理系の受験生であれば理科の科目は物理を選択する方は学生は多いでしょう。
文系でも暗記よりも計算の方が得意であれば物理を選択する受験生もいますよね。
物理を選択した時に「物理」と「物理基礎」がありますが、どちらを勉強するべきなのか分からない方もいるでしょう。
今回は「物理」と「物理基礎」の違いと、「物理基礎」をやらずに「物理」のみ勉強するのはOKなのか解説していきます。
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目次
「物理」と「物理基礎」の違い
出題範囲・単元
まずは「物理」と「物理基礎」の勉強する範囲について確認していきましょう。
≪物理基礎≫
- 力学
- 熱力学
- 波動
- 電磁気学
≪物理≫
- 力学
- 熱力学
- 波動
- 電磁気学
- 原子
このように「物理」の方が「物理基礎」よりも学ぶ範囲が広いことが分かります。
一見、「物理」は原子のみ増えたように感じます。
しかしそれぞれの単元の中身の違いを確認すると、「物理基礎」は「物理」よりも単元の内容が半分以下とかなり少ない範囲の勉強になっています。
そのため「物理基礎」は浅く広く、「物理」は「物理基礎」の内容をより深く勉強していくイメージになります。
「物理」は「物理基礎」もやる必要がある2つの理由
「物理」の勉強をしようと思った場合、「物理基礎」も学ぶ必要があるのか。
これについては「物理基礎」も学ぶ必要があります。
理由は以下の2つです。
- 一般入試・二次試験では『物理基礎・物理』で範囲指定されることが一般的
- 物理基礎の知識が前提で出題される
一般入試・二次試験では『物理基礎・物理』で範囲指定されることが一般的
志望校の受験要項を確認すると分かりますが、一般入試や二次試験で「物理」のみを範囲指定されていることはほとんどありません。
「物理基礎」のみか「物理基礎・物理」の2つのパターンが一般的です。
2023年度の法政大学の生命科学部を例にすると一般A方式の受験科目の範囲は以下のようになります。
英語 | 150点満点 |
数学(数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B(数列・ベクトル) | 150点満点 |
[物理基礎・物理]・[化学基礎・化学]・[生物基礎・生物]から1つ | 150点満点 |
法政大学を例にしましたが、一般的にどの大学も理系であれば、このように「理科基礎・理科」という範囲指定をすることが一般的です。
そのため「物理」だけを学んで「物理基礎」を学ばないというのは間違いなのです。
「物理基礎」をより深くした内容が「物理」
先ほどの「物理基礎」と「物理」の範囲の違いで確認したように、一見すると学ぶ内容は同じように見えます。
しかし「物理」は「物理基礎」で学んだ内容をより深く勉強していくことになります。
つまり「物理基礎」の内容を理解していることを前提に「物理」の勉強がスタートしていくのです。
そのため「物理基礎」の内容をおろそかにしたまま、「物理」のみ勉強しても土台となる部分を理解できていないため必ず苦労することになります。
「物理」のみではなく、「物理基礎」の内容もきちんと習得するようにしましょう。
「物理」「物理基礎」の勉強パターン
2つのパターンを挙げますので、あなたがどれに当てはまるのかをチェックしてみてください。
「物理基礎」のみ勉強する人
主に文系の学生で共通テストや一般入試で生物基礎のみ必要な人です。
「物理基礎+物理」を勉強する人
理系の受験生であれば基本的にこのパターンになります。
それ以外にも、大学や学部によっては「物理基礎・物理」あるいは「物理基礎」+「化学or生物基礎」のように選択が可能な場合もあります。
自分がどの範囲を勉強する必要があるのか、志望校の要項を確認してから判断するようにしましょう。
「物理」「物理基礎」を使った受験を成功させるコツ
最後に「物理」「物理基礎」を勉強するうえで、成績を上げるための3つのコツを紹介します。
- 必ず力学から勉強を始める
- 勉強する単元の全体像を把握する
- いきなり難しい問題集から始めない
必ず力学から勉強を始める
「物理」「物理基礎」どちらの勉強をするにしても物理という科目を勉強する際は、必ず力学から勉強するようにしましょう。
力学の物理の土台になるからです。
力学の知識はその他の熱力学や波動、電磁気などでも使うことになるため、力学の勉強をおろそかにすると他の単元にも影響が出てきてしまうのです。
物理の成績が伸びない受験生の特徴として力学をしっかりと理解していないことが挙げられます。
そうすると「分かったつもり」のまま勉強が進み、本質的な理解ができていないことで問題を解けないという状況になってしまうのです。
そのため、まずは時間をかけてでも力学をしっかりとマスターするようにしましょう。
勉強する単元の全体像を把握する
物理の勉強をする際は「自分が今何の勉強をしているのか」ということをしっかりと意識して勉強に臨む必要があります。
物理は様々な公式が出てきますが、それをどのようなシーンで使うのかを自分の中で整理できておくことが大事になります。
「何の勉強をしているか」という意識が欠けていると、教科書通りの公式の使い方しかできず、実際の入試の応用問題に対応できないことがあります。
そのため勉強を始める時には、その単元の全体像をしっかりと把握してから勉強を進めていきましょう。
いきなり難しい問題集から始めない
物理の勉強に限らずですが、難関大学を志望しているからといって、実力がない段階から難関大学対策用の問題集を始めるのは間違いです。
受験勉強で何よりも大切なことは基礎固めです。
それは物理においても同じで、いきなり難しい問題集から始めないようにしましょう。
特に物理は計算問題なので解けない問題が多いとどうしても苦手意識を感じてしまいやすい教科です。
一度苦手意識を感じてしまうと、そこから成績を上げていくためには苦労がかかります。
取り組む問題集は多くても下記2冊と、過去問対策のための問題集のみ十分です。
- 基礎的な内容の問題集
- その問題集を完璧にマスターできれば、志望校のレベルに合わせた問題集
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