの作成方法も一部公開しつつ解説していきます。
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目次
英語、国語、数学が優先
まずお伝えしたいことは、大学受験で優先すべき科目は「英語・国語・数学」です。
これらの科目を優先するのは以下2つの理由からです。
それぞれを簡単に解説していきます。
- 大学入試での点数配分が高い
- 成績が上がるのに時間がかかる
大学入試での点数配分が高い
理系であれば英語、数学、文系であれば英語、国語の点数配分が高いことがほとんどですので、一度志望校の入試の点数配分を確認することをオススメします。
【明治大学の経営学部の場合】
(学部別入試)
国語100点、英語150点、地歴・公民・数学のいずれか100点
(前額部統一入試)
国語100点、英語150点、地歴・公民・数学のいずれか100点
(共通テスト利用)
国語200点、英語250点、地歴・公民・数学・理科(3科目方式なら150点、4科目方式なら200点)
上記の例を見ても英語と国語の配点が高くなることは明らかです。
当塾は個人個人の志望校の点数配分を確認してから、各科目をどれぐらい勉強すれば合格できるかという戦略を立てた上でカリキュラム(勉強計画)を立てています。
成績が上がるのに時間がかかる
こちらも受験生であれば容易に想像出来るかと思いますが、英語、数学、国語は基礎固めに多大な時間がかかり、理科・社会よりも成績が上がるまでに時間がかかります。
しかし容易に成績が上がらないからこそ、これらの科目をきちんと勉強できているかで受験の合否が大きく左右されるのです。
英語:単語・熟語の暗記、基礎的な文法の理解を習得した上で英文解釈や長文読解に取り組む必要がある
数学:理解するべき公式が多く範囲も広い。基礎問題が解けるようになってから応用する力をつける必要がある
国語:現代文、古文、漢文が広く、漢字や古文単語、文法、句形など暗記するべきことが多く、そこから演習問題に取り組む
簡単に書きましたが英語、数学、国語はこのように基礎固めに時間がかかり、そこから演習問題に取り組んで基礎の習得と応用する力を磨いてく必要があり、とても時間がかかるので優先的に勉強を始める必要があります。
理科・社会の対策が大事な理由
ここまで英語、数学、国語を優先的に勉強することについて解説してきましたが、当然ながら理科・社会も重要な科目になります。
その理由について解説していきますので、これを読んで理科・社会の勉強をおろそかにしてはいけないということをしっかりと理解するようにしてください。
- 勉強時間と成績が比例しやすい
- ライバルと差がつきやすい
勉強時間と成績が比例しやすい
先ほどは英語、数学、国語は成績が上がるまで時間がかかることを説明しました。
一方、理科・社会はこれらの科目と比較して勉強した分だけ成績に直結しやすい傾向にあります。
理由としては英語、数学、国語は小学校〜高校までの積み上げでもあり、基礎固めに多大の時間がかかりますし、小学校、中学校で勉強が遅れていた場合取り返すのに苦労しやすいのです。
しかし理科・社会は高校から本格的に細かく勉強することが多く、英語、数学、国語と比較すると勉強する範囲は狭く、基礎固めにそれほど時間がかからない科目なのです。
また入試での出題範囲や傾向が英語、数学、国語よりもパターン化されていることも多く、きちんと基礎固めができていれば偏差値60ぐらいまでであれば比較的容易に上げることができます。
「分かったつもり」や「暗記」ばかりの勉強ではなく、正しい勉強を行い「理解」して勉強を進めることを前提とします。
ライバルと差がつきやすい
受験生は英語、数学、国語にしっかり時間をかけて対策するべきという認識は持っていますが、理科・社会にどれだけ時間をかけて対策するかは人によって大きく考えが異なります。
そして先ほども説明したように理科・社会は正しい勉強さえしていれば勉強量と成績が比例しやすい科目なのです。
つまり、理科・社会の重要性を知って、効率よく勉強することで安定して高得点を取れる人もいるのに対して、あまり手を付けていない受験生はほとんど点数が取れないという差が生まれやすいのです。
英語、数学、国語を優先して勉強するべきですが、理科・社会の勉強を怠った受験生は受験に失敗する確率が高いということを意識するようにしましょう。
春〜夏にかけて浪人生は現役生と比べると偏差値が高い傾向がありますが。
その理由の一つとして浪人生の方が理科・社会の勉強が一通り完了しているという点が挙げられます。
理科・社会はいつから始めるべきか
ここまで理科・社会の勉強の重要性について説明してきましたが、それではいつから始めればいいのかということを解説していきます。
今回は下記の順で解説していきますので、自分が当てはまるものを参考に戦略を立てるようにしてください。
- 国公立理系
- 私立理系
- 国公立文系
- 私立文系
国公立理系
国公立理系は入試の配点について、理科は数学や英語と同じくらい高いことがあり、社会はそれほど高くない傾向にあります。
【大阪大学の前期の理学部の場合】
共通テスト300点
(国語100点、英語50点、地歴・公民50点、数学50点、理科50点
二次試験700点
(英語200点、数学250点、理科250点)
このように理科の重要性が高く共通テストだけでなく二次試験でも配点が高いことが多いことがわかります。
そのため夏休みより前から英語、数学と並行して勉強を始め、早めに基礎的な内容を理解しておきましょう。
また、夏休み頃からさらに理科の勉強に時間をかけて取り組むようにしましょう。
社会については共通テストのみ必要なことが多く配点も低いため、夏休み頃から徐々に基礎を固めていくようにしましょう。
私立理系
私立理系は入試の配点について、理科は数学や英語と同じくらい高い傾向があります。
【東京理科大学の工学部の場合】
(一般選抜B方式)
英語100点、数学100点、理科100点
(共通テスト併用入試)
共通テスト200点(国語100点、英語100点)
二次試験300点(数学150点、理科150点)
(一般選抜グローバル方式)
数学150点、理科150点
このように東京理科大学の場合はどの入試方式でも理科の配点が高いことが明らかです。
そのため受験勉強を始めた段階から英語、数学と並行して理科の勉強を始める必要があります。
夏休み前までに基礎的な内容を理解しておき、夏休みからは演習問題に取り組めるようにしておくことをオススメします。
国公立文系
国公立文系の受験生は入試の配点について、社会は英語ほどではないものの配点が高く、理科はそれほど高くない傾向があります。
【一橋大学の前期の商学部の場合】
共通テスト250点
(国語50点、英語50点、地歴・公民50点、数学50点、理科50点)
二次試験750点
(国語125点、英語250点、地歴125点、数学250点)
このように一橋大学を例に見ると社会の配点は国語と同じぐらいであることが分かります。
そのため受験勉強を始めた段階から基礎固めを始めておき、夏休み頃から演習に取り組めるようにしておきましょう。
理科については共通テストのみの利用ですが、まずは勉強の範囲が理科基礎でいいのか、それとも一科目すべてが範囲なのかを確認するようにしましょう。
理科基礎の場合は夏休み頃から勉強を始めても十分に間に合いますが、一科目すべてが範囲な場合は夏休み前から少しずつでも勉強を始めておき、どちらにしても夏休み明けぐらいから演習問題に取り組めるようにしておくことが大事になります。
私立文系
私立文系の受験生は入試の配点について、社会は英語ほどではないものの配点が高い傾向にあります。
【中央大学の経済学部の場合】
(学部共通選抜)
国語、英語、地歴・公民、数学の中からいずれか3つ(100点×3)
(一般方式)
国語100点、英語150点、地歴・公民・数学の中からいずれか1つ100点
(共通テスト併用)
共通テスト200点(国語100点、英語100点)
二次試験150点(数学150点)
など
このように中央大学を例に見ると社会の配点は入試方式によっては国語と同じくらい高いことが分かります。
そのため受験勉強を始めた時期から英語の勉強と並行して社会の勉強を始める必要があります。
勉強を始める時期は志望校と受験戦略によって異なる
ここまで文系・理系別に理科と社会の勉強を始める時期について解説していきましたが、あくまで一つのモデルを紹介してそれに従って基本方針を説明しただけにすぎません。
受験生一人一人に目指している志望校や併願校があり、得意科目なども違うことで受験戦略も一人一人で違ってきます。
当塾では志望校に最短で合格するために、下記を徹底分析し、それをカリキュラム(勉強計画)に落とし込み、その内容に従って個別指導を行っています。
- 志望校合格から逆算してどのような勉強が必要なのか
- それぞれの科目をいつから始めるべきなのか
皆さんも自分の志望校合格から受験戦略を立てて、そこから最終的に理科・社会の勉強をいつから始めるべきか考えるべきなのです。
理科・社会の勉強を始める時に意識するべきこと
理科・社会は勉強時間を費やしただけ点数に繋がりやすい科目であることを説明してきました。
理科・社会の勉強を始める時に意識するべきポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
受験戦略を立ててから理科・社会の勉強を始める
国立大学の一般選抜受験者は原則として共通テストを受験します。
また、多くの私立大学でも共通テストの成績を利用する上記でも少し例に出したように「共通テスト利用方式」があります。
そのため少なくとも下記のようなことを意識してから受験戦略を立てる必要があります。
- どの科目が必要なのか
- 理科の範囲は理科基礎か理科1科目すべてか
- 共通テストを利用するか
- 理科・社会の配点
このようなことを意識して受験戦略を立てることで、いつから理科・社会の勉強を始めるべきか、英語や数学の勉強の比重をいつぐらいから減らしていくかなどが明確になるのです。
何度も説明しますように当塾では、まず最初にこのような受験戦略を立ててからカリキュラムを作成します。そうすることで無駄なく効率的に志望校合格を目指すことができるからです。
もしあなたが受験戦略でお悩みであれば、無料相談も受け付けていますのでLINEやお問い合わせにてお気軽にご連絡ください。
LINEで問い合わせ・無料勉強相談
志望校の過去問を解いてみる
ある程度基礎固めができたところ、あるいは基礎固め中に勉強した範囲について一度過去問を解いてみることをオススメします。
- ほとんど問題の意味が全く分からなかった
- 問題の意味は分かったけどほとんど答えが分からなかった
- なんとなく答えは分かりそうな気がする
- 知識問題は分かったけど、考察問題はあまり分からなかった
- ほとんどの答えが分かった
おおよそこの5パターンに分けられると思いますが、まずは志望校を解いてどのように感じたかを大切にしましょう。
もしあなたが思っていたより簡単だなと感じたのであれば早めに基礎固めや演習問題で実力をつけて他の科目(特に英語や数学)の比重を増やしていくことも一つの手です。
逆に思っていたより難しいなと感じた場合は、焦らずしっかり基礎固めをして、ある程度時間をかけてでも実力をつける意識を持ちましょう。
闇雲に勉強するのではなく、常に「自分が目指している志望校に合格するために」という意識を持って、勉強を進めるようにしましょう。
まずは問題集1冊をマスターする
現在、これを読んでいて理科・社会の勉強を始めている受験生は問題集を何冊使っていますか?
もし複数の問題集を使っているようであれば、それは非効率な勉強法のため改めるようにしましょう。
ただし無機化学、有機化学、理論化学などとそれぞれの分野ごとに1冊ずつであれば問題はございません。
理科・社会の勉強は基本的に下記の勉強を正しく行えていれば成績は自然と上がっていきます。
- 教科書の内容を理解する
- 網羅的に問題が掲載されている問題集1冊
- 過去問対策
そのため、何冊もの問題集を利用するよりも1冊を完璧にすることを意識しましょう。
志望校の過去問には傾向があるから、もっと対策をしたいという場合に限っては問題集を増やすことを検討してみても良いでしょう。
理科・社会のために塾は通うべき?いつから?
受験生で理科・社会のために塾に行く必要はあるのかという疑問を持たれている方も多くいます。
結論から言うと理科の配点が高い(特に理系)受験生は塾で理科の授業を受けることをオススメします。
逆に理科の配点が低い(文系)の受験生は塾で理科の授業を受けなくても、勉強を自分でできるのであれば受けなくて良いでしょう。
理由としては理科はどの科目でも必ず「暗記」ではなく「理解」してから勉強を進めていかなければ成績は全く上がらないからです。
社会については理系、文系にかかわらずほとんどが「暗記」になるため、塾の必要性はあまり高くありません。
そのため下記のような基準で塾を選ぶようにしましょう。
自分の勉強方法や「理解」できているか不安 → 当塾のような「理解」できているかを確認してくれる大学受験専門の個別指導塾
自分の勉強方法に自信がある → 大手予備校
当塾のような個別指導塾であれば着実に一歩ずつ理解を深めていくことができますし、大手予備校では質の高い講義を受けることができます。
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