スケジュールを立てて受験勉強を進めることで、下記のようにたくさんのメリットがあります。
- 毎日勉強している方向が正しいのか
- 今日は何を勉強すればいいのか
- 中長期的にどのような成績になっているのか
地理は国公立志望の理系の受験生や、文系の受験生が主に使うことが一般的です。
その地理について、いつから勉強を始めるかスケジュールに悩んでいる受験生も多いでしょう。
今回は地理の勉強をいつから始めるべきなのか、文系・理系、国公立・私立別で解説していきます。
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目次
まずは志望校の地理の配点を確認しよう
地理の勉強をいつから始めるかを判断する前に、まずはあなたの志望校の配点を確認するようにしましょう。
志望校の配点によって地理の重要度が人それぞれ異なるからです。
下記のように、同じ一橋大学の経済学部を受けようと考えていたとしても、地理を共通テストのみで利用するか、二次試験でも使うので重要度は大きく異なります。
重要度が異なれば、勉強に当てる時間の割合も異なりますので、まずは自分の志望校の配点を確認しましょう。
例)2023年度 一橋大学経済学部(前期)
一橋大学 経済学部(2023年前期)
社会の割合:200点/1000点満点
国語 | 40点 |
英語 | 40点 |
地歴・公民 | 20点×2 |
数学 | 20点×2 |
理科 | 50点 |
国語 | 110点 |
英語 | 260点 |
地歴 | 160点 |
数学 | 260点 |
一橋大学 経済学部(2023年前期)の地理の配点
共通テストのみ:20点/1000点満点
二次試験でも利用:180点/1000点満点
地理の勉強はできるだけ早めに始めることが大前提
地理は日本史や世界史と異なり暗記量が少ないため、「受験の本番が近づいてから勉強しよう」と考える受験生も多くいます。
しかし、地理は図やグラフを用いた問題が多く出題され、教科書通りの知識を問う問題はあまり多くありません。
そのため早めに、より幅広い知識を蓄積したり問題の形式に慣れておくことが大事になります。
この後に地理の効率の良い受験勉強のスケジュールを説明していきますが、大前提としてできるだけ早めに勉強を始めた方がいいことは理解しておきましょう。
(文系)国公立志望はいつから地理の勉強を始める?
文系の国公立志望の受験生であれば社会は2科目勉強する方もいるでしょう。
地理を二次試験でも利用する場合と、共通テストのみで利用する場合でスケジュールは異なります。
7月まで
地理を二次試験でも利用する場合
受験勉強が本格化した段階から勉強を始め、7月までにある程度知識の暗記が完了して、一問一答で基礎固めを進めておきましょう。
一問一答を1〜2周ぐらいして基礎固めもおおむね完了していると理想的です。
共通テストのみ
共通テストのみで利用する受験生は7月までに教科書や参考書に目を通して、少しずつ知識を暗記していきましょう。
まだ一問一答などに手を出せていなくても問題はありません。
夏休み
地理を二次試験でも利用する場合
夏休み中には一問一答は完了して、過去問対策に入れるぐらい勉強を進めておきましょう。
随時、教科書などを使って知識を蓄えていくことも忘れてはいけません。
共通テストのみ
教科書や参考書をある程度暗記して、一問一答などの問題集を始めていきましょう。
夏休み中に一問一答をマスターして基礎固めが完了できれば理想ですが、できていなくても目処が立っていれば問題はありません。
9月・10月以降
地理を二次試験でも利用する場合
夏休み以降はどんどん過去問対策を進めていきましょう。
随時、教科書などを使って知識を蓄えていくことも忘れてはいけません。
共通テストのみ
遅くても10月頃までには教科書や一問一答を使った基礎固めを完了させておきましょう。
基礎固めが完了した段階で過去問対策を進めていきます。
(文系)私立大学志望はいつから地理の勉強を始める?
文系の私立大学志望であれば、受験勉強を本格化した段階から徐々に地理の勉強を始めるべきです。
私立大学志望の場合、利用する科目は国語・英語・社会の3科目が一般的です。
そのため私立の一般入試でも地理を使うことを前提に解説していきます。
7月までに演習問題に取り掛かる
夏休み前までに地理の教科書の知識を暗記して、そして一問一答などを使って基礎固めができているようにしましょう。
私立大学志望の場合、勉強する科目が3科目と少ないので確実に社会で高得点を取れるように時間をかけて勉強するべきなのです。
夏休みから演習問題と過去問対策
この時点で基礎固めがまだであれば、焦らず基礎固めを徹底するようにしましょう。
基礎固めができていない状況で過去問対策を始めても成績を上げることはできません。
特に、地理はたまたま正解することもありますが、安定して高得点を取ることが難しいため、基礎固めはとても大事になります。
基礎固めが完了している場合は過去問対策に取り掛かりましょう。
共通テストや一般入試を見据えて、本番と同じような形式の問題をどんどん解いていくようにしましょう。
9月・10月以降は過去問対策がメイン
9月・10月頃からは共通テストと二次試験の過去問対策に取り組んでいきます。
二次試験で記述問題があるかも確認しておき、必要に応じて記述対策も進めていきます。
随時、教科書などを使って知識を蓄えていくことも忘れてはいけません。
(理系)国公立志望はいつから地理の勉強を始める?
理系の国公立大学志望の場合は、基本的に対策するのは共通テストのみになります。
そのため夏休み頃から始めても間に合うので、夏休み前までは英語・数学・理科を重点的に勉強するようにしましょう。
また社会科目の配点があまり高くないことも特徴的です。
夏休みから基礎固めを始める
夏休み頃から地理の教科書の知識を暗記していきましょう。
そして一問一答を使って基礎固めを始めていきます。
夏休み中に基礎固めが完了していることが理想ですが、完了できていなくても、おおよその目処が立っていれば問題ありません。
10月までには基礎固めを完了する
夏休みに基礎固めが完了していない場合、10月までには基礎固めを完了させておきましょう。
共通テスト対策のみですので、基礎の勉強が完了すれば過去問対策を始めていきましょう。
11月以降は過去問対策がメイン
基礎固めが完了したら共通テストの過去問対策に移りましょう。
二次試験で日本史・世界史を利用することはないため、記述対策は不要で、マーク式の対策のみで問題ありません。
地理の勉強を始める時に意識するポイント
最後に地理の勉強を始める時に意識するべきポイントを3つ紹介します。
地理の勉強を始める時は必ずこれらのことを意識して効率よく勉強していきましょう。
- 満点を取ることにこだわらない
- 因果関係を理解して暗記する
- 地理特有の問題に早めに慣れる
満点を取ることにこだわらない
地理は深堀りしようと思うと、どこまでも深く掘れてしまう科目です。
実際の入試本番でも教科書通りの問題が出題されることは少なく、グラフや図を使った考察力が問われる問題が多く出題されます。
そのため、これらを全て知識として暗記しようとすると膨大な時間がかかりますし、際限なく勉強することになります。
そのため地理は満点を取ることにこだわる必要はありません。
- 教科書に記載されている範囲内を確実に暗記・理解する
- あとは知識がなくてもグラフや図を読み取れれば回答できる問題を確実に正解できるようにする
この2つを心がければ高得点を狙うことができます。
因果関係を理解して暗記する
地理の勉強で暗記する時、必ず前後の因果関係と一緒に理解するようにしましょう。
例)バナナの国別輸入量を見るとフィリピンやエクアドルが上位にきます。
これは東南アジアやラテンアメリカ、アフリカなどの熱帯地域は、かつてヨーロッパ諸国の植民地支配にあったことが影響しています。
これらの国は本国からの資金提供を受けて、現地の気候を活かした大農園を経営しているのです。
また、バナナ以外にもカカオや天然ゴム、コーヒーなどもこのような地域から輸入されることが多いのです。
このように「バナナの国別輸入量はフィリピンがほとんど占める」と単独で暗記するのではなく、その前後にどのような理由があったのかを理解するようしましょう。
このように勉強をすることで暗記の効率が上がりますし、何より地理を理解することができるのでとても有効な勉強法です。
地理特有の問題に早めに慣れる
ここまで何度か説明してきたように、地理は図やグラフ、表を使った問題がたくさん出題されます。
実際に下記の共通テストの過去問を見たら分かるように、ほとんどの設問に図やグラフ、表が記載されています。
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基礎知識だけを暗記しても、実際の入試本番で見たことのない形の表の問題が出てきたらかなり焦ってしまうでしょう。
そのようなことがないように、できるだけ早めに地理特有の問題にたくさん触れておくことをおすすめします。
そうすることでグラフや表から正確に情報を読み取る力が身についてたり、問題を解く考え方を鍛えることができます。
そのため基礎固めが完了した段階で、積極的に過去問対策を行っていきましょう。
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