大学受験において数学は英語と同じくらい重要度が高い科目であり、数学を得意になるかどうかで大学受験の合否を大きく左右します。
高1・高2生であれば「今のうちに数学だけでも塾に通っておこうかな」
高3生であれば「数学だけ苦手だから塾に通うべきか」
と考えている方も多くいるでしょう。
数学だけ塾に通うのは当然アリですが、そのメリットとデメリットを理解した上で自分にあった塾を選ぶことが大切になります。
目次
高校生が数学だけ塾・予備校に通うのはあり?
数学だけ塾に通うのは当然ありです。
高1・高2生であれば早いうちから数学の基礎をしっかり勉強しておくことで、大学受験を有利に進めることができます。
高3生であれば苦手な数学についてみっちり教えてもらうことで、成績を伸ばすことが期待できます。
数学という科目は大学受験において、文系・理系問わずとても重要な科目ですし、勉強することで論理的思考力を磨くことができるため、今後の人生においても勉強しておいて損はない科目なのです。
高校生が数学だけ塾・予備校に通う重要性
数学は大学受験の合否を握る重要な科目であり、人によっては英語と同じくらい重要度が高い場合もあるでしょう。
それでは具体的にどれほど数学が重要な科目なのか解説していきます。
- 数学は大学入試で配点が高い
- 理系で数学が苦手ならかなり不利
- 文系で数学が得意ならかなり有利
- 数学で差がつきやすい
数学は大学入試で配点が高い
大学入試において英語の配点が高いことはイメージしやすいかと思いますが、同様に数学も配点が高い傾向にあります。
それは理系だけでなく、大学や学部によっては文系でも同じなのです。
特に国公立大学を目指す受験生は、自分の志望校の配点をあらかじめ確認しておく必要があります。
下記のように一橋大学の経済学部では文系であっても数学の配点が全体の3割も占め、英語と同じであることが分かります。
このように文系でも数学の配点が高い大学や学部があり、その傾向はどんどん強くなってきています。
少しでも早いうちから数学の勉強を始めておくことはとても大事なことです。
一橋大学 経済学部 前期入試の配点
(共通テスト 210点満点)
国語 | 40点 |
英語 | 40点 |
地歴・公民 | 40点 |
数学 | 40点 |
理科 | 50点 |
(個別学力検査 790点満点)
国語 | 110点 |
英語 | 260点 |
地歴 | 160点 |
数学 | 260点 |
理系の学部でも、下記の大阪大学の工学部のように、ほとんどの大学・学部で数学の配点が全体の3割以上を占めます。
大阪大学 工学部 前期入試の配点
(共通テスト 300点満点)
国語 | 75点 |
英語 | 50点 |
地歴・公民 | 50点 |
数学 | 75点 |
理科 | 50点 |
(個別学力検査 700点満点)
英語 | 200点 |
理科 | 250点 |
数学 | 250点 |
理系で数学が苦手ならかなり不利
理系の学生であれば国公立大学、私立大学のどちらを志望しようとも基本的に英語、数学、理科は必須科目です。
そして先ほどお伝えしたように数学の配点がかなり高いことが分かります。
高校生で文系・理系のどちらかを決める際に数学が得意か不得意かで判断する学生が多くいます。
つまり理系を選択している学生は数学が得意な学生が多いのです。
そのためもしあなたが理系の学生で数学が苦手な場合、大学受験においては既に不利な状況から始まっていることを理解しておきましょう。
文系で数学が得意ならかなり有利
高校生で文系・理系のどちらかを決める際に数学が得意か不得意かで判断する学生が多く、文系の学生は数学が苦手なことがほとんどです。
さらに私立大学を志望する場合でも社会科目の代わりに数学で受験することができる大学がたくさんあります。
文系の私立大学の数学の問題は理系の学部よりも問題が易しく、社会よりも点数が取れやすいことも少なくありません。
何百ページもの教科書や参考書を暗記しなければならない社会よりも、地道に勉強を積み重ねてきた数学の方が安定して高得点が取れやすい学生も多いでしょう。
つまり国公立大学、私立大学どちらの志望に関係なく、文系の学生が数学が得意な場合は大学受験をかなり有利に進めることができるのです。
数学で差がつきやすい
理科や社会は勉強に時間をかけた分だけ成績に直結しやすい科目であります。
それは基礎固めまでにそれほど時間がかからず、高校生になってから本格的に学ぶことが多いからです。
その一方で数学は違います。
数学は中学生あるいは小学生の時からの積み重ねで、例えば一次関数が理解できていなければ二次関数も理解できませんよね。
このように数学はこれまでの積み重ねであるため、高3から本格的に受験勉強を始めてもすぐには成績が上がりにくい科目なのです。
そのため、事前にコツコツ勉強してきた受験生と、高3から勉強を始めた受験生では数学で差が出やすい傾向にあります。
そのため少しでも早くから数学の勉強を始めておくことで、大学受験において周囲と差をつけることができるのです。
高校生が数学だけ塾・予備校に通うメリット
数学だけ塾に通うメリットが3つありますので順番に解説していきます。
- 大学受験を有利に進められる
- 費用が安くすむ
- 勉強の習慣がつく
大学受験を有利に進められる
これは先ほどお伝えした通り、数学を得意にすれば大学受験を有利に進められます。
大学受験の数学の勉強範囲は下記のようにかなり広いことが特徴です。
特に高1・高2生であれば、今のうちから学校で習った範囲だけでも塾で理解を深めておくと、受験勉強が本格化してきた時に周囲よりもかなり有利に進められます。
高3生でも数学が苦手だと受験で苦労しますが、得意にしておくと志望校を上げることができたり、受験できる大学の幅が広がったりと多くのメリットがあります。
数学Ⅰ
- 数と式
- 集合と命題
- 二次関数
- 図形と計量
- データと分析
数学a
- 場合の数、確率
- 整数
- 図形の性質
数学Ⅱ
- 式と証明
- 複素数と方程式
- 図形と方程式
- 三角関数
- 指数関数と対数関数
- 微分法
- 積分法
数学b
- ベクトル
- 数列
数学Ⅲ
- 複素数平面
- 式と曲線
- 極限
- 微分法
- 積分法
勉強の習慣がつく
高3生であれば大学受験に向けて毎日勉強しているため、勉強の習慣は自然についてきます。
しかし高1・高2生であれば、まだ勉強の習慣が身についていない人も多くいるでしょう。
受験勉強を始めた時期というのは、勉強の習慣がついていない受験生は多くのことに悩まされます。
- どういう勉強をすればいいか分からない
- 勉強してもイマイチ集中できない
- ついついスマホを触ってしまう
高1・高2のうちから数学だけでも塾に通い、勉強の習慣をつけておくことで受験勉強が本格化した時にしっかり集中して臨むことができるのです。
費用が安くすむ
数学だけ塾に通うことで費用を格段に安くすませることができます。
塾で大学受験対策として全科目の授業を受講をしようとすると、年間で100万円近くはかかってしまいます。
しかし1科目だけであれば月2万円程度に抑えることができるでしょう。
個別指導塾
個別指導塾は各社や地域によって金額が異なり、実際に問い合わせてみないと詳細に金額が分からないことがほとんどです。
また、マンツーマンか1対2や1対3形式で金額も大きく異なります。
概ね以下の費用になります。
授業料:10,000〜25,000円
管理費:1,000〜3,000円
入塾金:20,000〜40,000円
※その他季節講習費など
オンライン個別指導
オンライン個別指導塾も各社によって金額が異なり、実際に問い合わせてみないと詳細に金額が分からないことがほとんどです。
概ね以下の費用になります。
授業料:10,000〜20,000円
入塾金:20,000〜30,000円
※その他季節講習費など
大手予備校
大手予備校である河合塾を例にすると、1科目の場合は下記になります。
高1・高2生
授業料:119,900円/年(4〜12月)
塾生サポート:3,960円/月
入塾金:33,000円
高3生授
業料:139,200円/年(4〜12月)
塾生サポート:6,600円/月
入塾金:33,000円
参照:河合塾
映像授業
映像授業形式である河合塾マナビスを例にすると、1科目の場合は下記になります。
授業料(90分×1講):3,820円/回
(20回受ける場合は「90分×20講」で76,400円)
学習サポート料:6,600円/月
事務手数料:6,600円
参照:河合塾マナビス
高校生が数学だけ塾・予備校に通うデメリット
数学だけ塾に通うことには大学受験を有利にすることをメインに、様々なメリットがあることをお伝えしました。
しかしその一方で下記のようなデメリットもあるため、きちんと理解した上で数学だけ塾に通うか判断することが大事になります。
- 他科目の指導が受けられない
- 本格的な大学受験対策にならない可能性がある
他科目の授業が受けられない
当然のことではありますが、数学だけ授業を受けに塾に通っていると英語や国語といった科目の指導を受けることはできません。
つまり塾側としては数学の成績だけの成績を上げることが役割なのです。
他の科目がどれだけ成績が低くても塾側に助けを求めるには、その科目の授業もお金を払って受講するしかないのです。
大学受験対策のスケジュールを自分で組み立てる必要がある
高1・高2生であれば、とにかく英語の勉強を優先するべきなので、他の科目が多少おろそかになってしまっても問題はないでしょう。
しかし高3生は違います。
志望校合格のために、どの科目にどれぐらいの配分で勉強して、最終的にどれぐらいの点数を取りたいかというのは決まっているはずです。
しかし数学のみしか授業を受けていない場合、塾側はそれ以外の科目の成績を把握していませんし、あなたの受験勉強のスケジュールも把握していません。
そのため自分自身でスケジュールを立てつつ、塾に通って数学の勉強を進める必要があるのです。
高校生が数学だけ塾に通う時にオススメの塾・予備校
ここまで大学受験対策で数学だけ塾に通うメリット・デメリットについて解説してきました。
最後にオススメの塾を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
大学受験予備校ライト
大学受験予備校ライトは個別指導とコーチングを掛け合わした塾です。
数学だけ受けるために入塾したとしても、プロのコーチがつき下記のようなサポートを受けることができます。
- 最短で志望校合格を目指す受験戦略
- 志望校合格から逆算して作成したカリキュラム
- 全科目の進捗管理、勉強指導
- LINEなどを使った自学自習の徹底サポート
河合塾
河合塾は言わずと知れた大手予備校です。
志望大学や個人の学力に応じてレベル別の口座が用意されていたり、プロ講師の授業を受けることで着実に学力アップが期待できます。
集団授業が好きで、大手の予備校に通いたい方であれば河合塾が一番オススメになります。
高1・高2生
授業料:119,900円/年(4〜12月)
塾生サポート:3,960円/月
入塾金:33,000円
高3生授
業料:139,200円/年(4〜12月)
塾生サポート:6,600円/月
入塾金:33,000円
参照:河合塾
河合塾マナビス
河合塾マナビスは河合塾の授業を録画した映像で受けることができます。
自分が都合のいい時に何度でも受けることができるため、自分で勉強のスケジュールなどを管理できる方であればオススメです。
授業料(90分×1講):3,820円/回
(20回受ける場合は「90分×20講」で76,400円)
学習サポート料:6,600円/月
事務手数料:6,600円
参照:河合塾マナビス