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勉強のやり方・コツ

【高校生物・生物基礎が難しい】難しいと感じる5つの原因!得意に変える方法も解説

生物・生物基礎が難しいと感じる原因

生物・生物基礎は理系だけでなく、文系の受験生も多く選択する科目です。

そのため生物・生物基礎の勉強も社会科目のようにとにかく暗記すればいいと考えている人もいます。

しかし実際に勉強してみると「意外と難しいな」と感じた方も多いでしょう。

今回は生物・生物基礎という科目がなぜ難しいのか、6つの原因と得意に変える方法を解説していきます。

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生物・生物基礎の共通テストの平均点

まずは生物・生物基礎は化学や物理と比較して客観的に難しいのか共通テストの平均点を見て確認していきましょう。

下の表から分かるように過去のセンター試験、共通テストの平均点を見ると生物の平均点はそれほど高くありません。

2021年を除くと共通テストでは生物・生物基礎ともに平均点が低いことが分かります。

物理化学生物
2019年56.9454.6762.89
2020年60.6854.7957.56
2021年62.3657.3972.64
2022年60.7247.6348.81
2023年63.3954.0148.46
※共通テスト:2021年〜
物理基礎化学基礎生物基礎
2019年30.5831.2230.99
2020年33.2928.2032.10
2021年37.5524.6529.17
2022年30.4027.7323.90
2023年28.1929.4224.66
※共通テスト:2021年〜
※理科基礎は50点満点

生物・生物基礎が難しいと感じる6つの原因

ここからは生物・生物基礎を難しいと感じる原因を具体的に解説していきます。

自分が当てはまるものはないか確認して、克服するようにしましょう。

  • 覚える用語が多い
  • 何を優先して覚えるべきか分からない
  • 理解していないと問題の意味が分からない
  • 問題の文章を正しく読み取る国語力が必要
  • グラフや実験の読み取り問題が多い
  • 論述問題の対策もしないといけない

覚える用語が多い

生物の勉強を始めた方ならイメージできると思いますが、生物という科目は覚える用語が多いということが特徴です。

細胞の基本構造の勉強をしているだけでも下記のように覚えるべき用語がたくさんあります。

  • 原核細胞
  • 真核細胞
  • 細胞小器官
  • ミトコンドリア
  • 染色体
  • 細胞膜、細胞壁
  • 葉緑体

生物・生物基礎で安定して得点を取ろうとすると覚えるべき用語が膨大になります。

そのため暗記したつもりでも一度覚えた内容が抜けていくなどの苦労があり、難しいと感じてしまう原因になります。

何を優先して覚えるべきか分からない

先ほどの細胞の基本構造のような、覚えるだけである程度内容を理解できるものばかりであれば、生物の勉強はそこまで苦労しないでしょう。

しかし生物・生物基礎は教科書や参考書に図で詳細を記載している内容が多く、それらを全て暗記しようとすると勉強にかなり苦労します。

例)教科書や参考書の光合成

図がいくつかあり、葉緑体のチラコイドやストロマでどのような反応が起きているのか書かれていることが書かれていますよね。

この時に下記のことを優先して覚えるようにしましょう。

  • 光合成とはどのような反応
  • チラコイドとストロマそれぞれでどのような反応が起きているか

細かな用語を暗記するよりも、まずはこのような概要を説明できるようになることが大事になります。

しかし図には「フルクトース二リン酸」「リブロースリン酸」「リブロース二リン酸」などややこしい用語がたくさん出てきているでしょう。

まず、これらを全て暗記しようとするのではなく、光合成とはどのようなものなのか、原理や現象の全体像を把握することが大切になります。

問題の文章が理解できない・正しく読み取れない

生物・生物基礎の用語をある程度暗記していても、それぞれの用語の意味をきちんと理解できていない、あるいはイメージできていない受験生がたくさんいます。

そのような場合、演習問題を解いていても問題の文章を理解できないケースが多々あります。

また、それ以外にも生物の問題は一問一問の設問の文章が長い傾向にあります。

そのため設問を読んでいるうちに何を聞かれているのか分からなくなったり、頭の中がごちゃごちゃしてきたりする場合もあります。

生物・生物基礎の問題を解くためには、基本的な用語の理解はもちろん、設問の内容をきちんと理解できる読解力が必要になるのです。

グラフや実験の読み取り問題が多い

生物・生物基礎の入試問題では、グラフや実験結果の読み取り問題がほとんどになります。

下記は実際の2023年度の共通テストの生物の問題です。

すべての大問で実験の考察問題や、グラフ・表の読み取り問題があることが分かります。

2023年度共通テスト生物の問題:https://www.toshin.com/kyotsutest/seibutsu_question_1.html

Toshin.com

このような問題は用語を暗記しているだけでは解くことは困難です。

  • どのような実験を行っているのか
  • 何を調べるために実験を行っているのか
  • どのようなデータがまとめられているのか

これらのことを正確に読み取る力が求められるのです。

このような問題が苦手だと、どうしても生物・生物基礎を難しいと感じてしまうでしょう。

論述問題の対策をしないといけない

二次試験や一般試験で生物を利用する受験生は論述問題の対策をしないといけない場合があります。

志望校の過去問から傾向をきちんと確認したうえで、対策が必要かを判断してください。

この論述問題は得意不得意があります。

聞かれた問題に対して選択肢から選ぶのではなく、自分が持っている知識から限られた文字数の中で説明をすることが求められます。

生物の勉強をきちんと理解して進められている受験生であれば、多少対策をすれば対応できるようになります。

しかし原理・現象を理解できていない場合は、自分の言葉で説明することが難しく、対策にかなりの時間がかかってしまうこともあるでしょう。

生物・生物基礎を得意にする3つのポイント

ここまでは生物・生物基礎が難しいと感じる原因をまとめてきましたが、ここからは得意にするためのポイントを解説していきます。

  • 暗記すれば高得点が取れるという考えを捨てる
  • 最初から完璧に暗記することを意識しない
  • 満点取ることにこだわらない

暗記すれば高得点が取れるという考えを捨てる

生物・生物基礎を難しいと感じている受験生のほとんどが、「暗記すれば高得点を取れる」という勘違いをしています。

確かに物理や化学と比較すると、生物の方が暗記するだけで解ける問題があることも事実です。

しかし暗記しているだけで解ける問題など、入試問題の中でごくわずかしかありません。

それよりも各単元でどのような内容を勉強をしているのかを理解している方が、多少暗記の抜け漏れがあったとしても高得点を狙えるのです。

そのため、まずは自分が何を勉強しているのか、勉強した単元の内容を簡単にでいいので自分の言葉で説明できるぐらい理解することがとても大切になります。

最初から完璧に暗記することを意識しない

生物・生物基礎の教科書や参考書で勉強していると、かなり細かな内容まで書かれていることもあります。

しかしこれらを最初から完璧に暗記することはほぼ不可能だと考えておきましょう。

最初から完璧に暗記するためには用語があまりに膨大だからです。

それよりも、先ほど説明したように勉強した単元の内容を自分の言葉で説明できるように理解する必要があります。

各単元の内容を説明しようとすると、必ず暗記しておかなければならないキーとなる用語があるはずです。

まずはそれだけでいいのでしっかりと暗記しましょう。

それができれば演習問題に移り、演習問題で分からなかった内容は教科書に戻ってもう一度理解し直すようにしましょう。

つまり、下記の流れで勉強することが大事になるのです。

  1. 重要なポイントを暗記する
  2. 演習問題でアウトプット
  3. 演習問題で間違えた箇所を教科書で再度インプット
  4. 2〜3の繰り返し

満点取ることにこだわらない

生物の入試問題は化学や物理と比較するとマニアックな問題や、少しひねられた問題が作られやすい傾向にあります。

それ以外にも生物・生物基礎は暗記する内容が多い分、常に記憶のメンテナンスをしていないと一度覚えたものでも抜け落ちていくことが多々あります。

そのため満点を目指すために教科書の内容を隅から隅まで完璧にするという意識することはおすすめしません。

それよりも単元ごとの本質となる部分をしっかりと理解することで、入試本番でどの単元から出題されても確実に7〜9割を取れる実力をつけることを意識して勉強しましょう。

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